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東北お遍路プロジェクト

2015.10.26

1. 東北海遍路体験ツアー
① イベント概要
・東北お遍路巡礼の社会実験ツアーを8月23日と8月29日・30日に実施しました。このツアーは、海と陸との境界(辺地)の空間を辿りながら、海とともに生きてきた人々の文化を実体験し、学び、自ら考えるモデルツアーとして実施しました。
・ツアーは、巡礼地を訪ねることはもとより、風評被害で苦労する水産加工業の現状、若手漁師の方との漁業体験など、実体験を基本としたプログラムとしました。また、協力頂いている山元町の震災語り部庄司アイさん、南三陸町の上ノ山八幡宮禰宜の工藤真弓さんに紙芝居を使ってお話をお聞きしました。
・山元町の巡礼地、中浜小学校と戸花慈母観世音では、お話を語り継ぎやすく、また被災地を訪れた方々が、津波の物語をわかりやすく伝えるため紙芝居を2作品の制作し、このうち完成していた1作品(中浜小学校物語~朝日はきっと昇る~)をツアー中に寄贈するとともに上演を行いました。

▼語り部の庄司アイさんに紙芝居(2作品)を贈呈

・また、巡礼者が巡礼地を巡りやすくする仕組みづくり東北お遍路情報システム(こころのみちしるべ)や、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼者を識別する目印(ホタテ)のような被災地沿岸部らしい目印の企画と開発を宮城大学でデザイン及び試作し、実際にツアー参加者に利用してもらい評価頂きました。

② 東北お遍路情報システムの実証実験
・現在、GPS機能のあるスマートフォン等で、巡礼地(第2次選定までの)こころのみちの物語を見たり、巡礼地までのナビゲーション機能、そして実際に行った巡礼地の足跡やコメントを残すことができる「こころのみちしるべ」の試験運用を始めています。※巡礼地情報システム(こころのみち)⇒http://cocomichi.jp/

▼こころのみち(東北お遍路)の公式ウェブサイトと巡礼地情報

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③ 巡礼者識別目印の実証実験と感想
・今回、試作としてリストバンドとT シャツを制作し、東北海遍路体験ツアーにおいて、身に着けて頂きました。感想としては、グッズは高齢の方はリストバンドは×、若い方は○/キーホルダーのように鞄に下げられるタイプや冬用の服があると良/シャツの文字の色は青が良いといった意見が寄せられました。

▼今回試作した制作物(リストバンド、Tシャツ)

④ イベント時の感想
・ 帰りのバスの中で全員に感想を求めた所、概ね次の感想があり、次回の企画への手掛かりとなりました。
・被災地ツアーにはいろいろ参加したが、入れない場所(中浜小学校の屋上など)や実際に体験した方とお話をしたりするツアーは初めてで感動した/食事が美味しかった/説明がわかりやすかった/また開催して欲しい/ホタテの料理体験がおもしろかった/漁業体験で地元の若い漁師さんが頑張っていることが良くわかった/紙芝居はわかりやすくて伝わってくるものがあった/あんべさんの歌が楽しかった。

■2015年8月23日(日)福島と宮城の海物語 ~相馬、新地、山元方面
【参加人数】23名

■2015年8月29日(土)~30(日)三陸の海が教えてくれたもの~石巻、女川、南三陸方面
【参加人数】15名

2. あんべ光俊トークショウ&ライブ及び東北お遍路フォーラムの開催
①イベント概要
・8月29日(あんべ光俊トークショウ&ライブ 参加者23名)、9月25日 (第4回東北お遍路フォーラム 参加者42名)を開催しました。
・8月29日は東北親子海遍路体験ツアーの一環として、あんべ光俊トークショウ&ライブ(16:30~17:30 女川フューチャーセンター)を「朝の四季~女川新しい海の物語」をタイトルとし、女川町(地元関係者)で復興まちづくりを実践するNPO法人アスヘノキボウの中村志郎さんをゲストスピーカーに開催しました。た。
②イベントの状況
・8月29日のあんべ光俊トークショウ&ライブ、今後の希望を持てるトークショウと全員参加型のライブとなりました。

▼女川町あんべ光俊さんトークショウ&ライブ(女川フューチャーセンター)

・9月25日の2回目となる東北お遍路フォーラム(18:00~21:00 会場:仙台メディアテーク)は、「津波被災地をつなぐ、こころのみちしるべ」をタイトルに開催しました。※フォーラム映像あり
・基調講演は、本プロジェクトの巡礼地創生委員である赤坂憲雄氏(民俗学者、学習院大学教授、福島県立博物館館長)が「震災と宗教」と題したお話し頂きました。
・パネルディスカッションは、「被災地のこころにどう寄り添うか」と題し、本プロジェクト理事の穴澤鉄男をコーディネイター、協力者である青柳健二氏(写真家)や山田政博氏(大蔵山スタジオ株式会社代表取締役社長)、巡礼地創生委員であるあんべ光俊氏(シンガーソングライター)をパネリストに議論を行い、アートの切り口からの巡礼地などのアイディアが出されました。
・また、東北お遍路巡礼地発表(第2次選定)、東北お遍路巡礼地マップ、インターネット情報システム(こころのみちしるべ)の公式発表を行いました。

3. 巡礼地創生委員会の開催
① 巡礼地創生委員会の概要
・巡礼地を選定する東北お遍路巡礼地創生委員会を8月20日(木)に開催しました。各巡礼地の調査内容について保留地と新たに応募された巡礼地を北から順に説明し、ご審議頂き、新たに選定された9か所の巡礼地を選定しました。
・創生委員は次の通り、赤坂憲雄氏(学習院大学教授、福島県立博物館館長)、あんべ光俊氏(シンガーソングライター)、宮原育子氏(宮城大学教授委員長、結城登美雄氏(民俗研究家)。

▼巡礼地創生委員会の様子

② 新たに選定された巡礼地
・新たに選定された巡礼地は次の通りです。【青森県】大蛇小学校の二つの津波の碑(階上町)、【岩手県】ケルン・鎮魂の鐘と光(久慈市)、机浜番所群(田野畑村)、小本小学校奇跡の130段の階段(岩泉町)、震災メモリアルパーク中の浜(宮古市)、津波を見ていた3本のケヤキ・ポプラ・大スギ(大船渡市)、【宮城県】尾崎大明神(気仙沼市)、千年希望の丘(岩沼市)、【福島県】長命寺(相馬市)、Jヴィレッジ(楢葉町、広野町)については、美しいピッチがよみがえるまで、条件付き保留となった。※P16 ①巡礼地選定リスト第2次をご確認ください。

▼新たに選定された9箇所の巡礼地(Jビレッジ除く)

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参加人数:103人