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海の宝 アカデミックコンテスト2016
海と日本プロジェクト

2016.12.12

海をテーマに独自の視点で探求した成果を、8枚の電子紙芝居で表現。全国から寄せられた応募作品中、1次審査を通過した17作品の制作者が自らプレゼンテーションをおこない、海からはじまった生命の素晴らしさや大切さを、コンテストを通じてアピールする。

日程
平成28年11月13日(日)9:00〜13:00

開催場所
五稜郭タワー1階アトリウム

主催
北海道大学大学院水産科学研究院

参加人数
1,225名

【海の宝アカデミック会議2016】
今年、初めての開催となる「海の宝アカデミックコンテスト2016」が、11月13日(日)に函館市内にある五稜郭タワーでおこなわれました。コンテスト前日には、函館市地域交流まちづくりセンターで「海の宝アカデミック会議2016」が開かれ、各地から函館入りした参加者も参加。北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの宮下和士教授による講演「バイオロギングを使って海の宝を知る」に耳を傾け、さらに、北海道大学も研究を進める函館産のイカ、ガゴメなどを使ったカレーやスイーツの試作品を試食。思いがけない函館の海の幸に、会場内のあちこちで笑顔がこぼれ、緊張感もほどけたようでした。

【海の宝アカデミックコンテスト2016】
このコンテストは、自分にとって海の宝と思える題材を見つけ、パワーポイントなどのソフトを使って8枚の“電子紙芝居”でアカデミックに表現するというもの。コンテストの募集対象は中学生と高校生です。7月19日から9月30日までの約2か月半の応募期間中に全国から68点の応募があり、中学生部門6作品、高校生部門11作品の計17作品が1次審査を通過。そして11月13日、五稜郭公園に隣接する五稜郭タワー1階アトリウムで努力の成果を披露しました。
コンテストに先立ち、7月2日から11月13日まで、北海道(函館市、札幌市)、青森県(むつ市)、千葉県(千葉市)、静岡県(静岡市)、大阪府(大阪市)で、海に関連するイベントが開催されました。出場者のなかには、これらのイベントに参加した中高生の姿も見受けられ、イベントで得た知識をもとに、それぞれに独自の視点で作品を制作。また、制服の上から半被を着たり、テーマ作品に絡む魚のかぶり物を身につけたりしてビジュアル効果をねらう参加者もいれば、日本語と英語の2か国語で発表する国際派も。それぞれに個性を発揮して、いずれも甲乙つけがたい熱戦となりました。
審査では、アピール力、内容、聞き取りやすさ、表現力、質疑に対する応答の様子など5項目に対して評価。安井肇北海道大学水産科学研究院長、海の宝をめぐる学びと体験マリン・ラーニング(海でつながる)プログラム代表・木村暢夫同大教授をはじめとした海のプロフェッショナルによる審査の結果、中学校の部では総合点で高得点を得た札幌市立北辰中学校科学部チーム有孔虫の桂田美礼(かつらだ・みれい)さんと長山ゆい(ながやま・ゆい)さんによる「星砂と北海道〜海の星に魅せられて~」が最優秀作品に与えられる「海ぼうず大賞」を受賞。高等学校の部では、大阪府立市岡高等学校の鎌田菜緒(かまた・なお)さんによる「メガマウスに聴いた海のおはなし〜戦後の日本を支えた海の宝〜」が「海の宝大賞」を受賞しました。
四方を海で囲まれた国でありながら、食生活の変化で食卓の魚離れが進む一方、東日本大震災後は臨海学校も減少。海とともに歴史を刻んできた日本人に大きな変化がおきています。しかし、海は地球環境にも多大な影響を与え、無数の命を育み、エネルギー資源も眠り、無関心ではいられない偉大な“存在”です。「海の宝アカデミックコンテスト2016」に参加した中高生のなかには、「これを機会に、海のゴミとか環境汚染問題についてみんなに関心をもってもらえればうれしいです」といった感想を口にする人もいて、海を愛してやまないコンテストの開催スタッフ一同にとっては、大きな励みになったようです。
みずみずしい感性と独創的な視点で作品を創り、日本初となった今回のコンテストに応募してくれた全国の中高生のみなさん、ありがとうございました!!

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【受賞の声】
<札幌市立北辰中学校科学部チーム有孔虫の桂田美礼さんと長山ゆいさん>
まさか受賞できるとは思っていなかったので、自分たちの思いをアピールできてうれしいです。
沖縄物産展でも売られている星砂が北海道の海にもあったらいいなと思ったのが、星砂(有孔虫)探しのきっかけでした。でも、どこの海岸にあるのかわからなくて、科学部のみんなと室蘭など札幌から比較的近い海に出かけて探しました。そうしたら、学校から21㎞しか離れていない小樽市の銭函海岸で有孔虫が見つかったんです! 札幌は海から離れているので、私たちも海とふれあう機会はあまりないのですが、今回のコンテストを海洋の環境について考える機会にしたいし、みんなにも考えてもらえたらいいなと思っています。

<鎌田菜緒さん(大阪府立市岡高等学校)の受賞の声>
世界で108例目に発見されたメガマウスザメの解剖実習に参加でき、全長が5メートル以上もあったので、それだけでも驚いたのですが、浮き袋代わりにもなるという肝臓の大きさに圧倒され、印象に残りました。実習はちょうど夏休み中で、たまたま同じ頃、藤子不二雄の『まんが道』を読み、その中に戦後の日本ではサメなどの肝臓を原料にした肝油ドロップを食べていたと。最初のうちはメガマウスザメの肝臓から何個の肝油ドロップがとれるのかなと思って、肝油ドロップを作っている会社に電話をして聞いてみたのですが、過去のデータが残っていないと。そんなことがあったので、作品の内容も少しかわりましたが、この夏休みから新しいことにいろいろ挑戦し、そのひとつが今回の応募だったので、うれしいですね。来年、看護学校を受験するのですが、看護師の仕事は人とのコミュニケーションが大事です。今回のプレゼンテーションでその勉強にもなりました。

その他
メディア掲出
8月30日 みなと新聞
10月28日 函館新聞
11月11日 山陽新聞
11月15日 函館新聞

<告知チラシ・ポスター>

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています