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琵琶湖で学ぼう!地球環境の保全
~海と日本プロジェクト~
【琵琶湖調査 8/19、8/23~8/26(5回)】

2016.10.05

琵琶湖で年に一回起こる全循環は地球温暖化が進行すると起こりにくくなり、湖底の酸素量が減少、生物に深刻な影響を与える。中学生を対象に、琵琶湖を場として、地球全体で起こっている環境問題について学習する。

日程
8月19日、8月23日~26日 (5回) 9:00~16:00

開催場所
琵琶湖(大津港より出航)

主催
特定非営利活動法人 びわ湖トラスト

後援
滋賀県教育委員会

参加人数
総数 83名 (5日間)

【透明度測定】
大津港を出発して琵琶湖北湖の最深部へ。そこで透明度の測定を行います。まずは全員で透明度板を作りました。ロープを結ぶためにモヤイ結びを学習、ほとんどの人がモヤイ結び初体験でした。
水の透明度を測定するため、直径30cmの白色の円板の下部におもりを付け、水平を保ちながら船上からロープで下ろしました。ちょうど見えなくなった深さを測定し、透明度を測ります。ブロックが90m下に落ちると、「え、琵琶湖ってこんなに深いの?!」と皆さんビックリ。しかし、もっと深いところは104mと聞き、「琵琶湖はこんなに深かったんだ!」とさらにびっくりしていました。
透明度板は、水面から8.75m、日によっては10m深いところまで確認することが出来ました。琵琶湖は参加者の皆さんの予想以上に透き通っていたことがわかりました。

【水温、酸素濃度測定】
琵琶湖の最深部で、計測機器を使って表面から湖底までの水温と溶存酸素濃度を測定しました。結果を見ると、「琵琶湖の水温は深さによってこんなに違うんだ!」と驚きの声。琵琶湖の酸素濃度は水温が関係していて、酸素を作り出す水草や植物プランクトンは光合成するため、太陽が当たりやすいところにいます。そのため深いところより浅いところの方が酸素濃度が高いのだそうです。そして、地球温暖化が進むと琵琶湖の全循環が起こりにくくなり、湖中の酸素が減少してしまうこと、それが原因で琵琶湖に住む多くの生物、もちろん琵琶湖の恩恵を受けている人間にとっても、大問題であることを先生にお話しいただき、全員で議論しました。

「琵琶湖の中は下に行けば行くほどあたたかくなると思っていたが、上の方が暖かいのだと知りました。」「琵琶湖の水温が上昇しているのは地球温暖化が原因ということが分かったので、温暖化をストップできるよう努力していきたいです。」という意見も出ました。

また、琵琶湖の水温や酸素濃度は季節によって違うという説明を受け、「ぜひ冬にも観測に来たい!」という参加者がたくさんいました。

参加者の皆さんは、自分たちで実際に道具を使って琵琶湖の透明度や酸素濃度について調べることで、楽しみながら琵琶湖について深く学ぶことができ、とても充実した体験となりました。

その他
参加者の声
・琵琶湖がとても大きいこと、水が層のようになっていたことなど、面白い発見が沢山あった。
・天気にも恵まれとても良い体験をした一日となりました。この日をきっかけに、もっと琵琶湖に興味を持ちました。
・琵琶湖は場所によって綺麗なところ、汚いところがあることがわかった。
・琵琶湖の深さ、水位の変化、酸素分布等、初めての発見だった。
・琵琶湖の底の地形などをもっと知りたい。
・深いところ・浅いところにいる生き物の種類や、波の高さなども調べてみたい。
・透明度を計るときに透明度を見る白い板を作ったこと、モヤイ結びを経験できたことが楽しかった。
・琵琶湖が外来種によって荒らされていることを知った。
・水面近くでは過飽和が起こること、琵琶湖の島の岩石の違い、植物プランクトンと動物プランクトンのことを知った。
・もし次回も来れたら、深さや季節ごとの酸素濃度の違いを実際に比較してみたい。
・この学習のおかげで私はもっと琵琶湖の環境について知りたくなりました。また機会があれば来たいです。

その他特記事項
募集チラシ

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています