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琵琶湖で学ぼう!地球環境の保全
~海と日本プロジェクト~【公開英語講演 11/3 】

2016.12.27

京都、滋賀の中学生を対象に琵琶湖や世界の湖沼を学習し、地球温暖化の現状を理解する。
世界の著名な研究者を招き、中学生向けの英語でわかりやすく講義する。

日程
11月3日 13:00~17:00

開催場所
大津市旧大津公会堂3階多目的室

主催
特定非営利活動法人 びわ湖トラスト

後援
日本財団、滋賀県教育委員会、JST、京都新聞、NHK大津放送局

参加人数
23名

【公開英語講演】
(1)Lesson from Lake Biwa to learn the global environments
「琵琶湖から学ぼう、地球環境問題」
Prof. Michio Kumagai (立命館大学)
熊谷先生は、琵琶湖が形成された背景には、日本周辺のプレートの動きが関わっており、西からの圧力と東からの圧力で鈴鹿山が上昇し、琵琶湖が沈降したことなどを、図やグラフを使ってわかりやすく説明していただきました。以前熊谷先生のお話を日本語で聞いたことがある中学生も、今回は全て英語での講演ということで、大変集中して、時々メモをとりながら熱心に講演を聞いていらっしゃいました。

(2)The future of our lakes in a warming world
「温暖化世界における湖の未来」
Prof. S. Geoffrey Schladow (米国カリフォルニア大学デービス校)
シュレイドウ先生は、自分たちの手で砂を使って自由に地形を作り、山や湖の構造について学習できる教材について紹介してくださり、皆さん興味津々で動画を見ていました。地球全体で起こっている地球温暖化の影響やアメリカのタホ湖についてのお話があり、タホ湖にも琵琶湖と同じように環流があること、オリンピックの開発により、どのように湖と周辺の自然環境が変化し生物達に影響が出たかについて講演していただきました。

(3)Exploring primitive earth’s ecosystem from Antarctic lakes
「南極の湖から原始地球の生態系を探る」
Dr. Yukiko Tanabe(国立極地研究所)
田邊先生には、調査船しらせが氷を割りながら進み、後退と前進を繰り返して進むこと等、南極までどのようにして行くのかを詳しく説明していただきました。南極での生活、巨大なプランクトンや南極の湖に生息する不思議な植物についてのお話を聞きました。ペンギンの気性は意外と荒いことを説明された際は参加者の皆さんの笑いを誘っていました。英語と日本語両方で話していただき、参加者の皆さんにとって大変わかりやすい講演でした。

(4)Our blue-green planet: From early Earth to Arctic meltdown
「青緑の惑星:初期地球から北極メルトダウンまで」
Prof. Warwick F. Vincent (カナダ国ラバル大学)
ヴィンセント先生は、たくさんの日本語を交えながら北極圏での調査について講演してくださいました。膨大な量の北極の氷が溶けている現実について分かりやすい写真で説明して頂きました。1959年に調査した人が残した「この地点から氷山までの距離を測って下さい」というタイムカプセルを北極で見つけ、計測結果を手紙で知らせると返事がきた、というエピソードを紹介された際は、参加者の皆さんからも「おー!」という感動の声が聞かれました。

どの講演も途中で何回か質問タイムをはさむことで、中学生の参加者も日本語で気軽に質問することができました。わかりやすいグラフと写真、そしてユーモアたっぷりの講師の先生方のおかげで、ほぼ全て英語の講演だったにも関わらず、参加者の皆さんがほとんど内容を理解されていたことに主催側も驚きました。英語であったことが、難しいけれども良い刺激になり、今後の意欲的でグローバルな環境学習につながっていくのではないでしょうか。

その他
参加者の声
①一番の発見は?初めて知ったことは?
・アオコに毒があることは初めて知りました
・ジェフリー・シュラドゥーさんのスライドはグラフがたくさんありわかりやすかった 自分も活用したい
・南極では、とてもシンプルな生態系であるということ
・琵琶湖の環流は日本全体が関係していること
・タホ湖は、オリンピックの開発によって湖の透明度が変わってしまったこと

②このイベントにまた来たいと思う理由
・世の中は、僕の知らないことだらけだと改めて感じたから 学校では聞けないことをもっと聞きたい
・どれも内容がしっかりしていて、わからない英語があっても理解できた
・英語の学習もできるうえ、琵琶湖だけでなく、世界の事を知るきっかけとなる

③次回やってみたいこと、感想など
・次回は僕も英語で発表してみたいので 、英語の勉強を頑張りたいと思います。引き続き実験もしたいです。今日は一日、英語が分からないところもあったけれど楽しかったです。
・北極や南極に行ってみたくなりました。自分の知らない世界を知ることが出来、楽しい時間を過ごすことができました。
・琵琶湖固有の魚、タホ湖の魚類と生態系、南極のプランクトン、北極の氷の特性についてもっと知りたい。
・中学生には少し英語が速く難しかったかもしれません。内容はとても興味深いのでもっと多くの中・高・大学生が聞ける機会を作れると良いと思いました。
・中学生の内に、このような世界で活躍されるトップクラスの先生方の講演を聞けるなんて、本当に素晴らしい機会だと思いました。
・普段は大学などで教えてらっしゃる先生が、中学生にもわかりやすく、時にユーモアたっぷりに、珍しい写真や、興味深いグラフなどをたくさん使用され、大人でも引き込まれる内容でした。

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています