海と日本公式サイトの最新ニュースをウィジェットで埋込み

<iframe class="uminohi-widget official-newest" src=" https://uminohi.jp/widget/newest/" width="100%" height="800" frameborder="no" scrolling="no" allowtransparency="true"><a href="https://uminohi.jp">海と日本PROJECT【日本財団】</a></iframe><script src=" https://uminohi.jp/widget/assets/js/widget.js"></script>

海・船のお話会と海の体験学習in海遊館〜海と日本PROJECT〜

2017.07.21

海・船のお話会と海の体験学習in海遊館は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」のサポートプログラムです。体験学習などを通して、海の恩恵に感謝し、海洋についての理解と関心を深めてもらうプログラムです。

海洋国日本の国づくりや街おこしを担う次世代の小学生の皆さんに、海の大切さ魅力を知ってもらうことにより、海の恩恵に感謝し、併せて広く海洋についての理解と関心を深めてもらうことを目的としています。
また、参加小学校間の交流促進を図るとともに、普段見ることができない旅客船内部の見学、船員さんの仕事の役割や重要性、いつもとは違う目線から大阪港や沿岸の街並みなどを体験学習することにより、広く海に関する知識の醸成を図ります。

日程
2017年6月29日(木)

開催場所
大阪港内及び天保山船客ターミナル、海遊館ホール

参加人数
小学5年生、6年生 合計196人

主催
「海学び舎」あらかると啓発事業実行委員会
(構成メンバー)
(公社)大阪港振興協会、(一社)神戸港振興協会、近畿旅客船協会、神戸旅客船協会、近畿内航船員対策協議会、大阪市港湾局、神戸市みなと総局、大阪市港区役所、(株)ラジオ関西、(公財)関西交通経済研究センター

サンタマリア号を貸し切って、体験学習スタート!
「海・船のお話会と海の環境学習や体験型見学会」を6月29日(木)に大阪港天保山岸壁周辺及び大阪港内において実施しました。
当日は午前中はにわか雨に見舞われたものの、午後からは日差しが戻り始め、過ごしやすい気候の下、大阪市港区内の小学校3校の5年生、6年生総勢196名が参加しました。

【サンタマリア号の船内見学】
通常の定期便の出港前約1時間を、本見学会のために特別に貸し切り、船内で体験学習型の見学会を実施しました。参加児童は学校毎に5グループに分かれ、船内5カ所のポイントを巡って、サンタマリア号の船員指導の下、児童向けの体験学習プログラムを行いました。

船内での体験学習プログラムは、
①船長講話(操船する人々の仕事の内容や役割、大阪港を出入りする船の種類などのお話)
②ロープワーク(舫結びなど、基本的なロープの結び方の体験)
③救命胴衣の着用体験(救命胴衣の着用の仕方、役割、特徴、着用時の飛び込み方などを解説して頂き、児童二人一組で着用体験)
④船内探検(4層に分かれる船内を、船員の解説の下、見学して回りました。)
⑤手旗信号体験(紅白の手旗を持ち、コミュニケーション方法を体験)
の内容でした。

【サンタマリア号に乗って大阪港内クルーズ体験】
引き続き11時より大阪港内を45分間クルーズしました。
天保山岸壁を出港した船は、一旦安治川を遡上しました。安治川右岸にはユニバーサルスタジオジャパンがあり、水上から垣間見えた園内のアトラクションに歓声を上げる児童もいました。船はその後反転し安治川を下る際には、大小様々な貨物船、旅客船とすれ違い、間近に港で働く船を観察することが出来ました。その後、咲洲のコンテナ埠頭横を航行した際には、ガントリークレーンでコンテナを次々に船に積み込むシーンに、間近に接することが出来ました。
少雨に見舞われる時間帯もありましたが、出港後は心地よい潮風を肌に感じながら、参加児童は船内クイズラリーを思い思いに楽しみました。眼前に広がる海や行き交う船、海から見るいつもとは違う目線からの大阪港や沿岸の街並みに、参加児童は一様に目を輝かせていました。

元・貨物船船長への質問タイムは大盛況!
【参加各校学校紹介】
今回初めての試みとして、参加児童がそれぞれの学校について知り、交流を深めることを目的に、学校紹介の時間帯を設けました。
模造紙にイラストを描き込んで学校の特徴を上手に示したり、複数人で登壇してマイクを回して役割を決めて発表したり、それぞれ趣向を凝らした学校の紹介をしていただきました。

【上窪良和講師(近畿内航船員対策協議会会長)のお話】
かつて30万トン級の大型外航貨物船の船長を務められた上窪講師が、「海の大切さと船員の仕事」と題して講演しました。
上窪講師からは冒頭、海に囲まれた日本は外国との交易によって成り立っていることを強調され、輸入(重量ベース)の約99.7パーセントが船によってなされ、残りの約0.3パーセントが飛行機によるとのお話しがありました。
そして、日本の輸入品(重量ベース)の上位6種は何だろうと、参加児童に問い掛けながらお話しを進められました。児童からは積極的に手が挙がり、自分達の思う答えが次から次に出されました。中には珍答も飛び出し、海で成り立つ日本について楽しく学ぶひと時を過ごすことが出来ました。
最後の質問コーナーでは、次々に質問の手が挙がり、時間を大きく超過するほど大盛況でした。児童からは、「船には一生で何回くらい乗った?」「船乗りをしてこれまでに何度引っ越しをした?」、「船乗りは家族と一緒に船に乗れるの?」、「これまでに海賊に出会ったことはある?」「船員になったらどれくらいの給料がもらえるの?」等々、子ども目線のユニークな質問がたくさん出されました。


海遊館アカデミー参加、海遊館見学で、海についてさらに深く体験学習!

【 海遊館アカデミーへの参加】
海遊館が提供する海や海洋生物について学ぶ学習会に参加しました。海遊館からは展示飼育部の北藤真人講師から「大阪湾ってどんな海?」と題してお話しをしていただきました。
北藤講師は、大阪湾の大きな地図を掲げて、大阪湾の位置、大きさ、そして今いる天保山の位置などを、児童の興味を掻き立てるよう、答えを問い掛けるクイズ形式で話をスタート。
その後、大阪湾で見られるレッドデータリスト掲載の絶滅危惧種の紹介、大阪湾でよく捕獲される魚介類などを同じく、児童に問いかけながら講演が進みました。
北藤講師からの問い掛けに対し、参加児童からは積極的に手が挙がり、大阪湾の豊かさと共に、生存の危機に瀕している生物があることを深く学ぶことが出来ました。
大阪湾の護岸の開発により、干潟などの自然な形の浜辺が消失したことによる大きな弊害の紹介がありました。また人が残す釣り針、釣り糸などのゴミにより海鳥などの生態に深刻な影響が出ていること、都市の河口近辺では工場や家庭などからの排水により海底にヘドロが溜まっているなど、人間と自然の共生の中で生じる弊害の紹介もあり、海洋環境保護の大切さを学ぶことが出来ました。

【海遊館の見学】
本体験型見学会の最後は、大阪が誇る水族館「海遊館」に入館し、海の生物を見学し、学習を深めました。
参加児童は海遊館の「探検ノート」を片手に、展示生物を書き写したり、館内スタンプラリーを楽しんだり、サメやエイなどの魚に実際に触れてみるなど、命を育む海の大切さや奥深さ、そして、海の恵みについて一層理解と関心を深めました。


参加者の声

・サンタマリアの船内見学で、ロープワーク体験、手旗信号体験等ができて良かったです。
・大阪港内クルーズでは、ユニバーサルスタジオジャパンのアトラクションが海上から見えたときに、いつもと違う光景で驚きました。
・コンテナ船、港内観光船、はしけ、フェリー等いろいろ働く船などが見ることができて、勉強になりました。
・咲洲のコンテナ埠頭横を航行した際に、ガントリークレーンでコンテナを次から次へと船に積み込むシーンを目の前で見て、海の怪獣のようだと思いました。
・間近にコンテナ船の荷役等が見られてよかったです。
・輸入の99.7%が船によることに驚きました。
・大阪湾にいろんな魚が多くいることは知りませんでした。
・海のゴミは陸からのゴミであることがよくわかりました。もっと環境対策についてよく考える必要があると感じました。

<配布資料>
・プログラム(大阪しおり)
・サンタマリア探検問題(5年生用、又は6年生用)
・絵手紙の書き方
・色鉛筆 など

 

【サンタマリア号とは】
「サンタマリア号」とは、コロンブスが大西洋を横断し、アメリカ大陸に到達した際に使われた3隻のうち、最大の船です。大阪ベイエリアを周遊する観光クルーズ船「サンタマリア号」は、このコロンブスの旗艦船をモチーフに、約2倍の大きさで復元されました。大阪港内を周遊し、海上から名所を眺めることができます。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています


そのほかの大坂府のイベント情報

応募期間7/3(月)~9/27(水)
全国の中学生・高校生対象 海の宝 アカデミックコンテスト 2017 応募開始!
詳細はこちらから