【海藻を増やして豊かな海づくり】を開催しました!
特定非営利活動法人 人と木は山口県立大津緑洋高校水産校舎の協力のもと海洋環境への理解を深めるため「海藻を増やして豊かな海づくり」を開催。長門市で大量繁殖しているガンガゼと磯焼けの関係や、海の生態系維持に必要な海藻や藻場の大切さを学び、海中作業技術を体験するためスクーバダイビングも行いました。
2024.08.13
特定非営利活動法人 人と木は、山口県立大津緑洋高校水産校舎様にご協力いただき、2024年7月28日(日)に海洋環境への理解を深め、海に関心を持つ子どもを増やすため<海藻を増やして豊かな海づくり>を共同開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
磯焼けの原因となっている「ガンガゼ」の駆除や利用法を知り、海の生態系の維持に不可欠な海藻について学びます。海藻の役割、海藻を増やす取組の話、ガンガゼ駆除、有効利用の話、スクーバダイビング体験を実施。
日程
2024年7月28日(日)
開催場所
山口県長門市仙崎1002
参加人数
小学生、中学生6名 保護者7名
協力団体
山口県立大津緑洋高校水産校舎
海藻の役割、海藻を増やす取組の話、ガンガゼ駆除、有効利用の話
参加者は9:30から大津緑洋高校水産校舎の先生から海洋環境にとって藻場の大切さや、現在の海の状況を聞くところから体験は始まりました。藻場では色々な生き物の役に立っていることを知り、現在の海では地球温暖化による海水温上昇のため、ここ20年くらいで大きく海洋環境が変わり藻場が減少したことを学びました。海水温が上がったことにより、ウニ類、とくに長門市ではガンガゼが大量に繁殖し、増えたガンガゼなどが海藻を食べ尽くして海の砂漠化「磯焼け」が深刻な問題となってきているそうです。
大津緑洋高等学校水産校舎では海洋環境を守るため、磯焼けの対策として海藻のアカモクを増やす取り組みやウニの採集、人間にとってあまり美味しくないガンガゼを美味しくなるように育てたり、加工したりする技術の開発をしています。今回のお話ではガンガゼとムラサキウニとの味の違いや、実際に開発実験をした食品のお話を聞いたり、海洋環境を守るため、環境負荷の低い定置網漁法のことや、養殖のことについても知りました。
スクーバダイビング体験
海藻を守り、育てるためには海に潜って作業をする技術が必須です。今回はその技術を体験するために、大津緑洋高校水産校舎のプールでスクーバダイビングで潜水をする体験を行いました。
初めに高校にある潜水トレーニング用の水深5mのプールで生徒がダイビングをする様子を見学し、いよいよ体験でみんなで潜水してみます。初めて専用の器具を使って潜るのはドキドキした体験で、少し不安そうな様子も見られましたが、先生や生徒の指導や補助で徐々に慣れてゆき、次第にとても楽しそうな様子で体験をしていました。
参加した子ども・保護者からの声
子どもからの声
・普段見ている海の中がこんな問題が起きているなんて知りびっくりした。
・ウニにもいろんな種類がいて美味しくないウニを美味しくすることが大変なことを知った。美味しくできたら食べてみたい。
・初めは怖かったけどダイビングの体験が楽しかった。今度は海でも体験してみたい。
・学校の中にたくさんの生き物を飼って、いろんなことを試していることに驚いた。
保護者からの声
・今回海洋環境ことを学べたのもとてもよかったし、子どもにダイビングの体験までさせることができてよかった。
・上の兄が大津緑洋高校水産校舎に通っているので、今回その様子を見れたのもよかったし、海のことを深く楽しく理解できたのもよかった。
・海のことを子どもと一緒に考えるきっかけになったのでよかった。また似たような企画があったら参加した。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:13人