あきたの中高生が海洋ごみ問題を学び一人一人が考えた対策を秋田を代表する祭りでPRしました。「秋田竿燈まつり」で海洋ごみ問題の周知啓発!
一般社団法人海と日本プロジェクトin秋田県は、2024年8月3日(土)~6日(火)に開催された秋田を代表する祭り「秋田竿燈まつり」と連携し、海洋ごみ問題を周知・啓発。中高生の想いをロゴや絵にして竿燈の提灯に掲示しPR、さらに、竹製うちわにも海洋ごみゼロを目指したメッセージと絵を入れ込み、観光客などへ計5,000本配布を行いました。
2024.08.14
一般社団法人海と日本プロジェクトin秋田県は、2024年8月3日(土)~6日(火)に開催された秋田を代表する祭り「秋田竿燈まつり」と連携し、海洋ごみ問題の周知・啓発を行いました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
開催概要
一般社団法人海と日本プロジェクトin秋田県ではこれまで秋田県内の中高生と様々な企画を行ってきました。その中で海洋ごみ問題に関する特別授業では、海洋ごみの現状やプラスチックごみが海洋生物に与える影響を学んできました。仙北市立角館中学校では農業の現場からプラスチックを排出しない「脱プラスチック農業」にも挑戦しています。
今回のコラボ企画では、県民や秋田竿燈まつりに訪れる観光客へ、海洋ごみ問題をもっと知ってもらいたい、自分事として考えてもらいたいという中高生の想いをロゴや絵にして竿燈の提灯に掲示しPRを行いました。さらには竹製うちわにも海洋ごみゼロを目指したメッセージと絵を入れ込み、観光客などへ計5,000本配布を行いました。
日程
2024年8月3日(土)~8月6日(火)19:00~21:00
開催場所
秋田市竿燈大通り
祭り人で
約122万人※主催者発表
協力団体
新川向南町竿燈会
秋田竿燈まつりにCFBコラボ提灯が登場!
東北三大祭りの一つに数えられる竿燈まつりは、270年もの歴史を持つ秋田を代表する夏祭りの一つです。江戸中期の宝暦年間(1751~1764)発祥といわれ、真夏の邪気や病魔を払うねぶり流しと五穀豊穣の祈りを込めた行事が由来とされています。今年は町内と企業団体あわせて68の竿燈会が263本の竿を上げました。その中の1本の竿で「CHANGE FOR THE BLUE」とコラボした提灯を竿燈に吊るし県民や観光客へ海洋ごみ問題の周知と啓発を行いました。
左側の提灯ロゴは仙北市立角館中学校が取り組んでいる「脱プラスチック農業への挑戦」ロゴです。
農業の現場でもプラスチックが大量に使われている現状があります。米作りでは、肥料がプラスチック皮膜に覆われていてそのプラスチックが田んぼから川に流れ海に辿りつきます。普段何気なく食べているお米が海洋生物に影響を与えている事を学んだ角館中学校の生徒が、プラスチック皮膜で覆われた肥料を使用していない地元農家の田植えと稲刈りを実際に手伝いながら脱プラスチック農業を啓発しています。
右側の提灯ロゴは秋田市の中学生が考えたロゴで、真ん中のハートや矢印は生命やプラスチックをつなげてリサイクルをして海洋ごみを減らし、海の生物の命をつないでいきたいとの想いがこめられています。
竿燈周辺ではCFBうちわを配布
この提灯の他に、竿燈まつり観覧客にCFBうちわを配布して海洋ごみ問題をPRしました。
竿燈まつり4日間は晴天に恵まれCFB提灯も秋田の夜空に光り輝いていました。気温も高く5,000本のうちわもあっという間に無くなりました。
竿燈まつり前後には祭り会場近くの中学校生徒がおもてなしごみ拾いを実施
竿燈まつり前後日の8月2日(金)と8月7日(水)には祭り会場近くの秋田市立山王中学校の生徒がごみ拾いを実施しました。このごみ拾いは竿燈まつりに訪れる観光客が気持ちよく竿燈まつりを観覧出来るように、竿燈まつり後にごみの量が増える街を、地元の中学生が綺麗にしようと実施しています。
祭り前にはあまりごみは落ちていませんでしたが、祭り後にはやはりごみの量が増えていました。特に飲食が出来る屋台村周辺の道路でたばこのポイ捨てが多く見られました。参加した生徒からは「竿燈まつりを見に来た人がごみのポイ捨てをしていくのは悲しい」や「ごみはきちんと持ち帰って欲しい」「祭りのせいで街を汚したくない」などの感想が出ていました。また「これからも秋田の街を綺麗に保っていきたい」などの前向きな言葉も聞かれました。
祭りを楽しんだ大人がポイ捨てしないように啓発を行いそして海洋ごみ削減につながるように、これからもあきたの中高生のごみ拾い活動は続けていきます。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:1,220,000人