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山梨の小学生が地元と海のつながりを学ぶ海洋体験学習イベント「山梨 海の謎解き調査隊!イワシと山梨の関係を探れ!」を開催しました!

一般社団法人海と日本プロジェクトinやまなしは、2024年8月5日(月)、6日(火)に、海がない山梨県に暮らす小学生が、海と山梨のつながりを知り、海を守るために山梨からできることを学ぶ海洋学習ツアー「山梨 海の謎解き調査隊!~イワシと山梨の関係を探れ!~」を開催いたしました。

2024.08.20

一般社団法人海と日本プロジェクトinやまなしは、2024年8月5日(月)、6日(火)に、海がない山梨県に暮らす小学生が、海と山梨のつながりを知り、海を守るために山梨からできることを学ぶ海洋学習ツアー「山梨 海の謎解き調査隊!~イワシと山梨の関係を探れ!~」を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
静岡では、黒はんぺんや削り節などに加工され、地域に親しまれるイワシ。山梨でも、煮干しや削り節が「ほうとう」などの出汁に使われています。山梨、静岡の郷土料理に欠かせないイワシに今、変化が起きています。イワシの稚魚「シラス」の漁獲量は近年、右肩下がりとなっています。イワシやシラスが暮らす海でどのような変化が起きているのか、海を守るために山梨に住む私たちにできることとは。海に関わる施設を巡り、人と出会う中で、その答えを探します。
日程
2024年8月5日(月)、6日(火)の1泊2日
開催場所
山梨県富士川町、甲府市 静岡県静岡市
参加人数
県内在住小学5・6年生19名
協力団体
水谷商店、用宗漁港、東海大学 静岡キャンパス、gosea’s surf、富士川町歴史文化館「塩の華」、つくたべかん、甲府市地方卸売市場協会、甲府市場冷蔵、日本ネットワークサービス

「水谷商店」で学んだイワシの食文化

イワシの食文化を学ぶために、加工食品を製造・販売する、静岡市の水谷商店を訪れました。水谷商店は大正10年(1921年)創業で、イワシを使った特産品を製造、販売しています。子どもたちは「蒲原名物 いわし削り節」の製造工程を見学、仕入れたイワシがどのような工程を経て削り節となるのか、頭を取る作業を手伝ったり、天日干しを見学したりして学びました。また、削りたてのイワシ節を食べ、普段食べているカツオ節とは違った、イワシならではの味わいを確かめました。

舟運・海運の接点「蒲原河岸跡」

山梨と海をつなぐ江戸時代の物流ルート「富士川舟運」の蒲原河岸跡を訪れました。蒲原河岸は、山梨を流れる富士川を使って年貢米を江戸に運ぶための経由地点でした。2日目に訪れる富士川町歴史文化館「塩の華」で学ぶ、富士川舟運への理解を深めるために、関連する場所を自分たちの目で見学しました。

シラスを学び、味わった「用宗漁港」

近年、漁獲量が減少傾向にある「シラス」漁について学びました。用宗では300年ほど前から漁が行われています。子どもたちはシラスが水揚げされ、競りが行われる場所を見学した後、競りの疑似体験も行いました。また、漁師にインタビューし、鮮度を大切にしていることやイワシを守るために捕獲量を調整していること、生活の支えとなっているシラスは命と同じくらい大切な存在であることを学びました。そして、その日に捕獲した生シラスと、釜揚げシラス、マグロを乗せた丼ぶりを食べ、漁師たちがこだわっている鮮度と、シラスの味わいを堪能しました。

「東海大学 静岡キャンパス」で駿河湾を学ぶ!

東海大学 静岡キャンパスの髙見 宗広 博士を講師に、山梨県を流れる富士川が注ぐ「駿河湾」の特徴や、そこに暮らすシラスをはじめとする生き物たちについて学びました。駿河湾に生息する多くの生き物たちにとって、上流に位置する山梨県から運ばれる豊富な栄養が重要であることを知りました。また、講義の最後には、駿河湾の深海魚の標本を観察。子どもたちは、直接触れてみたり、写真を取ったりして、普段は見ることのできない生き物に大興奮でした。

海とふれあった「gosea’s surf」

1日目の最後に訪れた「gosea’s surf」では、「SUP(スタンドアップパドルボート)」を体験。ほとんどが初挑戦でした、2人1組で協力し、安全に気をつけながら海のアクティビティの楽しさを体感しました。はじめは慣れない様子でしたが、少し練習するだけでコツをつかみ、楽しい声が海に響いていました。

富士川舟運について学んだ「富士川町歴史文化館 塩の華」

富士川舟運は、山梨県富士川町の鰍沢と静岡県富士市の岩淵を結ぶ物資の輸送手段として、江戸時代初期から昭和初期まで利用され、海から山梨にイワシを含めた海産物や干物などが運ばれました。

現代とは異なり、昔は山梨で海産物を食べるためには多くの人の苦労があったことを学びました。

「つくたべかん」で味わったイワシの出汁で食べる山梨の郷土料理

「つくたべかん」のある十谷地域の郷土料理「みみ」作りを体験しました。「みみ」は農機具の「箕(み)」を模しています。出汁には1日目に訪れた水谷商店のイワシの煮干しを使い、同じくイワシの出汁を使った「ほうとう」も振舞われ、山梨の郷土料理が海の恵みともつながりがあることを味わいながら学びました。

現代の海産物の流通を学んだ「甲府市地方卸売市場」

海の恵みを食卓に届ける上で、大きな役割を担う市場の仕組みを学びました。海産物が冷凍保存されている大きな冷凍庫に特別に入らせて頂き、-25℃の世界を体験。海がない山梨でも安心して毎日新鮮な海の幸を味わうことを可能にする冷凍技術や、市場に携わる関係者の方々への感謝の気持ちも育みました。

山梨から海のためにできることを「気象」の視点から学ぶ

気象予報士 北野芳仁さんから、地球温暖化が原因で海の水温が上昇していることなどを学びました。地球温暖化を抑制するための節電や節水などを心がければ、海を守ることにもつながることを知り、海がない山梨でもできることがあることを学びました。

イワシと山梨の関係から学んだ海と山梨の繋がりをまとめて発表!

ツアーを通して学んだことを踏まえて、海を守るために山梨でできることを一人一人考えて標語にしました。そして、標語にまとめたことを実践するとどんな海になるのか、班ごとに「イラスト」にまとめました。海で起きている様々な変化は、海がない山梨に住む自分たちにとって他人事ではないことを感じながら、イワシやほかの生き物が元気に暮らしている海、ごみが捨てられていない浜辺といった、未来につないでいきたい海の姿を描きました。そして、イラストとともに、リサイクルやゴミ拾いなど、海のためにこれから心がけていくことを発表しました。

参加した子ども・保護者からの声(イベント後アンケートより抜粋)

●参加者
・海を守るために自分たちができることを学べた。海が好きなので、海を守る活動をしてみたい。(小学6年生・男子)
・イワシとシラスなど、大人と子どもで形が違うことを学んだ。そして、海がどんな状況に陥っているのかを知った。海を守るために、地球温暖化を防ぐ取り組みをしたい。(小学5年生・女子)

●保護者
・子どもが帰ってきた後、楽しかったことや体験したことについて教えてくれました。海がどんな様子だったかも教えてくれました。海のありがたさや大切さがわかったよと話していました。
・海の生物を守るためには、水をなるべく汚さないことやこまめな節電をするといった基本的なことを日々心掛けることだと旅から帰って来た息子が教えてくれました。私も日々心掛けて行きたいと思いました。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:19人