海と日本公式サイトの最新ニュースをウィジェットで埋込み

<iframe class="uminohi-widget official-newest" src=" https://uminohi.jp/widget/newest/" width="100%" height="800" frameborder="no" scrolling="no" allowtransparency="true"><a href="https://uminohi.jp">海と日本PROJECT【日本財団】</a></iframe><script src=" https://uminohi.jp/widget/assets/js/widget.js"></script>

「海の世界遺産」があるまち宗像で、海の恵みを学んだ1日教室「むなかたSDGs教室」を開催しました!

海を守ろうむなかた実行委員会は、小学4~6年生を対象に体験学習する「むなかたSDGs教室」を開催。海の恵みを身近に感じて、魚食の推進、海の環境問題への気づき、世界文化遺産“沖ノ島と関連遺産群”の歴史探究を一体的に学ぶことを目的としています。

2024.09.03

海を守ろうむなかた実行委員会

海を守ろうむなかた実行委員会は、海の恵みを身近に感じることによる魚食の推進、海の環境問題への気づき、世界文化遺産“沖ノ島と関連遺産群”の歴史探究について一体的に学ぶことを目的として、小学生4~6年生を対象とする体験学習イベント「むなかたSDGs教室」を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
世界文化遺産「神宿る島」沖ノ島を有する宗像市。しかし、近年では漂着ごみなどによって海の環境悪化が問題となっています。このイベントでは、SDGsの2つの目標(「4.質の高い教育をみんなに」「14.海の豊かさを守ろう」)に沿って、小学校4年生~6年生を対象に海の体験学習を行いました。生きている魚に触れ、実際に魚を締めるところから捌きを体験。海の恵みをいただく大切さを学びました。ビーチクリーン活動では、マイクロプラスチックごみを収集。人工漂着物の多さを体験した後、それらを用いたキーホルダー作りに取り組みました。“海の世界遺産「沖ノ島」”については、小学生と学生ボランティアが輪になって、どのように伝統が守られてきたのかをワークショップ形式で意見を交わしました。
日程
2024年8月18日(日)9:00~16:30
開催場所
福岡県立少年自然の家「玄海の家」
参加人数
小学生4~6年生46名、学生ボランティア(高校生~大学生)30名
協力団体
宗像漁業協同組合(神湊支所)、一般社団法人Sea+SonS、一般社団法人アースプロジェクト福岡、株式会社ミエタ

海の恵みをいただきます

参加した小学生は8つのグループに分かれ、各グループに学生ボランティアが伴走役として加わりました。一日活動をともにするチームとして自己紹介をするところから始まりました。

最初のプログラムは魚捌き体験。野外炊飯場へ移動すると、生きたアジが泳いでいる生け簀が登場!怖がりながらも興味津々で、自然と声も大きくなります。一般社団法人Sea+SonS(シーソンズ)の代表を務める漁師の権田幸祐さんと同じくシーソンズに所属し飲食店を営む山田智宏さんから、アジの締め方から内臓を処理するところまでの捌き方をレクチャーしてもらいます。生け簀で泳ぐアジを捕まえて、首元部分を折り、氷水に入れて締めます。最初は恐る恐る触れていた子どもたちもすぐに慣れて、漁協スタッフの手ほどきを受けながら慎重にアジを捌いていきました。事前に動画を見て予習をしていた学生ボランティアたちも、子どもたちを見守りつつアジの内臓処理を進めていきました。捌いたアジは竹串に刺して、かまどで炭焼きに挑戦!新鮮でぷっくり肉厚なアジを、塩を振る味付けのみで豪快に焼きあげる調理に、子どもたちは興奮した様子。脂が滴る姿をじっくりと眺めていました。

アジが焼きあがると漁協のみなさんが用意してくれたイカの煮物、あおさの味噌汁もテーブルに並べて、「いただきます!」。しっかり脂の乗ったアジはおにぎりとの相性も抜群で、子どもたちは「自分で捌いたから、いつもよりおいしい」と、すっかり平らげていました。

海岸はマイクロプラスチックごみだらけ

午後からはビーチクリーン活動です。海岸に行く前のガイダンスでシーソンズの権田さんから、「マイクロプラスチックごみは海岸にたくさんある」と説明を受けました。実際に海岸へ出て視線を下に向けて見ると、「あれも、これも」とマイクロプラスチックごみだらけ。子どもたちはザルを使って黙々とごみを集めていきます。プラスチックごみを目を凝らして見てみると、外国語の表記のものがあります。権田さんによると「宗像の海岸は特に海外からの漂着ごみが多い地域」とのこと。子どもたちはどこから流れ着いたごみなのかにも関心を向けながらクリーン活動に取り組みました。また、大型のごみもチラホラとあり、男の子は我先にとごみをめがけて走って回収していました。

ごみを再利用!キーホルダー作りに挑戦

研修室に戻って、集めたマイクロプラスチックごみを使ってオリジナルキーホルダー作りに取り組みました。マイクロプラスチックごみはキラキラと光るものもあり、色合いも様々です。用意したフレームにマイクロプラスチックごみを散りばめていくと、それぞれ個性的な模様が出来上がりました。UVレジンを流し込み、LEDライトを使って硬化させると、一人ひとりオリジナルのキーホルダーが完成しました。

入ってはいけない島?海の安全を守り続けるためにできること

最後のプログラムは、「世界遺産セミナー」です。宗像市世界遺産課の岡崇さんを講師に迎え、教育事業に携わる株式会社ミエタの島川竜也さんがファシリテーターとして進行しました。このセミナーは、講義形式を取らずに、子どもたちが主体的に考え、発言し、学びを深められるように組み立てました。目的には、世界遺産の学習を通じて、宗像市の良さを見つけ、歴史が楽しいと感じられるようになることを定めました。まずは「歴史を知る」ことを好きになってもらえるように、身近に世界遺産があること、歴史を知る楽しさについて、子どもたちに投げかけながら、学生も交えたペアで発言を引き出していきました。そして、本題の“海の世界遺産「沖ノ島」”について、地図上の島の位置関係を示しながら、海の道しるべとして交易を支える役割を担ったことを子どもたちとのやり取りを繰り返しながら、気づきを与えていきます。その上で、海の航海安全を見守り続けるためにどのような”きまり”を作るのが良いか、子どもたち自身で考えてみるように投げかけます。子どもたちはワークシートに考えをまとめていき、グループ内でシェアします。「毎日お供えものをする」「勝手に沖ノ島に入らない」「お祈りをする」など、意見があがります。講師の岡さんからは、沖ノ島を守り続けるための「禁忌」について詳しく説明があり、1500年もの間、守られ続けてきたことを学びました。

参加した子どもからの声

・さっきまで魚はぴちぴち跳ねていました。捌いた魚は残さずおいしく食べたい。

・自分で捌いたので、いつもよりおいしかった。

・ビーチクリーンでは、マイクロプラスチックごみをたくさん集められた。一緒に貝がらもたくさん拾えて楽しかった。

・世界遺産セミナーは、ワークシートを使って考えるのが楽しかった。沖ノ島にはこんなきまりがあるんだぁーと知ることができた。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:30人