堀潤さんと高校生が海の未来を考え抜く 海と哲学の学び舎「ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~#3」を開催しました!
一般社団法人福井環境研究開発は、9月15日(日)に「ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~」の3回目を開催。ざわザワ高校は、「海の持続可能な利用と保全」を目的に、海の課題やジレンマを抱える人から高校生がその現状と障壁を学び、物事の本質から社会を改善していく哲学思考によって課題解決法を打ち出すチカラをつける海洋教育プログラムです。
2024.09.24
一般社団法人福井環境研究開発は、9月15日(日)に「ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~」の3回目を開催いたしました。ざわザワ高校は、「海の持続可能な利用と保全」を目的に、海の課題やジレンマを抱える人から高校生がその現状と障壁を学び、物事の本質から社会を改善していく哲学思考によって課題解決法を打ち出すチカラをつける海洋教育プログラムです。
6月から海と共に歩む街である福井県大飯郡高浜町で、全6回開校しています。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~#3
日程
2024年9月15日(日)
開催場所
福井県大飯郡高浜町 若狭高浜漁業協同組合ほか
参加
福井県内から集まった高校生 男女9名
堀潤(ジャーナリスト / 元NHKアナウンサー)
岩内章太郎(豊橋技術科学大学准教授)
番組
「ざわザワ高校 ~海の未来を変える哲学~#3」
〇放送 福井テレビ(10月26日(土)16:00~16:30 予定)
〇配信 TVer(10月26日(土)17:00~)/ YouTube(福井テレビチャンネル – YouTube)
海と歩む街のイマの本当の姿に迫ったこれまで。いよいよ、哲学パートへ。
今年の舞台は、海とともに歩む、福井県高浜町。漁業や海を生かした観光業が盛んな、福井県の西端にある町です。これまで2回の講義では、「高浜町らしさ」を高浜町や漁師の方に聞いたり、自然・歴史・文化、そして生活する人々という地元にある資源に着目、活用し地域発展を促していく「地元学」の手法で海と共に歩む高浜町のイマに迫りました。今回は、いよいよ哲学パートに。哲学の専門家である岩内章太郎先生を迎え、これまで知った「海とともに歩む街」のイマの現場で高校生たちが感じてきたことを言葉にかえていき、アウトプットに向かう「問い立て」の回になります。
これまでの体験を自分の等身大の言葉で意見交換していく「哲学対話」そして「問い立て」
まずは、これまでの意見を等身大の高校生たちの意見を出しあう「哲学対話」(PforC)を行いました。
岩内先生からは「哲学対話」にあたり、考え方のアドバイスがありました。「①答えを急がない ②わからなくてもいい ③黙っててもいい」というもの。高校生たちは高浜のこと、海のこと、それに派生した自分の考えていることなどを自分の言葉で意見を出していきました。ここから、さらに、高校生たちのリアリティから自分たちが共感できる問いを探していきました。「人はなぜ海を守ろうとするのか?高浜の良さは、どう海につながるのか?」「古いものを捨てて新しいものにいく本質は?」「住みたい街と観光したい街の違い?」「なぜ人は愛するのか?」など。特に「人はなぜ海を守ろうとするのか?」では、海のシステムを壊しているのは誰かということが焦点になり、人間が壊しているという意見や、海が自分自身を守るため人間を排除しようとして今いろいろ問題が起きているのでは?などが出ました。
次回は10月、第3回で立てられた問いの「本質」をさらに深めていきます。
学級委員長 堀潤さん、哲学講師 岩内先生からの講評。
学級委員長の堀潤さんは、「私がやっているジャーナリストという仕事も、もともと問いがないところから仮説を立ててそれを取材でファクトを探し、また仮説を立てての繰り返し。まさに問い立てのチカラが大事と改めて感じました」。また、講師の岩内先生は「相手の意見に対して自分の意見を沿え、さらに膨らませていく話が出ていたことは素晴らしいと思う。意見が違ってもいい。それを含めて話し合える場づくりが社会を変える本質に近づける近道ではないか。」と次回への期待の言葉をいただきました。
参加者からの声
参加した高校生からは、「哲学対話のルールはわからなくてもいい、黙っててもいいなど学校とは真逆で考える余地が広がった気がした」、「自分では考えない方向の意見が聞けた」などの声をいただきました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:11人