海と日本公式サイトの最新ニュースをウィジェットで埋込み

<iframe class="uminohi-widget official-newest" src=" https://uminohi.jp/widget/newest/" width="100%" height="800" frameborder="no" scrolling="no" allowtransparency="true"><a href="https://uminohi.jp">海と日本PROJECT【日本財団】</a></iframe><script src=" https://uminohi.jp/widget/assets/js/widget.js"></script>

藻場の今と未来を「知る・感じる・体験する」藻藍部初の研修プログラムを開催いたしました!

一般社団法人藻藍部は徳島県美波町に三井共同建設コンサルタント株式会社の新入社員を招き、藻場の見学や藻場増殖資材の作成などの研修プログラムを実施。ボランタリーベースではなく、ビジネスベースで藻場再生にチャレンジしていく必要性を意識してもらいました。

2024.09.25

一般社団法人藻藍部は、2024年6月3日(月)~6日(木)に徳島県美波町において、三井共同建設コンサルタント株式会社の新入社員を招いて、藻場の見学や藻場増殖資材の作成といった藻藍部主催の研修プロジェクトを開催いたしました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

三井共同建設コンサルタント株式会社新入社員研修プログラム
日程
2024年6月3日(月)~ 6日(木)(3泊4日)
開催場所
徳島県美波町
参加人数
新入社員 36 名
引率者 4名(経営統括部 村上、MCC 研究所 石原・吉田、経営企画・管理室 西村)
徳島勤務者 2名(MCC 研究所 永井・濱)
協力団体
三井共同建設コンサルタント株式会社の新入社員

「知る・感じる・体験する」

研修では、藻藍部のビジョンや取組み概要に関する講演、地元漁師の案内で藻場を見学、藻場再生のための藻場増殖資材作成など、「知る・感じる・体験する」の3ステップを通した研修プログラムを実施しました。

STEP1 知る
藻藍部理事の中村氏によるプロジェクトのビジョン・取組み概要・今後の展望などについて講演

STEP2 感じる
日和佐町漁業協同組合の漁師の協力のもと、実際に船で藻場へ見学

STEP3 体験する
うみの株式会社の協力のもと、徳島県の廃棄物を使用した藻場再生資材の作成を体験

【STEP1:知る】 うみの株式会社社長の講演

藻藍部の理事を務める中村智治氏(うみの株式会社代表取締役社長)による藻藍部の活動内容などの講演を行いました。美波町の沿岸では、過去の人間活動が生物多様性の劣化・漁業資源の枯渇・気候変動の影響を招き、海の生態系が崩れてきていると紹介がありました。そのなかでできることとして、まずは藻場再生を通じ、ボランタリーベースではなくビジネスベースでチャレンジする必要性、それを実践している藻藍部の取組みを熱く講義いただきました。

うみの株式会社は全国の漁業協同組合と二枚貝種苗の生産・販売の取引があり、さらに水生生物を対象とした受託研究・製造サービスを展開しています。

【STEP2:感じる】 藻場の見学

約20年前まで、美波町にはアラメやカジメなどの大型海藻が繁茂し、アワビ・トコブシが生息するなど豊かな藻場を有していました。しかし、気候変動の影響による高水温化に伴うアイゴなどの植食性魚類の生息域の拡大により、現在では多くの藻場が消失しています。この現状を把握するため、日和佐町漁業協同組合の協力のもと、海上見学を行いました。

【STEP3:体験する】 藻場増殖資材の作成

本来、山で腐葉土となり河川や地下水を通じて海に運ばれていた栄養素が、河川護岸や防潮堤工事などによって十分に供給されていないという現状を受けて、窒素・リン・フルボ酸などの海藻の成長に必要な栄養素を直接供給するために藻場増殖資材を開発しています。本研修では資材を作成し、作成した資材は今年8月に海へ投下します。

参加者からの声

美波町で取り組む環境問題解決に向けた事業を肌で感じることができました。今後は全国の環境問題にも関心をもっていきたいです。

実際にプロジェクトを実行している方々のお話を聞きながら、環境保全活動を体験できる点が素晴らしいと思いました。

現地に赴き自らの目で藻場の現状を見れたこと、自らの手で藻場増殖資材を作ったことなど、海の環境を守る取り組みに参加できてよかったです。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:42人