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水中ドローンを活用した藻場調査と環境学習を開催いたしました!

一般社団法人藻藍部は、日和佐町周辺海域における磯焼けの現状把握のため、株式会社SOLASTER様協力の元、徳島県立小松島西高等学校の生徒たちと水中ドローンを活用した藻場調査を実施しました。未来の海洋環境保護活動に繋がる実践的な体験の場を提供することも目的です。

2024.10.17

藻藍部は、2024年9月13日(金)に、日和佐町周辺海域における磯焼けの現状把握のため、そして環境学習の一環として、株式会社SOLASTER様協力の元、徳島県立小松島西高等学校の生徒たちと共に、水中ドローンを活用した藻場調査を実施致しました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

水中ドローンを活用した藻場調査と環境学習
日程
2024年9月13日(金)
開催場所
徳島県海部郡美波町日和佐町海域
参加人数
21人
協力団体
一般社団法人藻藍部、株式会社SOLASTER、徳島県立小松島西高等学校の生徒

イベント概要

美波町の日和佐町周辺の海域では、磯焼け(海藻が枯れたり減少したりする現象)が深刻な問題となっています。そこで、藻場の現状を把握するため、水中ドローンを用いた調査を実施しました。この調査は、環境学習の一環として、徳島県立小松島西高等学校の生徒たちにも協力を仰ぎ、未来の海洋環境保護活動に繋がる実践的な体験の場を提供する目的で行われました。

調査内容

9時に集合し、まずは参加者全員で簡単なオリエンテーションを行い、磯焼けの現状や藻場の重要性についての説明がなされました。その後、水中ドローンの操作方法と安全管理についての講習が行われ、生徒たちも積極的に参加。初めてのドローン操縦に少し緊張した様子も見られましたが、次第に操作に慣れ、楽しみながら調査を進めました。
ドローンが海中を滑らかに移動する様子を、参加者全員がリアルタイムでモニターに映し出された映像を通して観察しました。海藻の状態や分布を確認することで、磯焼けの進行具合やその影響範囲を明確にすることができました。特に、以前に比べて生育が悪くなっている海藻の種類や、その広がりについても詳細なデータを収集しました。

学生の活動

学生たちは、水中ドローンの操縦を体験するだけでなく、撮影された映像をもとに、どんな種類の海藻がどの範囲に広がっているのかを一緒に分析しました。特にドローンによる鮮明な映像は、従来の潜水調査では見落とされがちな細かい部分も確認でき、生徒たちは海洋生態系の豊かさと、それに対する磯焼けの影響の大きさを実感することができました。
環境学習としても、ドローン技術がどのように自然環境の保護に役立つかを実際に体験し、技術と自然保護の結びつきについて学ぶ貴重な機会となりました。

考察と今後の展望

今回の調査では、美波町の海域でも顕著な磯焼けの影響が確認されました。これまでの調査は人間が潜水して行っていましたが、水中ドローンを活用することで調査の効率が飛躍的に向上しました。特に、長時間のモニタリングが必要な場合でも、ドローンを使うことで継続的かつ簡便に海中の状態を把握することができる点は大きなメリットです。
今後は、この調査方法を定期的に実施し、磯焼けの進行状況を長期的にモニタリングする体制を構築していきたいと考えています。また、地元の高校生をはじめ、次世代を担う若者たちがこのような活動に積極的に参加することで、地域全体で海洋環境を守っていく意識が高まることを期待しています。
さらに、収集したデータを元に、地域の漁業関係者や自治体とも連携し、磯焼けの影響を緩和する具体的な対策を検討していくことが課題です。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:21人