【宇宙から海へ】:火星探査ローバー技術を活用した次世代技術ワークショップ 【海と科学を愛する心を育むプログラム(CFB・海と日本2024)】を開催しました!
一般社団法人BC-ROBOP海岸工学会は海と科学を愛する心を育むプログラムとして「宇宙から海へ:火星探査ローバー技術を活用した次世代技術ワークショップ」を宗像で開催。学生や企業、ARES projectチーム、RoboCup2024世界大会出場チームなどが集い最新技術の共有等を行いました。
2024.10.25
一般社団法人BC-ROBOP海岸工学会は、【宇宙から海へ】:火星探査ローバー技術を活用した次世代技術ワークショップを【海と科学を愛する心を育むプログラム(CFB・海と日本2024)】事業にて開催しました。このイベントには、九州地区の学生や福岡県の地元企業、留学生たち、ARES projectチーム、九州工業大学のRoboCup2024世界大会出場チームなどが参加し、最新技術の共有や交流が行われ、参加者は大いに盛り上がりました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
開催概要
【宇宙から海へ】:火星探査ローバー技術を活用した次世代技術ワークショップ
日程
2024年10月5日(土)
開催場所
Fabbit宗像(福岡県宗像市)
参加人数
65名
協力団体
ARES project チーム、九州大学うみつなぎ、九州工業大学未来社会ロボット実装センター、一般社団法人maiPLA、日本アジア国際教育センター、株式会社テムザック、株式会社筑水キャニコム、宗像市地域教育連携室
【 宇宙から海へ】:火星探査ローバー技術を活用した次世代技術ワークショップ
ARES Projectは主に東北大学と慶應義塾大学の学生で構成され、我々は今年6月にアメリカで開催される学生を対象とした火星探査機の世界大会 URC(University Rover Challenge) へ日本チームとして初めて出場しました。大会では車輪型ロボットであるローバーを走らせるだけでなく、火星を模倣した砂漠環境での資源採取といったミッションが課されるため、不整地走行用の機構や土壌試料採取用のロボットアーム、回収した試料を分析する科学分析装置などを製作しております。本プロジェクトで開発された火星ローバーに搭載される技術は、惑星探査にとどまらず、災害救助ロボットや海岸のごみ回収など、様々な領域に応用することが期待されております。これらの技術を宇宙産業だけでなく地球環境にも還元することをビジョンとしています。宇宙で利用される科学技術の応用事例を示すことで海と宇宙への興味・関心を相互に広げる機会となることを目指します。
ワークショップ前日に、米国CNNニュースワールドで放送された宇宙探査の最新テクノロジーに関するニュースが話題となり、議論が行われました。世界大会を目指して次世代の火星探査ローバーを開発しているARES Projectに参加している東北大学と慶應大学の学生が取材を受け、全世界に放送されたことが注目されました。
ワークショップでは大学生及び地域研究者のメンバーで、火星探査ローバーの技術について詳しく話し合いました。これらの技術を宇宙産業だけでなく地球環境にも還元することをビジョンとしています。ローバー機能の色々な技術討論、これからの宗像離島海岸清掃についてデリバリー・ドローンの利用、水陸両用ロボットなど最新次世代技術開発について議論が出来ました。
討論会 テーマ【宇宙から海へ】
発表者ARES project チーム、九州大学うみつなぎ、九州工業大学未来社会ロボット実装センター、一般社団法人maiPLA、日本アジア国際教育センター、株式会社テムザック、株式会社筑水キャニコム、宗像市教育部世界遺産課および宗像市秘書政策課係長、九州工業大学未来社会ロボット実装センター長、むなかた「水と緑の会」会長、日本アジア国際教育センター校長を含めて、宇宙技術火星ローバーに搭載される技術は惑星探査にとどまらず、災害救助ロボットや海岸のごみ回収など、様々な領域に応用する議題について色々議論出来ました。
ワークショップ【宇宙から海へ】全国から反響
【宇宙から海へ】:火星探査ローバー技術を活用した次世代技術ワークショップを3日間広告(4ドル)で宣伝したところ、オーディエンスは1,251人、反応はInstagramが多かったです。
地域は福岡県、大阪府、東京都、神奈川県、兵庫県、千葉県、山口県、静岡県、広島県、宮城県
【宇宙から海へ】:火星探査ローバー技術を活用した次世代技術ワークショップ紹介映像です。
https://youtu.be/3Yr0Z1qTbo0
国立大学法人九州工業大学未来社会ロボット実装センターのホームページに掲載されました。
https://www.lsse.kyutech.ac.jp/~sociorobo/
参加した大学生、地元企業、地域団体からの声
九州大学、九州工業大学より
ARES projectチームが米国ユタ州のURC(大学ローバー競技会)の会場で、火星を想定した砂漠環境や砂嵐の中、世界中から集まったチームと競い合いながら活躍したことに大きな感銘を受けました。また、来年も新たな挑戦に期待しています。
宇宙技術火星ローバーの技術を大学間で共有して災害救助ロボットや海岸のごみ回収など、様々な領域に応用する開発を進めたい。
むなかた水と緑の会 福島会長より
宗像地区は地形的に対馬海流漂着ごみのスポットになっている。離島海岸清掃するボランティアも少子高齢化しているので集めた漂着ごみを運ぶロボット、不整地での運搬ロボット開発を進めてほしい。
株式会社筑水キャニコムより
大学生達の技術がこんなに進んでいるのにびっくりしました。私たちは元々運搬車のキャニコムと言われた会社、凸凹な路面、傾斜地、砂や砂利などの悪路で運搬出来ます。今後大学と技術交流してこの海の漂着ごみ運搬車開発を進めていきたい。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:65人