一般社団法人DOFORFISHは、「漁業・水産業におけるインターンシップを行い、海のスタートアップの輩出を目指す。」ことを目的とし、北海道3地域で海のインターンシップを実施しています。

気候変動や資源枯渇等によって海の豊かさが失われ、産業やそれをとりまく地域の持続性にも危機が訪れている今、立場を超えて共に学んでいく新しい仕組みが必要だと考え2024年8月5日よりスタートいたしました。

海と毎日向き合っている漁師や水産業従事者の皆さんに、新しい知識や行動を持ち込める次世代の若者たちをインターンシップを通じて海のフィールドに送り込み、海洋教育の土台をつくりながら課題解決のための起業・産業づくりまで3か年計画を目標に進めています。

2024年11月10日(日)に、札幌市のEZOHUB SAPPOROにて成果報告会を開催いたしました。今回のイベントでは、「魚がいる未来の作り方」と題して、初年度の事業報告会兼トークセッションを実施しました。当事業に関わった方を初め、水産業従事者・当事業に関心がある方など幅広い方々に参加いただきました。

この事業及びイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

魚がいる未来の作り方～インターンシップ成果報告会～
日時
2024年11月10日（日）12:30〜16:00（開場12:15）＊17:30〜 懇親会
開催場所
EZOHUB SAPPORO（北海道札幌市東区北8条東4丁目1-20 2階）
参加人数
50名
プログラム
12：15　開場
12：30　オープニング
12：40　調査事業報告
12：50　インターンシップ成果発表
14：00　インターンシップ受入企業より総評
14：30　休憩
14：40　ベンチャー企業トークセッション　テーマ「次世代の海洋ベンチャー起業」
15：55　閉会
16：00　交流タイム

インターン生による成果報告会

今年の8月5日から約1ヶ月に渡り実施した海のインターンシップでは、3地域（札幌・厚真・標津）計6プロジェクトの報告会を実施しました。インターン終了から約2ヶ月ぶりに12名の学生が北海道に集まりました。プロジェクト内容・成果の報告に加え、インターンを通して感じた自身の変化、水産業についての気づきを発表してもらいました。今回の経験をきっかけに、新たな挑戦を始めたと報告してくれた学生もいました。どのチームも、発表の最後にはインターンに関わってくれた全ての方への感謝を伝えてくれ、会場は温かい拍手に包まれていました。

発表終了後は、各受け入れ企業の方や、参加者の方からも感想を話していただきました。受け入れ企業の方々から、今後も継続して学生と関わっていきたいということを聞くことができました。インターン期間が終了してもなお、関係性が続いていくという点では、北海道の水産業にもとても良い影響を与えるのではと感じました。学生の発表を見た方々は、想像以上の素晴らしい発表内容に驚いていました。

【ベンチャー企業トークセッション】

【登壇者】

・津田 祐樹さん
株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング 代表取締役社長

・蜂谷 潤さん
2016年、友廣裕一氏とともに合同会社シーベジタブルを共同創業。

・千葉 佳祐さん
株式会社よびもり　代表取締役

・小西一人さん
小西鮮魚店　代表取締役社長

【モデレーター】

・長谷川 琢也
ヤフー株式会社 SR推進統括本部 CSR推進室 東北共創
海の課題解決メディア「Gyoppy!」プロデューサー
一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン事務局長
株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング取締役
合同会社さかなデザイン　Executive Producer
潜水士

次世代の海洋ベンチャー起業というテーマでトークセッションを行いました。なぜ起業しようと思ったのか？という話から始まり、上手くいかなかった経験・良かったこと・今後の水産業について様々な視点からお話をしていただきました。日本の海の課題解決について、具体的にどのようなアクションを起こせばよいのか誰もが答えを見つけられていないという現実があります。しかし、ただそこで悲観するのではなく、だからこそ可能性がたくさんあるはずだという、前向きな視点のお話をしていただきました。今後の海・水産業について明るい未来を描けるような時間となりました。

参加者からの声

・海や魚について考える機会を持てた。
・インターン生の発表が想像以上に素晴らしかった。
・水産業にあまり関心がなかったが、今日のイベントを通して興味を持った。
・熱量が高く、良い刺激を受けた。
・インターンで学びを得るのは学生だけではなく、そこに関わる人々にも得るものが多いと分かった。

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数：50人