研究者からマナティーとジュゴンを学ぼう! 大阪自然史フェスティバルに出展して、ワークショップと生きもの解説を行いました
一般社団法人マナティー研究所は大阪自然史フェスティバルにブース出展し、マナティーとジュゴンの解説、海の生きものを学べるキーホルダー作りなどを実施。生きもの解説は、マナティーの研究者・菊池夢美(京大野生研/マナティー研究所)が行いました。
2024.11.28
一般社団法人マナティー研究所は、2024年11月16日(土)に大阪自然史フェスティバルにブース出展して、マナティーとジュゴンの解説、海の生きものを学べるキーホルダー作りやオリジナル教材等の配布と紹介を行いました。今回は、マナティーの研究者・菊池夢美(京大野生研/マナティー研究所)が生きもの解説を行いました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
大阪自然史博物館の主催する大阪自然史フェスティバルにブース出展して、マナティーとジュゴンの生態や彼らの暮らす環境について紹介しました。
日程
2024年11月16日(土)
開催場所
大阪自然史博物館
参加人数
100名程度
日本にジュゴンが暮らしているの?
会場のある大阪から近い三重県の鳥羽水族館では、海牛類のジュゴンとマナティーがどちらも飼育、展示されています。そのため、私たちのブースに来場された方の多くが、卒業旅行や遠足でこれまでに鳥羽水族館へ行ったことがあり、マナティーとジュゴンについて知っていました。しかし、沖縄の海にジュゴンが暮らしていることを知っている人は多くありませんでした。このイベントでは、沖縄に暮らすジュゴンと、彼らの暮らす海の環境について紹介しました。
イベント会場で、2024年7月から助成金事業の一環としてスタートした「宮古島のジュゴン調査ツアー」(https://www.manateelab.jp/tour)のパンフレットをみて、「日本にもジュゴンが暮らしてるの?」と驚き、説明を聞きに来られる方も多くみられました。ジュゴンの周知活動を目的にしたパンフレット制作をしたので、皆さんに関心を持ってもらえて嬉しく思いました。年末年始に宮古島への旅行を計画している家族連れの方達も予想以上に多くいらっしゃって、ジュゴン調査ツアーのパンフレットをみてブースに参加してくださいました。沖縄のジュゴンについて知ってもらう貴重な機会となりました。
左)ジュゴンについて話を聞きにきた来場者 右)ジュゴン調査ツアーのパンフレット
かわいいキーホルダーを通して、生きものと海を大切にする気持ちを
このイベントには家族連れの方が多く参加されると聞いていたので、水族館ワークショップで人気のシャカシャカキーホルダー作りも開催しました。今回用意したのは、アメリカに暮らすマナティーと、日本の御蔵島でもみられるミナミハンドウイルカのキーホルダーです。
「マナティーって3種類もいるんだ」「アメリカのマナティーだけ、人間を怖がらないのはなんで?」「イルカって日本でもみられるんだ」「イルカもお母さんから生まれるの」など、子ども達はいろいろな発見をしていました。このシャカシャカキーホルダーは子ども達に大人気で、マナティーやイルカの暮らしを学んでもらいました。可愛くていつも持っていたい、そんなキーホルダー作りを通して、小さな子ども達にも、生きものと彼らの暮らす海を大切にする気持ちを育んでいってほしいと願っています。
左)完成したキーホルダー 右)ブースで用意したキーホルダー作りワークショップ
参加した子ども・保護者からの声
・子どもが喜んで興味をもてました
・いろいろ教えてもらって嬉しかったです
・日本にもジュゴンがいることを知りませんでした
・生きものの保護だけでなく、生態を知るための研究や活動など、いろいろなアプローチで保全をすすめられると知りました
・海を守るという強い意識を持ってこれからも行動していきたいです。今回知ったことを周りにも伝えていきます
・これからの未来の子ども達の為に、美しい自然を残したい
・海を大切にする気持ちが子どもにも芽生えそうです
・沖縄にジュゴンが暮らしていることを初めて知りました。彼らについての生態が謎だということなので、もっと研究がすすむことを願っています
・マナティーとジュゴンを水族館でみたことはあるけれど、違いまでしっかりわからなかったので、ここで教えてもらえてよかったです
・ジュゴンがかわいくて好きになりました
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:100人