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「日本の離島が直面する漂着ごみ問題を学ぼう! in 対馬」を開催しました!

一般社団法人Mfiseaは、学生や社会人を対象に「対馬サステイナビリティ体験」を開催。風や海流の影響を受けやすい “日本の離島が直面する漂着ごみ問題を学ぼう”をテーマに、ビーチクリーンイベントを行いました。

2024.12.06

一般社団法人Mfisea(エムフィッシャー)は、2024年11月24日(日)に「対馬サステイナビリティ体験」を開催いたしました。

対馬(つしま)は九州と韓国の間の対馬海峡に浮かぶ長崎県の離島です。島の約9割が山林部で海の深い青と山の緑が映える他にはない荘厳な景色に心を奪われる旅行者も多くいるような素晴らしい土地です。

しかし、この美しい島も海洋問題からは切り離せません。日本海に面している離島は、季節風や対馬海流の影響で漂着ごみの問題が顕在化しており、外国由来のプラスチック製品、漁具、家庭用品(ペットボトルやビニール袋)などが風や海流によって海岸に流れ着き、大量のごみが蓄積されているのが現状です。このイベントでは、”日本の離島が直面する漂着ごみ問題を学ぼう”をテーマに、ビーチクリーンイベントを開催致しました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

日程
2024年11月24日(日)15:00開始
開催場所
長崎県対馬市美津島町 都々智神社海中鳥居前海岸
プログラム
15:00~ 活動の趣旨説明&漂着ごみ問題について
15:15~16:00 ビーチクリーン(※順次休憩)
16:00~16:30 ごみの分別&記念撮影
参加人数
10名

対馬サステイナビリティ体験

「対馬サステイナビリティ体験」実施当日は、学生や社会人を中心とした参加者及び現地の大人が集まり、美しい対馬の海岸を一生懸命きれいにしました。

海洋ごみを回収した後リサイクルされるものとそうでないものに分別を行います。対馬ではリサイクルのできない海洋ごみ由来のごみは島内にある焼却炉では温度が低く焼却処分することができないため埋め立てするしかなく、一度海に出たごみを拾って陸に埋めている状況です。

高温の焼却炉は島外にあるもののごみの輸送費が数千万円単位となりコストが高くなります。島内に高温の焼却炉を建設するという話もありますが、CO2削減などの現在の時流から焼却炉の建設には様々な障害があります。

また離島は人口減少・少子高齢化・低予算といった三重苦から、海洋ごみ問題をなかなか解決できていないといった現状もあります。

そのような問題を抱える中で、現地で参加いただいた大人からは「対馬の問題に関心を持ってくれて来島いただけることがありがたい」、「まだまだ対馬の名前すら知らない人もいて、漂着ごみの問題を理解してくれる人は少ない」という感想をいただきました。今回のような活動を継続していくことで、離島の抱える課題をひとりでも多くの人に知ってもらう機会となり課題を打破する糸口になればと思い、今後も啓発活動を継続していきます。

海への愛を育むことが“豊かな海を未来に”残すことにつながる

四方を海で囲まれて長年その恩恵を受け続けてきた日本ですが、海洋ごみ問題や世界的な水産資源の乱獲などの影響により、豊かな海を維持することができない状態になりつつあります。一般社団法人Mfiseaでは、“豊かな海を未来に”受け継ぐことを理念として活動しています。

「対馬サステイナビリティクリーンナップ大作戦」は実体験として海洋ごみに接するだけでなく、海と親しむ体験を経ることで、海を愛する心を育むことを目的としています。これにより、海洋ごみ問題を自分事にしてほしいという狙いがあります。より多くの方が参加してくださり、海洋ごみ問題への関心を深めるだけでなく、いままで関心がなかった子どもたちや次世代の未来を作る方々の意識が変わるきっかけになったものと認識しております。

今後も弊団体では”海愛教育(うみあい教育)”の場を設定し、一人ひとりが自分事として海を守りたいという気持ちを育み、”豊かな海を未来に”に向けて一歩でも近づけるよう邁進してまいります。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:10人