廃材を再利用し子どもたちの“学び”に!浜名湖体験施設ウォット中庭「水槽でアマモを増やす大実験」の説明看板が完成
一般社団法人 静岡UPは、浜名湖に起きている問題を学び、地元小中学生や地域の自治体、企業がワンチームとなって課題の解決に取り組むための活動「浜名湖ワンダーレイク・プロジェクト」を推進。「水槽でアマモを増やす大実験」の内容をウォットの来館者や地域の子どもたちに知ってもらおうと、子どもたち向けの説明看板を作成しました。この度、来春入学を迎える地元こども園の園児たちと一緒に、12月20日(金)にお披露目式を開催します。
2024.12.20
一般社団法人 静岡UPは、浜名湖に起きている問題を学び、地元小中学生や地域の自治体、企業がワンチームとなって課題の解決に取り組むための活動「浜名湖ワンダーレイク・プロジェクト」を推進しており、その活動の一つとして、アマモを復活させ生き物たちが豊かに暮らせる浜名湖を取り戻して行くことを目的とした「水槽でアマモを増やす大実験」の内容をウォットの来館者や地域の子どもたちに知ってもらおうと、子どもたち向けの説明看板を作成しました。そしてこの度、廃材活用の木枠と説明パネルの完成を祝い、来春入学を迎える地元こども園の園児たちと一緒に、12月20日(金)にお披露目式を開催します。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
公式サイト:http://shizuoka.uminohi.jp/
【実施背景】
「浜名湖ワンダーレイク・プロジェクト」は、浜名湖に起きている異変を知り、生き物たちが暮らしやすい環境を取り戻すためのアクションを起こすべく、2023年にスタートしました。今年は、9年ほど前から急激に減少を続けている浜名湖アマモの繁殖力に着目。タネの発芽率を高め、アマモを増やしていく科学的な栽培実験を、浜名湖体験施設ウォットの中庭に設置した大水槽で実施しています。この実験の内容をウォットの来館者や地域の子どもたちにさらに詳しく知ってもらうため、子どもたち向けの説明看板を作成。看板の木枠は、もともと浜名湖周辺で数十年間の役割を終えて廃材になったものを再利用して、地元の木工会社が加工して作りました。
【「アマモを増やす水槽実験」とは】
浜名湖に異変がおきています。「アマモ」が急に減ってしまいました。それと同時に生き物の数も減って、アサリやエビ、カニなどがあまり獲れなくなりました。アマモは海に住む小さな生き物たちが隠れたり、育つための「ゆりかご」の役割を果たしています。この海のゆりかごアマモを復活させ、生き物たちが豊かに暮らせる浜名湖を取り戻すために「アマモ栽培」に科学的に取り組むのが、この水槽実験の目的です。
【実験の概要】
・浜名湖ワンダーレイク・プロジェクト有識者委員会が学術的アプローチの中心となって、大学や研究機関を巻き込んで、実験に取り組んでいます。
・浜名湖のいろいろな場所にあるアマモを採取してDNAを調べ、これらを交配させることで、繁殖力のあるアマモの栽培を目指します。
【実験の仮説と、将来の目標】
(仮説)
今の浜名湖では、発芽率が0%〜約7%と低く、良いタネができてない。
(実験)
良いタネで強いアマモを作る 浜名湖のあちこちで採取したアマモを水槽の中で一緒に植えることで場所の異なるアマモを交配させ、強いアマモを誕生させます。
(将来)
水槽で生まれた強いアマモを、浜名湖に植え替えます。そこから出たタネが潮の流れに乗って浜名湖に広がっていきます。
(未来)
アマモが増えると生き物が暮らすゆりかごが増えます。また、空気中の二酸化炭素を減らして地球温暖化を防ぐことに役立ちます。
<アマモ実験水槽看板のお披露目式>
日時 |
2024年12月20日(金)前10:00~10:30予定 |
会場 |
浜名湖体験施設ウォット中庭(静岡県浜松市西区舞阪町弁天島5005-1) |
内容 |
・説明看板の除幕式(浜名湖ワンダーレイク・プロジェクト有識者委員会、浜名湖体験施設ウォット、順愛こども園の年長クラスの園児たち、協賛社が参加予定) ・来春小学校入学を予定している園児たち(順愛こども園)へのアマモ栽培実験の説明(浜名湖ワンダーレイク・プロジェクト、有識者委員会、徳増隆二委員長) |
看板の特徴 |
子どもたちが説明を読みやすいように、ひらがなを多用しています。 |
公式サイト |