イベント概要

開催概要：【海の課題を自分ごとに】をテーマに、学生・地域企業・行政が連携しながら、食害魚の利活用、海洋ごみ対策、水難事故防止に取り組むモデル「とくしまUMIGOTOプロジェクト」。食害魚を学ぶコースの第一弾として、環境学習と釣り体験を通じて藻場再生や食害魚問題への理解を深め、海の環境保全に対する意識を高めることを目的としたイベント「アイゴーツリビトカップ」を実施。

日程：2025年10月25日（土）
10:00 釣り体験（岸壁）
12:00 昼食
13:00 A班：釣り体験（釣り堀）／B班：環境学習
14:00 A班：環境学習／B班：釣り体験（釣り堀）
15:00 魚の解体＆試食会
16:10 閉会式

開催場所：日和佐町漁業協同組合
参加人数：25名
協力団体：日和佐町漁業協同組合・有限会社エムアンドエム（企業メンター）・一般社団法人藻藍部（環境学習）

①「釣り体験」

開会式を終えたら、バケツを持って岸壁に並び、TSURIBITOのインストラクターや藻藍部の皆さん、企業メンターの小川美香さん、大学生メンターのサポートを受けながら釣り体験を行いました。この日の目当ては、藻場を食べ荒らす魚「アイゴ」。フグやヘダイなどもかかり、海の状態を知るきっかけになりました。餌をつけるのに苦戦したり、待つのに退屈したりしていた子どもも、魚がかかると嬉しそうに笑顔に。親子で魚の名前や特徴を学びながら、海の生き物への関心を深めました。
午後はA班・B班に分かれ、交互に釣り堀での釣り体験を実施。釣りを通して、ただ魚を捕まえるだけでなく、「どんな魚が海に住んでいるのか」「この魚が環境にどんな影響を与えているのか」を知るきっかけとなりました。

②「環境学習・魚の解体＆試食会」

午後からの「環境学習」では、一般社団法人藻藍部による講座を実施。アイゴによる藻場の食害が海の生態系にどのような影響を与えるのか、そして藻場がどれほど重要な存在なのか、徳島の海はどうなっているのか学びました。その後、一般社団法人藻藍部によるアイゴのフライの試食会のほかに、一般社団法人TSURIBITOによる魚の解体も行いました。
子どもたちの今日の学びを発表では、「海を大切にしたい」「また釣りながら勉強したい」といった前向きな言葉が聞かれ、一日を通して、海への関心と環境保全への意識が確かに育まれた様子がうかがえました。

参加した子ども・保護者からの声

・見えてる魚が釣れそうだけど釣れないし、網にも入らなくて頭がいいんだなと思った
・磯焼けのこととかに答えてる子がいて自分ももっと知りたいと思った
・釣りのコツが聞けてよかった。手返しをもっと上手くなりたい
・アイゴが臭くて気持ち悪かったけど、食べてみたら美味しかった
・子どもに魚の内蔵は見せたことがなかったので、教えてもらいながら見せることができるいい機会でした

<団体概要>

団体名称：一般社団法人TSURIBITO
URL：https://tsuribito415.com/
活動内容：釣りを通じて、自然と人と地域をつなぎ、観光振興、環境教育、商品開発及び各種イベントの実施を通して、持続可能な地域創生に取り組んでいます。

さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

参加人数：25人