あわじ子ども未来アクション2025 子どもたちの想いが地域の未来に小さな風を起こす
2025年7月から11月にかけて、淡路市の楠本川、南あわじ市の慶野松原、洲本市の成ヶ島の3カ所を舞台に駆け抜けた「あわじ子ども未来アクション」。その6日間の集大成として、2026年1月11日に津名図書館にて「あわじ子ども未来サミット」を開催しました。淡路島の豊かな自然に触れ、五感で学びを深めてきた子どもたちが、自らの気づきを地域の大人たちに向けて発信する場となりました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
2026.03.30

イベント概要
・開催概要 あわじ子ども未来サミット
・日程 2026年1月11日13時~16時
・開催場所 津名図書館
・参加人数 50人
・協力団体 プレーパーク 淡路島 冒険の森、成ヶ島を美しくする会(成美会)
■サミット当日のプログラム報告
1. オープニング:あわじ子ども未来アクションの「想い」
冒頭では、サミット開催に至るまでの活動の背景とコンセプトが共有されました。
淡路島には豊かな自然がすぐそばにありながら、その魅力や課題に「自分ごと」として向き合う機会は多くありません 。「あわじ子ども未来アクション」は、子どもたちが自然に触れ、「なぜだろう?」「どうしたい?」と考え、自ら行動する場を作りたいという強い想いから2024年にスタートしました 。
本プロジェクトが大切にしているのは、以下の3つです。
遊ぶ・知る・伝える体験
思い切り遊び学ぶ「探究時間」と、想像し合いながら「伝える時間」の両方を体験する 。
地域のナゾを探る
身近な自然や人と出会い、地域を「好き」になることが未来を考える第一歩 。
「やってみたい!」をカタチにする
子ども一人ひとりが主役となり、その気持ちを形にすることを応援する。
今回のサミットは、こうした6日間の学びを言葉や展示によって地域や大人と繋げる、初めての試みとして開催されました 。
2.淡路島のシンボルバード「ちどり」の解説
続いて、淡路島ちどり隊の原彩菜隊長より、プロジェクトのシンボルである「ちどり」についての解説がありました。シロチドリの可愛い様子やその生態について知り、絶滅危惧種となった彼らが安心して暮らせる環境を守るための、淡路島ちどり隊の活動を紹介しました。
3. 未来についてのトークセッション:未来を想像し、自らの言葉で提言する
サミットの中心となったのは、子どもたちが登壇したトークセッションです。子どもたちは、川遊びの記憶や、慶野松原の独特な風景、無人島で見つけた生き物など、一番好きだった場所と好きだったポイントを振り返りました。
その場所の「5年後どうなってほしいか」「そのために誰が何をできるか」についても発表。自分たちができるゴミ拾いや発信、さらには大人たちへ対する具体的な協力を要請する発言もありました。子どもたちと地域の大人が対話する中で、温かな心の交流も生まれました。
例えば「冒険の森」の魅力として、「食べられる実がなること」を子どもが挙げた場面。オーナーである「こみばぁ」から、「20年前に、いつかここに来る子どもたちが喜んで食べてくれるようにと植えた木が、今こうして実をつけて、みんなが美味しいと食べてくれている。そのことが本当に嬉しい」というお話がありました。そんな先人の想いや「未来へのギフト」に直接触れることができました。


■3箇所での活動の軌跡を伝える展示コーナー
会場内には、活動写真とともに、子どもたちが作り上った作品を展示しました。
「冒険の森コーナー」では、楠本川で調査した「川の生き物図鑑」や、家族に伝える「お土産作り」の作品が並びました。「慶野松原コーナー」には、五感で捉えた松のスケッチや、みんなで作った松ぼっくりアートなどを、また「成ヶ島コーナー」では、漂流ゴミから広がる想像を物語に紡いだ「ゴミ物語」を展示しました。 淡路島の自然海浜の象徴であるシロチドリの現状や生態を伝える特設ブースも設けました。


■先人の想いを受け取り、未来へ繋ぐ
「自然をただ楽しむだけでなく、そこから受け取った想いを表現する」――。
このサミットを通じて、子どもたちは「自分の声が大人に届き、未来を動かせるかもしれない」という確かな手応えを掴んだと思います。それと同時に、自分たちが今楽しんでいる自然は、誰かの「想い」によって守られてきたことにも気づかされました。
地域の大人が子どもたちの声に真剣に向き合い、互いに繋がったこの一日は、5年後の淡路島をより豊かに変えていく、希望に満ちた確かな一歩となりました。
<団体概要>
団体名称:淡路島ちどり隊
URL:https://www.awaji-chidori.com
活動内容:百人一首「淡路島かようチドリの鳴く声に…」でお馴染みのチドリ。浜辺をちょこちょこ歩く姿がなんとも可愛らしい鳥です。しかし、シロチドリはここ50年ほどでその数は3分の1にまで激減。兵庫県において、絶滅の危険性が一番高いレッドデータブックAランクに指定されています。チドリに必要な環境は、島の豊かな海浜そのもの。「淡路島ちどり隊」は、チドリの保全を通して淡路島の自然海浜全体を守ることを目指しています。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
参加人数:50人