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吉田高校の生徒を海事都市・今治の 造船所並びに舶用機器製造事業所へご招待、見学会を開催しました!

 一般社団法人日本中小型造船工業会と今治商工会議所は、2025年12月5日(金)、造船・舶用産業のものづくりの魅力に触れ、興味・関心を深めていただくことを目的として、吉田高校機械建築工学科1年生の皆さんを、海事都市・今治に所在する造船所並びに舶用機器製造事業所にお招きし、見学会を開催いたしました。
 このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

2026.03.31

吉田高校の生徒を海事都市・今治の 造船所並びに舶用機器製造事業所へご招待、見学会を開催しました!

イベント概要

・開催概要:造船所及び舶用機器製造事業所の見学会
・日程:令和7年12月5日(金)
・開催場所:株式会社新来島どっく本社・大西工場、BEMAC株式会社今治本社・みらい工場
・参加人数:37名(生徒35名、引率教員2名)
・協力団体:四国造船協議会、四国運輸局

(株)新来島どっく本社・大西工場の見学

午前中は、株式会社新来島どっく本社・大西工場を訪れました。
まず、同社会議室において、会社の概要や大西工場で建造される船舶の説明がありました。同社の強みとして「プロダクトミックス」が挙げられ、ケミカルタンカーや自動車運搬船、更には独自の研究施設で開発した新技術を生かした世界に唯一の船など、多様な船種に対応できる高い技術力について紹介いただきました。また、環境に配慮したLNG燃料船の受注量は、国内第2位を誇るとのことで、建造したうちの一隻「SAKURA LEADER」は、国内初のLNG燃料自動車運搬船として高く評価され、毎年日本で建造された話題の船舶の中から最も優れた船に与えられる「シップ・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことなどを学びました。
続いての工場見学では、3つのグループに分かれて構内を巡回し、建造工程に沿って要所ごとに説明を受けながら作業の様子を見学しました。生徒は、職員のほとんどが自転車で移動しているのを見て、広大な工場の規模に大変驚いていました。見学では、溶接作業やブロックの組み立て工程を間近で観察しました。職人の熟練した技術によって1枚の鋼材がブロックとなり、それを更に組み上げて船の形へと仕上げていく船舶特有の建造方法に、生徒は大変興味深く見入っている様子で、終盤には、ドック内で次第に形を成していく大型船や、係留岸壁で竣工を間近に控えた新造船を目の当たりにし、船づくりのスケールの大きさに圧倒されているようでした。また、説明を受けている際にも、進水時の船の様子について生徒から質問が寄せられるなど、船づくりへの興味・関心の高まりが伺えました。
工場見学を終えて会議室に戻ってからは、同社が取材を受けたテレビ番組の映像を観た後、お弁当を食べながら同校OBの職員と質疑応答の時間が設けられました。生徒は同社の特許技術等の紹介を聞いたり、先輩の経験談やアドバイスに耳を傾けたりして、和やかな時間を過ごしました。

 

BEMAC(株)今治本社・みらい工場の見学

午後からは、舶用機器製造事業者であるBEMAC株式会社今治本社・みらい工場を訪れ、会社概要説明と工場見学を行いました。
最初に、本社4F「みらいホール」において同社のプロモーションビデオを視聴しました。同社は、海洋プラント事業、産業プラント事業、EV事業の三つの事業を柱とし、大型船舶の電装工事や環境に配慮した電動三輪自動車「E-TRIKES」の製造など、幅広い分野において世界水準の技術力を有していることを学びました。
次に、担当者の説明をイヤホンで聞きながら社内を移動し、まず主要製品である配電盤・監視盤・制御盤の組み立て工場を見学しました。みらい工場においては、同社大西工場にて組み立てられ、搬入された枠組みに部品の取り付け作業や検査を実施しているとの説明があり、効率的に管理された生産ラインや空調が効き整理整頓も行き届いた作業現場を紹介いただきました。
その後、「みらいミュージアム」に移動し、同社の創業から現在に至るまでの歴史と提供している多様な製品について学びました。生徒は、主配電盤や操船シミュレーター等の展示に実際に触れてみたり、船舶の位置を一定に保持するDPSシステムの説明を聞いたりして、船舶における舶用機器の重要性やニーズの幅広さを実感している様子でした。
最後の質疑応答の時間では、「建築工学科で学んだことを活かせる業務はあるか」といった具体的な質問もあり、生徒の舶用産業に対する関心が高まったことが伺えました。見学前は舶用機器製造業の実態を知らないと答えた生徒が多かったものの、見学会を通して理解を深めることができた様子で、舶用産業の魅力に触れる貴重な機会となりました。

 
両社の見学会を終えて、生徒からは、「造船の仕事はかっこいいなと思いました(新来島どっく)」という声や、「科が違っても電気系の仕事に就けることを初めて知りました(BEMAC)」という声が聞かれました。
今回、実際に造船・舶用産業の現場を見ていただき、ものづくりの魅力を大いに感じていただけたのではないかと思います。生徒の受入れにご協力いただきました、株式会社新来島どっく様、BEMAC株式会社様、関係各所の皆様、ありがとうございました。

参加者からの声

・造船業と聞いて溶接などが思い浮かんだが、船をより安定させたり、より速くするためのデザインを考えるものなどの初めて知ったものがあって造船についてより深く知ることができました。
・とても大きな建物があったり、一隻の船を造るのにこんなにも人がいることや、いろいろな会社が関係していることを学びました。
・あんなに大きな工場を見学するのは初めてだったからすごくワクワクしました。
・初めて見るものばかりでとても面白かったです。こうやって船が作られているということを知れて良かったです。
・この見学会で初めて知ってこういう企業があるから船ができているんだと知れてよかったです。説明が分かりやすくてたくさんのことが分かりました。
・いつも親が使っていた船の機器のほとんどはBEMACだったということが分かりました。色々な歴史があり奥深い会社だとも思いました。たくさんの説明や経験ができて良かったです。
・工場がとてもきれいで働きやすそうだと思いました。電気や電子についてはあまりわからないので向いていないのかと思ったけど、溶接もしているらしいのでいいなと思いました。

<一般社団法人日本中小型造船工業会>
団体名称:一般社団法人日本中小型造船工業会
URL:https://www.cajs.or.jp/
活動内容:日本の中小型造船業の経営基盤強化、技術向上、人材育成を通じて業界の発展を支援する団体です。1959年の設立以来、研修事業や調査研究、労働安全・環境対策、国際協調の推進など多岐にわたる活動を展開し、関連産業および日本経済の発展に寄与しています。


日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

参加人数:37人

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