呉工業高等専門学校は、「インキュベーションワーク」に授業として取り組んでいる。この中で「宝町地区」港周辺の魅力アップや賑わい創出について取り組んでいるグループがあり、学生の視点で港をどのように活用できるかを、「銀河」船内で関係団体へプレゼンテーションする。

日程
８月２１日（日）

開催場所
大和波止場発着、クルーズ船「銀河」内

主催
呉港振興会

共催
呉市

協力
呉工業高等専門学校

参加人数
学生及び関係者　５０人

【プレゼンテーション概要】
今回のプレゼンテーションは、呉独特の景観が楽しめる大和波止場、観光施設である大和ミュージアムやてつのくじら館、また、フェリーや高速船が発着する中央桟橋ターミナルなどの特徴がある宝町地区に注目しました。

「呉の町をもっと良くしたい」と、やる気のある呉工業高等専門学校の学生がフィールドワークを通して考えてきた内容を、「『宝の町』をブラッシュアップ!!」と題し、学校外の市や関係団体に発信し、プロジェクトの合意を得ながら、学生が主体となって実践していく３つのプロジェクトの概要を説明しました。

（１）「海街キャンプ」
建造中の大型船や海上自衛隊の艦艇、多くの船が行き来する風景を、間近で見ることができる大和波止場で、キャンプをしながら１日を過ごすことで、新たな呉の魅力を発見することができます。
（２）「参加型イルミネーション」
ペットボトルを利用したイルミネーションを制作します。また，誰もが参加できるライトアップイベント企画も考え、夜の大和波止場のイメージアップに貢献します。
（３）「展望フロアリノベーション」
現在、あまり活用されていない中央桟橋ターミナルの展望フロアを改装し、市民や観光客がくつろげる空間を創出します。
現在は、展望フロアの清掃活動や、椅子などの作成を行い、将来はフロアでワークショップなどを計画しています。

【プレゼンテーションの反応】
プレゼンテーションを受けた関係団体も、学生のやる気に大いに共感し、呉市長からは、「私たちが汗を流してやろうという姿勢がいい、呉市もパートナーとして協力していく」とコメントをいただきました。
また、「銀河」船内では呉工業高等専門学校の学生によるアンサンブルやワークショップなども実施され、いろいろな体験ができた子供たちは、楽しい時間を過ごすことができました。

その他
参加者の声
・みなとまちである呉を船上で感じながら、家族が楽しめる充実したイベントだった。これから先もこうしたイベントを継続してほしい。
・昨年度から呉工業高等専門学校で取り組んでいる呉市の宝町地区を舞台にしたブラッシュアップ策について、こうした環境の中でプレゼンする機会をいただき、まさにプロジェクトのコンセプトである『海でつながる』『海に親しむ』ことを感じることのできる時間だった。
・このイベントへの参加を通して、今後も、臨海部である宝町地区の魅力アップに向け、取り組んで行きたいと改めて感じた。

配布資料
『宝の町』をブラッシュアップ!!【提案プロジェクト概要】

その他特記事項
「海街キャンプ」は平成２８年１０月８日（土）～９日（日）実施予定
「イルミネーション」は平成２８年１２月頃完成予定

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています