再生可能な紙や大麦のストローを通して
環境問題を見つめ直そう
近年、世界中で問題になっている海洋プラスチックごみ。紙ストローなどを導入する取り組みを紹介します。
2019.10.18
ウミガメに刺さったストローの動画がネットに上がり、海洋プラスチックごみが大きく注目を集めたのは2018年のことでした。
もちろんボイ捨てをすることがいけないのですが、ストロー自体を見直す動きにつながりました。
再生可能な紙などを原材料にしてストローをつくろうという動きです。
問題解決の第一歩として紙ストローを試作
海と日本プロジェクト in くまもとは、海洋ごみ問題の解決のために、オリジナルの紙ストローを作りました。
まずは試作品を、道の駅「天草ドルフィンピア」にある「漁協レストラン」で使ってもらっています。
今回は試験的な取り組みで10月31日までの期間限定ですが、今後の動きに注目ですね。
紙ストロー
鹿児島のホテルが紙ストローを導入
鹿児島でも、紙ストロー導入の動きがありました。
鹿児島市の「城山ホテル鹿児島」で、8月から紙ストローが使われるようになりました。
プラスチックに比べるとコストがやや割高になりますが、今後もこういう動きは増えていくと思われます。
鹿児島市「城山ホテル鹿児島」で紙ストロー導入
大麦を原料にした「大麦ストロー」を独自開発
再生可能なストローは、紙ストローだけではありません。
金沢市の「love lotus チョコレート工房&カフェ」では、農家から提供された大麦を原材料にした、「大麦ストロー」を開発しました。
開発のきっかけは、オーナーの「大切な海を守りたい」という強い気持ちから。
今年9月の発売以降、このストローを採用する県内のホテルやカフェが続々と名乗りを上げています。
東京でもこの大麦ストローを取り扱う店が少しずつ増えています。
プラスチックから「海」を守る!! 大麦ストローが本格発売!!
6月に開催されたG20閣僚会議でも「G20海洋プラスチックごみ対策実施枠組」の策定が合意されたばかり。ストローなどのプラスチックごみをポイ捨てしないのは当然ですが、今後は、企業や自治体などで、原材料を再生可能なものに置き換える取り組みも進んでいくことでしょう。