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みんなやれば出来るプロジェクト
(広島・岡山・松江・徳山・高松)

2016.09.28

海を楽しみ、正しく学ぶ機会(知ることによる興味を喚起と機会創出)を提供。中国四国全域は大きく海で囲まれその恵みを享受している。遊び、学ぶプログラムの実施により親子で話し合い、関心を高めるエリア一斉の取組みによるムーブメントを目的とする。

日程
平成28年7月24日~25日

開催場所
福山沼隈・前島・隠岐・周防大島・小豆島

主催
SETOUCHI次世代教育プログラム実行委員会

後援
中四国農政局・せとうち観光推進機構・各地教育委員会

協力
朝日新聞社・JTB

参加人数
173名(合計参加数)

<広島>

【海の救急学習・カッター教室】
NPO法人松原講師による海の救急・危険について学習しました。
気をつけたい3つのポイントや、「海の危険を理解し、自分の身は自分で守る」事の重要性、バディの大切さを参加者へ伝えました。カッター訓練では、学生と一緒に4メートルのオールを2人で持ち、息を合わせてこぎました。最後はレース!優勝チームには金メダルが贈られました。

【お魚ちょうちんづくり】
山口県の柳井特産「金魚ちょうちん」にオリジナルデザインをほどこした、世界に一つのお魚ちょうちんを制作。瀬戸内の魚ってどんな魚?想像を膨らませて子どもたちが40個の作品を完成させました。

【星空教室・未来について】
ツネイシしまなみビレッジのサッカーグランドは、夜になると真っ暗な中、キラキラと星が輝きます。
子どもたちはオリジナルお魚ちょうちんに灯りを燈し、興奮しながら夜のお散歩。
グランド中央で、お魚ちょうちんの灯りを消し、ランプの周りに円になって座ったところで、サプライズ企画。保護者から子どもたちに手紙を預かっていることが発表されました。
学生が代読し、子どもたちはその言葉に耳を傾けます。親への感謝の気持ちを再確認し、涙する子どもも。温かい素敵な時間を過ごしました。

【せとうち水族館プロジェクト】
カッターチームで最後の共同作業。チームごとにデザインのテーマを決め、大きな和紙に指紋アートを作成しました。せとうちの海の魅力を指紋アートを通じて再発見。ちょうちん・指紋アートは安佐動物園のナイトサファリで展示されました。
テーマ:Aチーム「陸と海」、Bチーム「海の中」

<岡山>

【いかだ乗船体験】
合宿施設カリヨンハウスに到着。講堂で体験活動や集団行動についての説明を受けたあと、班別に着席しカレーライスの昼食を食べました。
13時に桟橋に集合。救命胴衣を着用し、いかだの乗り方の手ほどきを受けたあと、班ごとにいかだ乗船体験を行いました。島北東端から島中央の砂浜まで約1時間の体験となりました。8名乗った艇があれば4名だけの艇もあり、こぎ手が多ければ進むとも限りません。保護者も一緒になって取り組みました。

【海釣り体験】
竹竿に針や錘がついた糸を結び、餌も自分でつけて挑戦。子どもたちはもちろん、保護者も本気で取り組み、予定時間を30分以上延長して実施しました。収穫ゼロが多い中で、10匹以上釣りあげた太公望も!

【海ホタル観賞・お泊り体験】
保護者はバスで岡山へ移動し、子どもたちだけで宿泊します。
各部屋へ荷物を移動させ、寝具をセット。シーツやまくらカバーなど、普段は親にしてもらっていることを改めて認識しました。
夕ご飯では、高学年の女子がリードして、低学年を助けてあげる場面がしばしば見られました。

19時半からは、海ホタルの鑑賞です。仕掛けた罠に海ホタルが入り、奇麗に光る海ホタルを間近に観察することができました。掌に受け止め、自分の手が光る様子を楽しむ様子が多くみられました。

【カボチャ収穫体験】
農家の方の指導でカボチャの収穫。かぼちゃの弦の毛が痛痒く、長そで長ズボンを指示するべきでした。

【海辺の探検】
浜辺へ移動し、綱やヘラなどを使って、石や貝殻、小さな魚等をとってみんなで見せあいました。海への興味や環境への配慮などの勉強にもなりました。

【バーベキュー】
バーベキューのお昼ご飯。昨日、釣った魚をさばきました。収穫したカボチャも含めて、野菜もおなかいっぱいに食べることができました。

【流木アートづくり】
海辺の探検で拾ったものなどでアート作品をつくりました。高温の接着剤に指先が触れ、小さな火傷痕が残った子が3名いました。

<徳山>

【回天記念館見学】
徳山港~馬島港のフェリーに乗り大津島へ。
回天記念館に到着すると、館長の案内により館内・訓練基地を見学しました。話を熱心に聞きながらメモをとったり質問をする姿が見られました。

【周防大島とハワイのつながりシンポジウム】
会場である周防大島サンシャインサザンセトへ向かうバスの中では、海に関するクイズ等レクリエーションを実施しました。各班対抗にすることで、班で話す機会になありました。

シンポジウム第1部では、ホクレア号スターナビゲーション講演を聞きました。その後第2部ビーチクリーン大会は、ホテル隣接のビーチへ移動し、トング・軍手・ゴミ袋を持ってゴミ拾い。綺麗に見えた海にこんなにゴミが落ちていることに驚き、どうすれば海を綺麗にできるのか真剣に考えゴミ拾いをしていました。

【地産地消食育プログラム】
地産地消食育プログラムは、周防大島特産品を使用した特設屋台とバーべキュー。焼く人と食べる人を交代しながら班全員で協力をしながら食事を楽しみました。

【陸奥記念館・なぎさ水族館見学】
陸奥記念館・なぎさ水族館へバス移動。ガイドさんの話を車内で聞きました。陸奥記念館はガイドさんの案内で見学。なぎさ水族館では飼育員さんの案内後見学、タッチングプール体験を行いました。タッチングプールでは積極的に魚に触りに行く子どもと、なかなか触れない子どもがいましたが、魚に触ることを躊躇している子どもへの声掛けをし、全員無事触ることができました。

【地引き網体験】
全体を2グループに分け、協力し合いながら網を引きました。漁師さんの掛け声に合わせて「せーの」と発しながら網を引き、みんなで力を合わせて魚を獲ることができました。子どもたちも達成感と獲れた魚に対しての好奇心に満ち溢れた様子でした。

この後の昼食では、自分たちで獲った魚が刺身・焼き物として出てきたので、子どもたちはとても嬉しそうでした。

<高松>

【うどん作り体験】
香川県にすむ子ども達でも、ほとんど体験したことのないうどん作り。作っていただいていた生地を伸ばす工程からスタート。低学年の児童はまだまだ力が足りず、なかなか生地をのばすことに苦戦していました。
うどん作りで要となる塩分のことについて講師の先生方のお話もありましたが、濃度など難しいお話になってしまい、少しレベルが高かったようです。
みんなで作ったうどんは、その場でグループごとに鍋でゆでて、おいしくいただきました。自分で作ったうどんは太いものや短いものが混じって個性がありましたが、苦労した分格別の味だったようです。
 
【オリーブの葉のしおり作り】
日本の地中海とも言われる小豆島は、温暖な気候と穏やかな瀬戸内海の風に育まれ、オリーブの栽培が盛んです。子どもたちに実際に県の花・木にも選ばれているオリーブに触れてもらい、見つけると幸せになれるといわれるオリーブの葉を探しました。
簡単なようで、探すのがなかなか難しく、グループのみんなで協力しあいながら、なんとか1人1枚以上の葉っぱを見つけられました。見つけた葉っぱは係りの人にラミネートしてもらい、しおりを作ってお土産に持って帰りました。
 
【醤油工場見学】
小豆島で製造の盛んな醤油蔵を訪問。海に囲まれた地形から塩や原料となる小麦、大豆を手に入れることが容易であったため、数多くの蔵元が今も健在しています。今回は昔ながらの木の蔵で製造しているヤマロク醤油さんを訪問。バス1台にのっていた30人の子どもたちも楽々樽の中に入ることができてびっくりしていました。
子ども達には醤油のにおいが若干きつかったようで、臭い臭いという声が多く聞かれましたが、醤油づくりを初めて見る子が多く、しっかりと学んでいました。

【海鮮バーベキューとお魚についての話】
夜はグループでバーベキューをしました。今回魚をテーマにした食事だったため、お肉はもちろん、鯵やサザエ等の海産物もたくさん用意をしていただきましたが、子どもたちは少し苦戦をしていたようです。
高台からエンジェルロードや瀬戸内海の夕日を見ながら食べた夕食は格別だったようで、お友達と楽しい夜を過ごしました。
夕食後に小豆島で活躍されている「海のボランティアガイド」2名にお越しいただき、夕食で食べた魚や、瀬戸内海の不思議等講演していただきました。
小豆島でも海を埋め立てて土地が拡張されたことで、潮の流れが変わり、エンジェルロードの出現する形が変わったという話に非常に興味を持った子どもが多く、必死にメモを取りながら聞いていた姿は印象的でした。
 
【エンジェルロード散策】
子どもたちが楽しみにしていた海の散策。昨日お越しいただいたインストラクターさんと一緒に次の時間に使う、貝殻探しと、海の生物観察にでかけました。男の子は夢中になってカニを捕まえ、女の子はきれいな貝殻やお魚を追いかけながら、楽しいひと時を過ごしていました。写真に掲載しているのは、天然もののカキを岩から外している様子です。カキが海の中でどのように育っているか見たことない子どもたちばかりで、インストラクターさんがカマでカキをとっている様子を取り囲んでみていました。
沖の島まで出かけて島を一周し、小さな袋いっぱいに海の宝探しをした子どもたちは、今回のテーマであった海を満喫しているようでした。

<松江>

【海の清掃活動】
塩の浜の海岸を眺めながら昼食のお弁当を食べてから、海辺での清掃活動を行いました。子どもたちは、海外からの漂着物に興味深々でした。

【黒曜石加工体験】
黒曜石を加工し、矢じりを作成しました。子どもたちは物作りに興味があるのか夢中になって取組みましたが、石の加工はかなり難しく、皆四苦八苦していました。インストラクターさん総出でサポートし、なんとか形になりました。

【島内ウォーキング】
ガイドさんの案内のもと周辺を散策しました。隠岐の島の植生や昆虫、岩石などの説明を聞きながらウォーキングを行いました。

【飯盒炊さん、バーベキュー体験】
小雨が降っていたため、レストラン棟の1階のフリースペースを使い火おこし体験開始。(雨天でなければ、塩の浜で体験予定)
竹飯盒つくりとさざえの炊き込みご飯づくりを行い、バーベキューを準備しました。
牛肉と野菜のバーベキューとさざえごはんの昼食は、かなりの量があったが、ほぼ完食。今まで食が細かった子やあまり食事に手を付けてなかった子もたくさん食べ、すごい食べたよと報告に来てくれた子も4〜5人いました。

その他
参加者の声
・たくさん友達を作ることができた。
・カッター訓練でみんなと息を合わせて金メダルをとることができ、うれしかった。
・金魚ちょうちん作り、みんなで協力できてよかった。
・お母さんたちからの手紙をもらって少し泣きそうになった。
・来年も再来年も参加したいです。

メディア掲出
朝日新聞朝刊(7/25・7/26・7/27各県版) 朝日小学生新聞8/3

その他特記事項
募集チラシ(岡山)
募集チラシ(広島)
募集チラシ(高松)

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています