日本遺産の港と海をつなぐ海洋教育ネットワーク事業 in 広島 〜海と日本PROJECT〜
全国16エリアの小学校の海洋教育授業で、「海がもたらした観光資源」「海が育んだ食」「海の知恵・技術」についての学びを促します。そして、海と生きる国としての誇りと海を尊ぶ意識を醸成し、地域に向けて発信してもらいます。
2020.01.08
広島県では、竹原市内の小学生がクルージング船で海に出たり、地元の魚を使った伝統料理を食べたりして、北前船と自分たちの町について考えました。
全国16エリアの海洋教育授業で、海が暮らしにもたらした恩恵を学び、海と生きる国としての誇りと海を尊ぶ意識を醸成することが目的です。
日程
2019年9月14日(土)
開催場所
海の駅たけはら(広島県竹原市)及び 瀬戸内海沖
参加人数
20人(竹原市内の小学4~6年生)
主催
竹原市教育委員会教育振興課文化財保護係
クルージング船で瀬戸内海の潮流体験
子どもたちはライフジャケットの着用方法、乗船の際の安全講習の後、クルージング船に乗って瀬戸内海に出て潮流体験をしました。海上に浮き輪を投げて潮の流れを観察したり、周囲の島々を観察したりしました。北前船には現在の船のようなエンジンは搭載されていないことも教えてもらい、瀬戸内海の潮の流れの中を航行することが、いかに大変だったかを想像していました。
地元の伝統料理「魚飯」をいただく
お昼ごはんは、地元の伝統料理「魚飯」。この「魚飯」は、竹原の塩田の持ち主が客人をもてなす時に作られたそうです。白身魚を焼いてほぐしたものと錦糸卵に三つ葉、しいたけ、エビ、ノリなどをご飯にのせて、だし汁をかけて食べる、北前船による富がもたらしたぜいたくな一品です。
子どもたちは、説明を受けながら伝統食を未来につないでいくために何が必要かを考えました。
北前船について学ぶ
昼食後は、北前船について学びました。瀬戸内海の荒波を航行する北前船での知恵や技術があったからこそ、塩の取引で竹原が繁栄したこと、そしてその富によって、現存する文化財が建てられたことを知りました。海の恵みがもたらした、地元・竹原の文化を後世につなげるためにも、海を守っていかねばならないという思いを新たにしていました。
参加者の声
・浮輪を海面に浮かべることで潮の流れを知ることができました。
・北前船はエンジンがないので、進むのは困難だったと思います。
・北前船の操船技術はすごかったんだと思いました。
・潮の流れで渦を巻いているのを見て驚きました。
・日本遺産の海を残していくために自然を大切にしたいと思います。
メディア掲出
2019年9月18日15:00~16:50 中国放送 「イマなまっ!」
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:20人