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海の京都調査隊~日本三景「天橋立」に迫る危機を調査せよ!~ ~海と日本PROJECT~

京都市内の小学校と連携し、日本三景のひとつである天橋立を調査。全国有数の景勝地である一方、独特の地形による海水の流れによる水質の悪化や悪臭、漁獲量の減少などの問題を抱えています。そこで、京都府立海洋高校協力のもと、子どもたちには自ら調査・発信することの大切さを学んでもらいました。

2021.02.08

京都市内の小学校と連携し、日本三景のひとつである天橋立を調査しました。全国有数の景勝地である一方、その独特の地形による海水の流れによる水質の悪化や悪臭、漁獲量の減少などの問題に対して、京都府立海洋高校に協力してもらい、同校の独自の研究内容について調査を進め、自ら調査・発信することの大切さを学んでもらいました。

南北に長い京都府は、京都市をはじめとする市街地に住む人々にとっては、海が物理的にも心理的にも遠い存在となっています。これを念頭に、京都市内の小学校と連携の上、海が生活に関わっていることを“自分ごと”化し、京都エリアにおける「海洋資源の危機と未来」を学ぶことを目的としました。
「日本三景『天橋立』に迫る危機を調査せよ!」と題し、全国有数の景勝地である一方、その独特の地形による海水の流れによって、水質の悪化や悪臭、漁獲量の減少などの問題を調査します。
京都府立海洋高校協力の元、これらの問題に対して、同校の独自の研究内容を調査し、子どもたちが自ら調査・発信することの大切さを学び、少しでも海洋資源の保護に繋がることがねらいです。

日程
2020年10月23日(金)事前授業
2020年10月31日(土)現地調査
2020年12月21日(月)事後振り返り会

開催場所
京都文教短期大学付属小学校(京都市)
京都府立海洋高等学校(宮津市)

参加人数
16人

主催
海と日本プロジェクトin京都実行委員会

協力
京都新聞社、京都府立海洋高等学校、京都文教短期大学付属小学校、京都府、京都市教育委員会、海の京都エリア各自治体、(一社)海の京都DMO

アマモ場の造成を調査

京都府立海洋高校が研究を進める、「アマモ場」の造成について調査しました。アマモは海草の一種で、群生し、魚の成育や水質を浄化して海の環境保全に役立つとされています。同校生徒が日頃の潜水技術を活かしたダイビングで餌やり等を調査し、子どもたちはアマモ場に集まる魚のライブ映像に眼を輝かせていました。

砂浜にて、マイクロプラスチック調査を実施

海洋高校に隣接する砂浜にて、マイクロプラスチック調査を実施しました。
現在、海に流入するプラスチックの量は、年間におよそ800万トンといわれています。そのプラスチックごみが、海の中や砂浜で紫外線を浴びて細かくなり、マイクロプラスチックに変化し、海の生き物の命が危ぶまれています。
参加者は、砂浜で実際に落ちているマイクロプラスチックを採取。身近に海洋ごみ問題を体験できた貴重な機会となりました。

オリジナルメニュー開発に挑戦

低利用資源の「サメ」を使ったオリジナルハンバーガーの開発に挑戦しました。普段あまり食卓に並ぶことがない食材を使うことにより、海洋資源を余さず活用することの大切さを学びました。当日は、子どもたちの自由な発想により、「サメとミカンのミンチバーガー」や「タイとエソのボスバーガー」などユニークなメニューを開発。自分で考え、その場で調理し、実食することで、海の恵みの大切さを学ぶことができました。

参加者の声
【小学生から】※一部抜粋
・マイクロプラスチックが意外に小さくて驚きました。
・目に見えなくても浜辺や海にはたくさんのマイクロプラスチックが落ちていることを知り、プラスチックごみを増やさないようにしたいと思いました。
・魚たちが間違えてマイクロプラスチックを食べないよう、ペットボトルなどをなるべく使わないようにしたいと思います。
・アマモが魚の巣になることを初めて知りました。
・思ったより魚をさばくことが難しかったです。
【高校生から】※一部抜粋
・小さいプラスチックなどが落ちていることを知ってもらい、改めてポイ捨てなど無くしていかなければならないんだなということを小学生にも感じていただけたらと思っています。
・普段、海に接してない分、海の生き物や、僕たちが話していることについて、すごく興味をもってくれたので、こちらが話していても楽しませてもらったなと感じました。

メディア掲出
2020年11月14日(土)10:30~11:55 京都テレビ「キモイリ!」

調査ノート

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。

参加人数:16人