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伊方町「海ノ民話のまち」アニメが完成! 完成アニメのお披露目会開催

海ノ民話のまちプロジェクトは、日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーとその民話に込められた「想い」「警鐘」「教訓」を、親しみやすいアニメーションとして映像化してきました。このたび愛媛県伊方町を舞台に制作されたアニメ「速吸瀬戸の守神」が完成し、高門町長にアニメの完成報告をいたします。

2021.02.18

海ノ民話のまちプロジェクトは、日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーとその民話に込められた「想い」「警鐘」「教訓」を、親しみやすいアニメーションとして映像化しました。本プロジェクトは、次の世代を担う子供たちへ、そして、さらに次の世代へと“海”を語り継いでいくために始動しました。このたび、「海ノ民話のまち」として認定された愛媛県伊方町の高門清彦町長を、認定委員長をはじめとする実行委員会メンバーが表敬訪問し、「海ノ民話のまち」伊方町を舞台に制作されたアニメ「速吸瀬戸の守神」の完成を報告する運びとなりました。

【愛媛県伊方町に伝わる民話「速吸瀬戸の守神」あらすじ】
速吸瀬戸に棲む生き物はみんな丸々と太り、味が良いから人間たちはその魚を獲ろうと漁に出る。ところが、潮の流れが速く、命を落とすものが後を絶たない。実は、漁師たちを海に沈めるのは悪い神の仕業だったので、海の神は怒ってその悪神を岩礁に封じ込めた。そして、その岩礁に人々がぶつからないよう、岩のてっぺんを金色に輝かせて目立つようにした。人間たちはこの岩を黄金碆(おうごんばえ)と呼ぶようになった。人間が国と国を往来し、交易を行う時代になった。大きな船がこの関を行き交うようになると、大陸から来る宝を積んだ船を海賊たちが襲うようになった。欲深い海賊たちは黄金碆の輝く目印をも手に入れようと奪い合った。黄金碆の目印がなくなると、多くの船が黄金碆にぶつかって沈むようになってしまった。 困った神様は、タコの夫婦にこの海域を守ってほしいと頼んだ。そして、海峡の西(豊後)と東(伊予)の底で、それぞれ剣を持ったタコの夫と、玉を持ったタコの妻が、番人のように海峡を守ることになった。おかげで海は平和になった。ある時、佐田岬に潜り、ウニや貝を獲っていた男が、海底で光る物をみつけた。潜ってみると、そこにはタコがいた。タコは、神様に仰せつかって船を守ることになったので、対岸にいる夫に会うことができない、と言って泣いた。これを聞いた男は、人間がタコが持っている玉を神社で祀ると申し出た。佐賀関でも剣を神社に祀ることになった。こうしてタコの夫婦は再び会うことができるようになった。今も速吸瀬戸にいるタコは、このタコ神様たちの子孫だ。だからこの辺りの人々はタコを食べないのだという。

完成報告会
<日時>
2021年2月24日(水)11:00~
<会場>
伊方町役場 特別応接室
<プログラム>
1.アニメーション上映
2.歓談
3. フォトセッション(認定委員長はリモート画面越しで参加します)
<ウェブサイト>
https://minwa.uminohi.jp/

<お問い合わせ>
伊方町・海ノ民話のまち実行委員会(南海放送イベント推進部)
電話:089-915-2380