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海の環境教育ワークショップ 〜海と日本PROJECT〜

行動につながる環境教育として、各種オンライン授業やワークショップ、イベントなどを実施しました。海の多様性や生態系などの現状を伝え、多様な環境問題、環境保全の大切さを考える機会を子どもから大人まで幅広く提供しています。

2021.05.17

各種オンライン授業やワークショップ、イベントなどを実施し、海の多様性や生態系など多様な環境問題、環境保全の大切さを考える機会を提供しました。

海の環境や生態系を正しく伝えることで、複雑多様な環境問題を皆で考える機会ができます。そして、その素晴らしさや大切さを感じる気持ちを育むことが環境を守り、共存していくことにつながります。環境に配慮して行動することに繋がる環境教育の実現を目指します。

日程
2020年5月30日~2021年3月13日

開催場所
オンライン、学童保育クランテテ(東京)、江東区立東川小学校(東京)

参加人数
357人

主催
一般社団法人マナティー研究所

協力
港区三田クランテテ、マナウス日本人学校、ジョホール日本人学校、江東区立東川小学校

オンライン・サイエンスカフェ(毎週土曜日開催)

2020年5月30日~6月20日(毎週土曜日開催)オンライン・サイエンスカフェ
イベントページ:https://manateecafe.peatix.com
1)保護したマナティーの野生復帰~海と日本PROJECT~
2)マナティーの生態の謎~海と日本PROJECT~
3)海に魚はどれだけいるの?~海と日本PROJECT~
4)水生生物とプラスチックゴミ~海と日本PROJECT~
5)鯨たちはどのように音を出すのか~海と日本PROJECT~
6)イルカの歯は破格の「は」~海と日本PROJECT~
7)カマイルカの鳴音,ホイッスルとパルスの役割り~海と日本PROJECT~

Zoomを利用したオンラインのサイエンスカフェを開催、参加人数は合計60名。講師との質疑応答をインタラクティブに行うため、事前に講師による発表動画を公開し、質問はSlidoに投稿してもらった。そうすることで、ラジオ形式で当日はたくさんの質問に回答することができた。

科学実験講座サイエンスFIVE(小学生対象)

2020年6月25日~11月12日 科学実験講座サイエンスFIVE(小学生対象)
場所:港区三田クランテテ
1)フィールドには発見がいっぱい
2)みんなで研究してみよう
3)共存についてかんがえよう

クランテテに通う小学生を対象に対面式の授業を行なった。参加者は合計29名。生物多様性、研究体験、そして希少生物の現状を紹介して共存について考える3回の授業を実施した。絶滅の危機に瀕する生物は守られるだけでなく、実は日本もうなぎをはじめとする希少生物を食べたり利用したりしていることについて、みんなで考える機会とした。学び、体験、そして意見交換を行なった。

夏休みオンライン・ワークショップ(小学生対象)

2020年8月1日~16日 夏休みオンライン・ワークショップ(小学生対象)
イベントページ:https://hakase.peatix.com
1)イルカみたいに音を聞こう! ~海と日本PROJECT~
2)マナティーみたいに食べる音をつかって実験しよう! ~海と日本PROJECT~
3)自然を学ぶ木の実アクセサリーつくり~海と日本PROJECT~
4)アマゾンの野生動物の行動を観察しよう!~海と日本PROJECT~

Zoomを利用したオンラインの小学生向けワークショップを開催。参加者は合計95名。オンラインでも参加者とのインタラクティブなやりとりを目指して、バーチャル背景を利用してテレビを見ているような楽しい雰囲気にした。また、作業するプログラムを取り入れて、体験型のワークショップにした。

オンライン・対話型鑑賞でアマゾンを探検しよう

2020年10月12日~15日 オンライン・対話型鑑賞でアマゾンを探検しよう
イベントページ:https://peatix.com/event/1634113
1)市場の裏側探検 〜海と日本プロジェクト〜
2)現地の環境ワークショップ 探検 〜海と日本プロジェクト〜

1980年代にアメリカのニューヨーク近代美術館で開発された美術鑑賞手法である『対話型鑑賞』をつかって、オンラインで海のゴミ問題と絶滅危惧種の問題について考えるプログラムを実施した。参加者は合計39名。

オンラインではあるが、対面と変わらない参加者とのインタラクティブなやりとりを目指して、意見を話しやすいように配慮した。

放課後スクール(東川小学校生徒対象)

2020年11月7日 放課後スクール(東川小学校生徒対象)
場所:江東区立東川小学校
タイトル:アマゾンを探検!森,川,海のつながり

東川小学校の体育館でワークショップを実施した。感染状況に配慮して、広い場所で少ない人数での実施とした。参加者は事前申し込みから抽選で選び、合計20名だった。生物の多様性、川から海へとつながるゴミ問、そしてVRをつかったアマゾン川と森の観察をおこなった。

アマゾンには地球上の陸生生物の大部分が暮らしていて、アマゾン川は地球上の淡水量の15%ほどを蓄えていると言われる.地球にとって生物多様性の宝庫であり、川が抱える問題は海へ大きな影響を及ぼす。楽しい体験を含みつつ、地球規模の問題について考えるプログラムを行なった。

オンライン授業・生物多様性講座 (マナウス日本人学校対象)

2021年2月15日 オンライン授業・生物多様性講座
対象:マナウス日本人学校(ブラジル)
タイトル:アマゾンの森と動物

ブラジルのマナウス日本人学校の小学生16名を対象に、オンラインで授業を行なった。アマゾンの熱帯雨林やアマゾン川の多様性を紹介し,熱帯雨林の減少による温暖化、その影響について紹介した。要らない紙をつかって木を作る工作も行うことで,木の特徴と大切さを学ぶ学習を行なった。

オンライン授業・理科(ジョホール日本人学校対象)

2021年3月1日 オンライン授業・理科
対象:ジョホール日本人学校(マレーシア)
タイトル:森と動物

マレーシアのジョホール日本人学校の小学生から中学生までの15名を対象に、オンラインで授業を行なった。東南アジアの熱帯雨林の多様性を紹介し、熱帯雨林の減少による温暖化。その影響について紹介した。要らない紙をつかって木を作る工作も行うことで、木の特徴と大切さを学ぶ学習を行なった。

オンラインワークショップ・第3回海牛祭り

2021年3月13日 オンラインワークショップ・第3回海牛祭り
イベントページ:https://kaigyumaturi3.peatix.com

子供から大人までを対象に、オンラインのワークショップを開催した。参加者は合計83名。小学生から大人まで幅広い年齢層が参加した。

研究者や専門家があつまって、わかりやすい研究紹介やおもしろ情報、保全の現場を伝えている。今回は、保全についての意見交換、京都大学野生動物研究センターの幸島教授による講演「なぜ野生動物を絶滅させてはいけないのか」を行い、環境問題や希少生物の保全について学べる内容にした。

Youtubeでの配信を行うことで、参加者が視聴しやすいように配慮した。質問などはコメント欄に書き込んでもらった。

参加者の声
【オンライン・夏休み子供向けワークショップ】
・地方に住んでいるので、オンラインでしか、なかなか受講できない環境ですが、オンラインのワークショップがあれば参加したいです。これからもマナティーの保護活動・研究頑張ってください。コロナが落ち着きましたら、水族館で本物のマナティーを見たいと思います。
・大人が聞いてもとても興味深い内容で、オンラインでもわかりやすく子供達の話もたくさん引き出してくださり、とても楽しかったようです。外出しての思い出が作りにくいコロナ禍の夏に、とても有意義な時間となり感謝しております。オンラインという方法は場所に関わらず参加できるし、恥ずかしがりやの子でも参加のハードルが下がる良い方法と思っております。アフターコロナにおいてもぜひご検討ください。
【オンライン・対話型鑑賞でアマゾンを探検しよう】
・今日はありがとうございました。海流のところ、感動していました。地球は海だらけ、つながっている、、と実感しますね。
【オンライン・第3回海牛祭り】
・日本の研究者のお話はもちろんのこと、海外の研究者の方のお話を聞けたのが印象的でした。懇親会では発表者の方々とフランクにお話しできてとても楽しかったです。来年も楽しみにしています!
・ジュゴンは日本近海にも生息しているので「保護したい、これからも海で会えるようにするためには何ができるだろう」と考えることも多いのですが、マナティーについては絶滅が危惧されている種類もいることは知りながらも、あまり保護意識がありませんでした。しかし、このイベントがきっかけで様々な海洋ほ乳類について新しいことを知り、それと同時に彼らの持続可能性についての意識が高まりました。研究者の方の生のお声を聞ける貴重な機会で、本当に楽しかったです。次回もぜひ参加したいです。

メディア掲出
・2020年8月13日 NHK「へんてこ生物アカデミー」監修
・2021年01月16日 テレビ朝日「アニマルエレジー」 監修

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。

参加人数:357人