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和歌山県南紀地方で「海を学び未来に伝える2021 ~わかやま海守り隊~」を開催しました!

海と日本プロジェクトin和歌山県は、次世代を担う子供たちに「和歌山の海」の美しさを再発見してもらい、海を守ることの大切さを再認識してもらえるように、10月16日(土)~10月17日(日)の2日間、和歌山県田辺市・白浜町で体験型学習イベント「海を学び未来に伝える2021~わかやま海守り隊~」を開催しました。

2021.11.09

海と日本プロジェクトin和歌山県は、次世代を担う子供たちに「和歌山の海」の美しさを再発見してもらい、海を守ることの大切さを再認識してもらえるように、10月16日(土)~10月17日(日)の2日間、和歌山県田辺市・白浜町で体験型学習イベント「海を学び未来に伝える2021~わかやま海守り隊~」を開催しました。

参加者は和歌山県内の小学校5、6年生20名で、「海守り隊」として、和歌山県が抱える持続的な水産資源の確保の問題について、「和歌山県の養殖業の歴史や役割」、「和歌山県(印南町)から全国に広まったかつお節の歴史や現状」を学んだ後、京都大学白浜水族館や天神崎で実際に自分たちの目で、和歌山県田辺市・白浜町近海の生き物の観察を行いました。そして、このイベントを通して、感じたことや学んだことを各自、1枚のポスターに仕上げました。
このイベントは、日本財団が行う、次世代へ海を引き継ぐため、海を介して、人と人とがつながる日本財団「海と日本プロジェクト」の一環です。

開催概要
和歌山県内の小学5、6年生20名を「わかやま海守り隊」と任命。2日間のイベントを通して、子どもたちが和歌山の海を守り、海の大切さを未来伝えるのに必要なことを学び、感じたことをポスターで表現する体験型学習イベント。
日程
2021年10月16日(土)~17日(日)
開催場所
和歌山県田辺市(秋津野ガルテン・天神崎)、白浜町(京都大学白浜水族館)
参加人数
和歌山県内の小学5、6年生20名
協力
近畿大学水産研究所/印南町文化協会/京都大学白浜水族館/一般社団法人海洋連盟/農業法人株式会社秋津野/天神崎の自然を大切にする会

近畿大学水産研究所所長から養殖の大切さを学ぼう!

【養殖は不足した水産資源を補うために大切!】
近畿大学水産研究所白浜実験場所長の升間主計さんから、持続的な水産資源確保のために養殖業の大切さを教えて頂きました。升間所長は、まず冒頭に水産資源は住みよい環境づくりと適切な漁獲量を守っていれば、再生産が可能な資源ではあるが、近年は環境の悪化により魚の数が減り、漁獲量が生産量を上回るなどして水産資源が減少傾向にあることを子供たちに伝えました。そして、近畿大学では、不足した分を補うために増殖、養殖を研究し、天然の水産資源に依存しない完全養殖に力を入れていることを教えて頂きました。その他にも養殖のはじまりの歴史、全国と和歌山の漁獲量・養殖量のランキング、新たな養殖(うなぎ)の研究などにも触れ、時折、クイズ形式で子どもたちに質問するなどして、楽しく勉強が進みました。
升間所長は、最後に、なぜ、海を汚していけないのか、なぜ、養殖が研究されているのかを知り、一人ひとり何ができるか考えて行動しようと締めくくりました。

鰹節の歴史やカツオの漁獲高の変化などの学習

【和歌山が発祥!!地元水産加工物「鰹節」の歴史や現状を学ぼう!】
印南町文化協会会長の坂下緋美さんから和歌山発祥で和食には欠かせない鰹節について教えてもらいました。和歌山で生まれた鰹節は3人の偉人の手によって、全国に広まっていきました。鰹節作りを考えたのが「角谷甚太郎」で、鰹節作りを全国に広めた「森弥兵衛」、「印南與市」です。その鰹節が現在はどこでどうやって作られているのかを、ぬいぐるみの模型や作業工程の写真を使って、子どもたちに説明をし、鰹節が出来上がるのには長い時間と手間が掛かることを教えて頂きました。また、和歌山県の鰹の漁獲量が海流の変化や温暖化の影響で減少していることも学びました。最後に鰹節削りの体験をチーム対抗で削った量を競う形で実施し、大いに盛り上がりました。削りたての鰹節のにおいや味は子供たちにも大好評でした。

京都大学白浜水族館で解説ツアー

【南紀地方の海の生き物の多種多様性について見学!】
和歌山県白浜周辺に住んでいる無脊椎動物と魚の展示にこだわった京都大学白浜水族館の原田桂太さんから無脊椎動物について、教えて頂きました。子どもたちには原田講師から無脊椎動物を4つのグループに分ける課題が出され、あれでもないこれでもないと考えていました。その他にも無脊椎動物の海での役割(カイメンは海の水をきれいにする・ナマコは海の砂をきれいにする・エビは大きな魚のエサになるなど)や展示されているカニのスーパー能力(モクズショイは体毛がマジックテープになっていてごみや海藻を体にくっつけられる・カイカムリはカイメンやホヤを使って、帽子を作り背負うことができるなど)を説明してもらい、子供たちもカニの能力に驚いていました。説明を受けた後は、思い思いの生き物をスケッチして、水族館を楽しみました。

和歌山県田辺市天神崎でのフィールドワーク

【天神崎の地形やそこに住む生き物の特徴について学ぼう!】
ナショナルトラスト運動の先駆けとしてその名が知られる天神崎で、天神崎の自然を大切にする会の藤五和久さんから「天神崎は森・磯・海が三者一体となって一つの生態系を作っている」との説明を受け、海だけでなく山も守ることの大切さを教えて頂きました。そして、同会の弓場武夫さんから触れると危険な生き物の説明を事前に受けた後、子どもたちは網やピンセットを使って、生き物を採取や磯の観察に夢中になっていました。採取した生き物は一か所に集められ、弓場講師から特徴や生態などについて、説明をして頂きました。中には、弓場講師も「これは珍しい」と唸るウミケムシやマツダイの子どもなどもありました。藤五講師は子どもたちに「みなさん磯に降り立ち、生き物と触れ合って楽しんでください。その経験が大人になった時に天神崎などの海を守る活動に参加するきっかけになってくれれば嬉しいです」と訴えかけていました。

和歌山の海を守る想いを込めたポスター制作

【海を守る想いを込めたポスター制作・チームで自分たちが出来ることを発表】
一般社団法人海洋連盟の加藤才明さん・堀内和也さんの指導のもと、2日間で学んだこと・感じたことを各自でポスターに想いを込めて制作しました。今回制作したポスターは、JR和歌山駅、白浜駅に掲出される他、わかやま新報、紀伊民報への掲載、来年度のうみぽすグランプリへの応募を予定しております。
ポスター作成後は、わかやま海守り隊の一員としてこれから自分たちが何をすることが大切なのかをチームで話し合い、発表しました。そこでは、これからはレジ袋の使用を減らすためにマイバックの持参を徹底するなどといった意見が出ていました。2日間で勉強したことや体験したことを、自分が和歌山の海を守っていくという想いに変えて、参加者と共有することで海を守っていくことの大切さを改めて考える機会となりました。

 
 
 

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

 

参加人数:20人