これからの海と人との関係 ~海のごみから今治を見る~
特定非営利活動法人今治シビックプライドセンターは、「海ごみ」をテーマに、みなと交流センター はーばりーで、ビーチクリーンの活動報告や瀬戸内オーシャンズXの取り組みを共有するとともに、パネルディスカッションを行いました。
2022.05.13
特定非営利活動法人今治シビックプライドセンターは、「海ごみ」をテーマに、みなと交流センター はーばりーで、ビーチクリーンの活動報告や瀬戸内オーシャンズXの取り組みを共有するとともに、パネルディスカッションを行いました。
未来の海はどのようになっていくか、これからの海と人との関係はどのようになっていくか、自ら考え、選択し行動する力が子どもたちには求められています。このような子どもを地域で育てるには共通認識を有し連携する体制づくりが急務となっています。各種団体の横断的な理解を広めるためには、大人たちが「海」への理解を共有する必要があります。今回のテーマは『海ごみ』です。今治そして瀬戸内の海ごみの共有認識を育てます。
日程
2022年3月26日
会場
みなと交流センター はーばりー 1Fみなとホール
参加人数
48名
主催
特定非営利活動法人今治シビックプライドセンター
協力
塩入 同(日本財団海洋事業部(香川事務所)シニア・オフィサー)
山崎 亮(StudioL代表 関西学院大学建築学部教授。コミュニティデザイナー)
「ビーチクリーンしまなみ」の活動報告
2009年より、今治市内で活動を続けている「ビーチクリーンしまなみ」の春木信二さんより、大新田海岸での活動についてお話しいただきました。
ビーチクリーン活動で発生する大きな海ごみを簡単に回収処分できる仕組みが必要と提案いただきました。
「瀬戸内オーシャンズX」の取り組みについて説明
瀬戸内海の海洋プラスチックごみの新規発生をゼロに近づけることを目標にしたプロジェクト「瀬戸内オーシャンズX」について、日本財団 海洋事業部 シニア・オフィサー 塩入 同さんから説明いただきました。
このプロジェクトは、瀬戸内海に面する広島、岡山、愛媛、香川の4県と「日本財団」がすすめているもので、「瀬戸内海のごみ問題を解決できれば、太平洋、そして世界の問題に打って出るものと期待している。」と述べ、瀬戸内海へのごみの流入量7割削減と回収量1割増を訴えました。
海の環境や海ごみについてパネルディスカッション
パネルディスカッションでは、コミュニティデザイナーのスタジオエル代表山崎亮さんがオンラインで参加し、海の環境やごみへの共通認識を築く上で、「人々のライフスタイルや価値観が、どう海につながっているかをリアルに感じられるものを、地道に展開していくことが大切では」と述べていました。
参加者の声
・社会の価値観が大きく変化する中で、出てくるアイデアがアップデートされてないのかも。との振り返りになりました。世界が瀬戸内海をどう見るかという視点はワクワクしました。
・ごみの集める時間が早すぎるから、きれいに分別されたごみ袋が捨てられるなど、全てものごと、できごとには理由があるのだと思った。
・ごみ問題の深刻さを再認識できた。今後の行動につなげていこうと思った。
・なぜ海のごみを拾うのか まずは人生の価値観を確立した方が良いということが学べた。
・海岸協力舞台のような制度を今治市で実施すればと思った。
・海と川はつながっている。
・自分個人として何ができるのか考えたい。
・川からごみって、目からウロコの話。心が動かなければ、身体は動かない。本当にそう思った。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:48人