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京丹後の美しき豊かな海の理由に迫る!伝統的なワカメ漁から小学生が得たこととは

海と日本プロジェクトin京都実行委員会は、京都の海から遠い内陸部に住む子どもたちが、京都の海の恵み・豊かさを学ぶことを目的として、2022年5月21日(土)・22日(日)に「海の京都調査隊~里山とワカメから学ぶ豊かな海のヒミツ~」を開催いたしました。

2022.06.16

海と日本プロジェクトin京都実行委員会は、京都の海から遠い内陸部に住む子どもたちが、京都の海の恵み・豊かさを学ぶことを目的として、2022年5月21日(土)・22日(日)に「海の京都調査隊~里山とワカメから学ぶ豊かな海のヒミツ~」を開催いたしました。

初日は京丹後市の竹野川上流周辺で水質調査を実施、里山周辺の環境の豊かさと海へのつながりについて学びを深め、豊かな海で育ったわかめとアカモクの加工・商品化を体験しました。翌日には琴引浜での環境調査のほか、塩江漁港でのわかめ漁と板干し体験を実施。参加した小学生は、終始真剣な表情で取り組んでいました。最後に開催した2日間の学び発表会では、「自分たちがこれから京都の海とどのように向き合うか」をそれぞれの言葉で発表し、1人1人が地元・京都の海に大きな関心を寄せている姿を見ることができました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
今回調査する京丹後市は京都府最北端に位置しており、全域が「山陰海岸ジオパーク」として「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されています。この京丹後の“美しき豊かな海が育まれる理由を知ること”からスタートし、山林や竹野川を実際に調査。陸地の自然環境が、海にどのような影響を与えているのかを学びました。
また、地域の漁業と京丹後で郷土食となっている「わかめ」について調査し、伝統漁法である水視漁法の体験や、採れたてわかめを干す体験など海が育む食材の魅力を再認識するプログラムを実施しました。
日程
2022年5月21日(土)~22日(日)
開催場所
小町公園:京丹後市大宮町五十河
塩江漁港:網野町塩江
琴引浜:京丹後市網野町掛津
参加人数
小学5年~6年生 19名
協力団体
京都文教短期大学付属小学校、塩江海産、ニュー丸田荘

京丹後の自然環境調査

京丹後市の海へつながる竹野川の上流へ歩いて約30分の上流で水質調査を行いました。事前学習で行った京都市内の白川の水質調査結果をもとに、自分たちの住んでいる環境と京丹後の川の環境を比較し、京丹後の里山の美しい環境を知るとともに、里山と海とのつながりについて学びを深めました。
子どもたちは、竹野川に生息する魚など動植物に関わるクイズに対して、全員が挙手して発言の機会を求めるなど、興味津々といった様子で取り組みました。

わかめ・アカモク加工所見学・体験

京丹後の海で収穫した粉わかめの瓶詰や茹できざみアカモクの加工を体験しました。
参加した子どもたちはパリパリになったわかめを試食したり香りをかいだり、糸を引くアカモクを初めて見たりと、貴重な体験を通して、地元京都の海の恵みを一生懸命に学んでいる様子でした。

琴引浜での海の環境調査

鳴砂の浜としても有名な「琴引浜」で鳴砂が鳴る秘密や、砂浜にいる微小貝や海の生き物について学びました。豊かな自然の中にあるこの浜も、地元の人たちの保全活動によって守られています。子どもたちは積極的に琴引浜の環境保護の在り方を学ぶとともに、「海を守ること」に自ら取り組む姿勢を見せてくれました。

わかめ漁見学・わかめ板干し体験

京丹後のわかめ漁は機械を使わない水視漁法で行われています。利き手にわかめを刈り取る鎌を持ち、逆の手に船を操る櫂を、そして頭と口で固定した箱メガネを使って漁をします。子どもたちは、昔からの伝統漁法を船の上から見学し、実際に使っている漁具に触ったり動かしたりしてイメージを働かせていました。
その後、採れたてのわかめの板干し体験を実施するとともに、採れたばかりのわかめを試食するなど、京丹後地域の特産物に関する知識を深めました。

参加した子どもたちは

参加した子どもたちからは、「家に帰ってもっとわかめのことを調べてみたい。」、「琴引浜の砂浜は音が鳴ることに驚いた。」、「わかめ漁で箱メガネを咥えてわかめを採っていたことに驚いた。」「プラスチックは生活に必要だけど、海に捨てるのはダメ。」、「初めて食べたアカモクが美味しかった。」など、様々な感想が寄せられました。子どもたちは、今回のイベントを通して、京都の海に関する学びを深めるとともに、自らの日常が「海」に関わっていることを感じているようでした。

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:19人