障がい児サーフィン体験教室~海と日本プロジェクト~を7/10開催しました!
たはらサンドアート実行委員会は、田原若見海岸にて「障がい児サーフィン体験教室」を開催。障がいの有無に関係なくサーフィンを楽しんでチャレンジすることに理解を深めました。
2022.08.08
たはらサンドアート実行委員会は、7月10日(日)に、障がいの有無に関係なくサーフィンを楽しんでチャレンジすることを目的に「障がい児サーフィン体験教室」を開催いたしました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる “日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
障がい児サーフィン体験教室~海と日本プロジェクト~
日程
2022年7月10日(日) 10:00~12:00
開催場所
愛知県田原市若見海岸
参加人数
知的発達障がい児とその家族31名11家族、ボランティア28名、スタッフ7名 合計66名
イベント当日の様子
海をフィールドとして知的・発達障がい児の居場所づくりを行なっている当委員会が、「サーフィン体験を通して喜びや挑戦、自然との交流が子どもたちの可能性を見い出し、自然と触れ合いながら感情あふれる子になって欲しい」という想いの元、イベントを開催いたしました。
参加申込された障がい児が、ボランティアスタッフにサポートしてもらいながら、普段経験できないサーフィンを経験し身体全体で海を味わうイベントとなりました。
自己紹介
はじめに、子どもたちとボランティアスタッフとの交流を深めコミュニケーションが図れるように、自己紹介を行いました。中には、ハンドマイクを使って大きな声にするなど、参加者それぞれが広い海岸で自己紹介をしていました。緊張しつつも自分のことを人前に立って伝える経験になりました。
サーフィン体験
準備体操を全員で行った後、講師であるプロサーファーの杉原康幸さんの指導のもと、ボランティアスタッフのサポートを受けながら、陸でパドリングや立つ練習をしました。実際に海に入ってサーフィン体験する際は、子どもの障がいの度合いや年齢に応じた楽しみ方をしました。
はじめは海に入る勇気がなかったり、ボードの上にうつ伏せになることが怖かったりする子どももいましたが、講師やボランティアスタッフのサポートによって徐々に慣れていき、ボードの上に座った状態で波に乗ったり、沖に出てすぐに立つことが出来るようになったりと、困難を乗り越える場面がありました。また、波乗りができると、家族やボランティアから大きな歓声があがり、子どもたちの達成感に満ちた笑顔が見られました。
エンディング
サーフィン体験終了後、参加した子どもたちから講師やボランティアのみなさんへお礼を伝えました。ボランティアスタッフからは、折り紙で作った手書きメッセージ入りのメダルを子どもたちにプレゼントしました。拍手とともにあたたかい雰囲気に包まれる時間となりました。
海をきっかけに「誰一人取り残さない」持続可能な社会を目指す
近年では、「大人の発達障がい」などメディアでも多く取り上げられ、社会問題にもなっていますが、今この瞬間も、多くの発達障がいや疑いのある方が差別や偏見などで苦しんでいる現状があります。また、多くの方が発達障がいについて知見がないからこそ、無意識的に差別や偏見が起きてしまっている現状もあります。
まず、私たちが率先して皆さんに知ってもらう機会を設け、子どもたちと関わりながら自然な姿を社会に見せて行くことで、多くの方の理解が深まっていくと思います。私たちは、発達障がいを特別視することが無くなるよう、活動を行ってまいりました。今後も発達障がいや疑いのある子どもたちの「安心できる居場所」を増やしたいという想いをもとに、「誰一人取り残されない」持続可能な社会に寄与してまいります。
参加した子ども・保護者からの声
<子どもの声>
うまく波を捕まえて立つのはなかなか難しかったけれど、とても楽しかった。
海、楽しい。サーフィン、楽しい。
<保護者からの声>
ボランティアさんが子どもに寄り添ってサポートしてくれて感動しました。このような機会があれば次も参加したいです。
失敗しても何度も挑戦する子どもを一生懸命手助けしてくださるボランティアの方々に、感動と感謝です。障がいも、それぞれだけど、そんなこと関係ないくらい、あの場にいた皆が全力で楽しんでいて、キラキラ笑っていて、なんだかすごく幸せな気持ちになりました。一人じゃできないことも誰かのちょっとした手助けでクリアできたり、目の前の世界が変わることもあったり、そんな瞬間をたくさん見ることができた今日、私の気持ちはホカホカです。周りの環境、人との繋がり、優しさに感謝です。ありがとうございました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:66人