小学生の自由研究を美術専門学生がグラフィックデザインに! 【第二回海洋インフォグラフィックコンテスト】を開催しました
海と日本プロジェクトin東京実行委員会は、2022年8月20日(土)に第二回海洋インフォグラフィックコンテストを開催しました。
2022.09.26
海と日本プロジェクトin東京実行委員会は、2022年8月20日(土)に第二回海洋インフォグラフィックコンテストを開催しました。全国の小学生を対象に海の自由研究レポートを募集し、ノミネートした20名の小学生と御茶の水美術専門学校生が協力してレポートをもとにしたインフォグラフィック作品を制作しました。8月20日のコンテスト当日では小学生と美術学生が2人1組でプレゼンを行い、最優秀賞を決定しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
ノミネートされた全国小学生20名と御茶の水美術専門学生20名の海洋インフォグラフィックプレゼン大会を実施。
日程
2022年8月20日(土)
開催場所
羽田空港第1ターミナル 6階 ギャラクシーホール
参加人数
全国小学生20名
御茶の水美術専門学生20名
司会・進行
鈴木香里武氏(岸壁幼魚採集家)
名越涼氏(フリーアナウンサー)
コンテスト審査員(順不同)
海野 光行氏(日本財団 常務理事)
大西 洋氏(株式会社羽田未来総合研究所 代表取締役社長)
長塚 信幸氏(サンシャイン水族館 副館長)
小山 遊子氏(株式会社イトーヨーカ堂経営企画室 CSR・SDGs推進部総括マネージャー)
岩本 光平氏(株式会社 カーツメディアワークス)
協力団体
御茶の水美術専門学校(インフォグラフィック制作協力)
株式会社カーツメディアワークス(インフォグラフィック制作協力)
NPO法人 国際ボランティア学生協会(コンテスト開催協力)
幅広い海のテーマのインフォグラフィック作品が完成!20組40名がプレゼンを実施
全国の小学生を対象に「海の自由研究」を募集。多数の応募のなか、ノミネートされた小学生20名が、御茶の水美術専門学校の学生と共同で海洋をテーマにしたインフォグラフィックを制作し、作品の発表会及び審査を実施しました。
今年は、例年海の自由研究テーマとして多くあげられる「海ごみ」についての作品以外にも、「海の酸性化問題」や「海洋エネルギー」、「海のお仕事」等幅広いテーマの作品が完成し、20名の小学生は多種多様な海の問題について訴えました。
「海を大事にすることで、綺麗な海を守りたいと思う人が増えてほしい。」
「世界で6番目の海域の広さを活かした日本ならではのクリーンな次世代の海洋エネルギーが、もっと注目されてほしい。」
20名の小学生は海に関する想いや危機感を声にし、次世代に海の環境や文化を繋いでいくためのプレゼンを実施しました。
小学生の海の自由研究を美術専門学生がグラフィックデザインに!
デザインを担当する御茶の水美術専門学校生と20名の小学生は、2人1組のペアとなり、約1ヶ月の間2度のオンライン制作面談を実施。インフォグラフィックのイメージの共有やチェックを行いながら、作品作りを進めました。共同制作期間の中で、この作品をもって何を1番に伝えたいのか何度も相談しながら、自由研究の良さを活かした作品を一緒に作り上げました。
「小学生から海の問題を沢山教えてもらい、自分たちも海洋問題を学ぶ大きなきっかけとなりました。」
情報を視覚的にわかりやすく!インフォグラフィックとは
インフォグラフィックとは、情報をわかりやすく人に伝わるかたちにビジュアル化したもの。今回の「海洋インフォグラフィックコンテスト」では、膨大なデータや文章等をビジュアルの力で結びつけ、視覚的に海洋問題の興味・関心に繋げます。
※作品の一部ご紹介
(左)最優秀賞受賞『CO2の新たな吸収源 ブルーカーボンで世界をリードせよ!』
瀬之上 綾音さん(東京都 2年生)/御茶の水美術専門学校 中嶋 彩夏さん 共同作品
(中)サンシャイン水族館賞受賞『沈没をあきらめない』
鈴木 瑛梨花さん(東京都 6年生) / 御茶の水美術専門学校 三木 詩音さん 共同作品
(右)海と日本プロジェクト賞受賞/『がんばれ!女性の海上保安官!』
伊藤 晏理さん(北海道 6年生)/御茶の水美術専門学校 佐伯 明音さん 共同作品
全受賞者
表彰 | 受賞者
(小学生) |
学年 | 都道府県 | 受賞者(御茶の水美術専門学生) | 作品名 |
最優秀賞 | 瀬之上 綾音 | 2年 | 東京 | 中嶋 彩夏 | CO2の新たな吸収源
ブルーカーボンで世界をリードせよ! |
サンシャイン水族館賞 | 鈴木 瑛梨花 | 6年 | 東京 | 三木 詩音 | 沈没をあきらめない |
イトーヨーカドー賞 | 山下 櫂生 | 3年 | 愛知 | 佐藤 弘美 | 地球にやさしいプラスチック |
海と日本プロジェクト賞 | 伊藤 晏理 | 6年 | 北海道 | 佐伯 明音 | がんばれ!女性の海上保安官! |
特別賞 | 大西 杏 | 4年 | 東京 | 三村 紗耶 | そこの海ごみどこ生まれ?
「マリンデブリ」を知っているかい |
特別賞 | 濱田 蓮音 | 5年 | 鹿児島 | 宮下 奈々 | 干潟の誤解(ゴカイ)
埋め立てないで大切な干潟 |
特別賞 | 萩原 竜誠 | 6年 | 群馬 | 長濱 仁美 | 海のパワーでエコ発電? |
特別賞 | 三輪 風乃衣 | 6年 | 埼玉 | 森田 聖 | 日焼け止め選びは、海へのマナー |
特別賞 | 渡辺 優槻 | 2年 | 東京 | 鈴木 陸仁 | 日本の魚食の歴史 |
特別賞 | 楯 未桜 | 6年 | 東京 | 安田 瑠菜 | 酸性、反対! |
受賞者からのお声
▼最優秀賞受賞:瀬之上綾音さん・東京・2年生/中嶋彩夏さん(御茶の水美術専門学校 )ペア
瀬之上さん「最優秀賞を受賞できてとっても嬉しいです。海洋オンラインセミナー(※)でブルーカーボンのことを知ってこのテーマにしました。子どもだからって知らないままにしておくのではなく、みんなで知って未来のために取り組む必要があると思い、この作品を作りました。この作品を見た人が、ブルーカーボンを増やすために行動したり発信してくれる人が増えたらいいなと思いました。」
中嶋さん「今までは企業へのプレゼンなどは実施したことがあるのですが、誰かの案をブラッシュアップして作品作りをするのは初めてで、人として、デザイナーとして成長することができました。瀬之上さんから海の問題やブルーカーボンについて沢山教えて頂き、自分自身も海を身近に感じることができました」
※海洋オンラインセミナー(海と日本プロジェクトin東京実行委員会主催)
2022年6月11日(土)開催 https://www.youtube.com/watch?v=hoC-KBrC1ds
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:40人