海ごみとフードロス削減イベント「海老の日®」祭りエビフェス!2022in大阪 開催しました!
一般社団法人日本海老協会は、えびを「見て・食べて・知って・学ぶ」をテーマにしたイベント「海老の日®祭りエビフェス!2022in大阪」を6日間に渡って開催。夢料理コンテストやオリジナル海老落語など、えびづくりの内容で盛り上がりました。
2022.11.16
一般社団法人日本海老協会は、2022年9月14日~19日に、長寿の象徴である海老を「見て・食べて・知って・学ぶ」をテーマとしたエビづくしのイベント、「海老の日®」祭りエビフェス!2022in大阪を6日間に渡って開催しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
エビを「見て・食べて・知って・学ぶ」をテーマとしたエビづくしのイベント
日程
2022年9月14日(水)午前10時~2022年9月19日(月・祝)午後3時
開催場所
阪神梅田本店1階食祭テラス特設会場、B2阪神バル横丁、B1阪神食品館総菜売場、B1阪神食品館和菓子ワールド、B1スナックパーク、9階阪神大食堂(大阪府大阪市北区梅田1-13-13)
入場料
無料
参加人数
来館者数合計約51万人(阪神梅田本店調べ)
後援
農林水産省、一般社団法人大日本水産会、エクアドル共和国大使館、一般社団法人日本イタリア料理協会
協賛団体
毎味水産株式会社、マルハニチロ株式会社、株式会社ショクリュー、株式会社うおいち、株式会社ニチレイフレッシュ、日本水産株式会社、富山県射水市、株式会社極洋、カルビー株式会社、株式会社ノースイ、株式会社ベニレイ、株式会社カネカ
「えび丸ごと夢料理コンテスト」授賞式開催!
2022年6月6日~7月31日の応募期間中に、保育園・幼稚園、小中学生、高校生を対象とした”海老料理をイラストで考案する”『えび丸ごと夢の料理コンテスト』を開催。全国から選ばれた受賞者6名が「海老の日®」祭りエビフェス!2022in大阪の特設ステージにて表彰され、沢山のアイデア料理が集まったことを発表しました。
受賞者6名の表彰式!贈呈品もエビ尽くし!?
本コンテストでは、尾頭殻付きのエビ一匹の解剖動画を見ながら、実際に解剖を行い「えび丸ごと夢の料理」を描いてもらいます。日本の海を守っていく大切さや魚食文化、生産者への理解を深め、未来を担う子どもたちが、きれいな海とおいしい海産物をつなぐきっかけになることを狙いとしています。オンライン公募などを通じて、教育機関のほか、児童養護施設、母子支援施設など、多くの子どもたちに参加いただきました。 応募総数は、合計94施設、670作品となり、集まったアイデア料理の中から、エビのプロたちが厳正に審査を行い、栄えある6作品が大賞に選出。コンテスト受賞者には、「ベスト海老料理大賞」が授与され、授賞式で表彰状とあわせてエビ1年分(内1ヶ月分はカルビー「かっぱえびせん」)が贈呈されました。
受賞作品公開中・詳細はURLにて https://ebikyoukai.jp/ebifes/dream_cooking/
エビを学んで海とエビを守ろう~エビに関わるイベント開催~各階でもエビ!エビ!エビ!
国産有頭クルマエビ約1万尾&かっぱえびせん1200袋を振舞い!~水産フードロス削減の取組み~
「海老の日®」祭り10周年を記念して、エビフェス!2022in大阪での海老関連商品をお買い上げいただいたご来場者様や、「海と日本」アンケートにお答えいただいたご来場者様に、沖縄県産有頭クルマエビの姿焼きを無料配布。コロナ禍で行き場を失ったクルマエビのフードロス削減に向けた取り組みを実施しました。
メインイベント会場の「食祭テラス」だけではなく、「B2阪神バル横丁」、「B1阪神食品館総菜売場」、「B1阪神食品館和菓子ワールド」、「B1スナックパーク」、「9階阪神大食堂」の各階でも、エビメニューをお買い上げいただいた方には、食祭テラスの特設会場で国産有頭クルマエビを振る舞うこととし、阪神梅田本店の食品部門全体から「海と海老を守ろう!」というメッセージを発信しました。
6日間のイベント開催期間中、館者数合計は約51万人(阪神梅田本店調べ)となり、多くの方に「海老の日®」祭りエビフェス!に関わっていただくことができました。開催中に配布したクルマエビは、合計約1万尾!クルマエビは茹でた後に両面をこんがりと香ばしく焼くことで殻ごと美味しく食べられるような工夫を施し、一匹丸ごと食べる楽しさをPRしました。
来場者様からは、「エビの美味しさに加え、フードロスや海洋ごみ問題を絡めているのが問題提起になっていて良いと思った」、「ごみは持ち帰り、海を汚さないようエビのカラまで全部食べていきたい」、「家庭での処理が面倒で刺身やからをむいたものを買ってしまうけれど、丸ごと食べられるようにしたい」、「食べものを大切にし、残さず命をいただこうと思う」などの声が寄せられ、大好評を博しました。また、「海と日本」アンケートにお答えいただいた未成年の方には、参加企業のカルビー株式会社の物品協賛を得て、海老を丸ごと使った「カルビーかっぱえびせん」を予定数量の1200袋をプレゼント。多くの子どもたちを始め、ご来場の皆様に企画を大いに楽しんでいただきました。
陸上養殖「白姫えび」(日本水産株式会社)の掴み取り!~海のための未来の魚箱と共に~
【日時】
2022年9月14日(水)11:00~12:00、2022年9月19日(月祝)11:00~12:00
【登壇者】
・日本水産株式会社水産事業第二部えび課 課長 遠藤 郁夫氏
・株式会社カネカGlobal Open Innovation企画部 宅 佑奈氏
【内容】
未来の魚箱を実物展示し、生きたエビや漁業用品の現物を楽しみながら学ぶ、掴み取りを実施。白姫えびは、環境にやさしい養殖方法で生産しています。一般的な養殖は、水を交換して流したり、浄化に大きな機械を使ったりすることが多いですが、白姫えびの養殖はバイオフロックという微生物の集合体を養殖池に入れることで水質を安定させているため、水の交換・排水をする必要がありません。参加者の皆様は、美味しくて環境にもやさしい白姫えびの様子を楽しみながら学習することが出来ました。未来の魚箱とは、カガクでネガイをカナエル会社、株式会社カネカが開発した、100%バイオマス由来で海水中で生分解する、カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®製です。今回のエビフェス!では、海に優しい素材として「環境と海老を守ろう!」をスローガンとし、Green Planet®製のカトラリーやエビの生かし魚箱を使用しました。
※正式製品名「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet®」
海老の解剖教室
【日時】
2022年9月17日(土)、2022年9月18日(日)いずれも14:00~15:00、16:00~17:00
【登壇者】
・一般社団法人大日本水産会 おさかなかたりべ 早武忠利氏
・生き物コンサルタント 青木宏樹氏
【内容】
海のことを学び、命の大切さを知って貰うために、恒例イベント「海老の解剖」教室を開催しました。多くの来場者様に、水産庁長官任命の『お魚かたりべ』の分かりやすいレクチャーを実施。加工されたエビではなく、そのままの姿の海老を見ながら、「エビポイント」と称したエビの秘密を学んでいただきました。また、尾頭付きのタイや、生きたイセエビやタコの簡単な解剖の仕方を公開し、普段はなにげなく食べているエビやお魚の体の仕組みを調べることで、生き物の命をいただく大切さを、楽しく知るきっかけになったようです。また、解剖教室に、海鮮プロレス団体が乱入!エビのマスクレスラー・エビルマンなどが会場を盛り上げ、子どもたちと一緒になって教室に参加しました。一般社団法人大日本水産会からは、来場した子ども向けに「おさかな」「まぐろ」「くじら」「さめ」の4種の塗り絵が無料配布され、子どもたちにお持ち帰りいただきました。
海老の落語~海とお魚を守ろう!世界の海の恵みを大切に~
【日時】
2022年9月18日(日)13:00~14:00
【登壇者】
・浪漫亭来舞
・浪漫亭不良雲
【内容】
このコーナーでは、エビを知り尽くした噺家によるオリジナル海老落語で大笑い!登壇者の浪漫亭来舞、浪漫亭不良雲は、落語研究会である関西大学文化会「落語大学」に所属し、自主公演、学園祭公演のほか、老人ホームへの慰問や敬老会など、様々な場所で出演をしています。北海道から九州と、日本全国のあらゆる場所で「上方落語」を演じ、大いに勉強に励んだ落語家のお二人です。それぞれ社会人となり、来舞は水産物を扱う会社に就職、不良雲は某大手医薬品・食料品を扱う会社に就職し、会社の為、家族の為、身を粉にして働く傍ら「社会人落語家」として活動しています。
来舞は、2014年の日本海老協会主催「敬老の日は海老の日」と銘打ったイベントの、第一回”ベストシニア賞”授賞式に参加し、自作の創作落語「海老屋」を熱演しました。その後、東日本や中部の支社への転勤を伴いつつ、水産物の販売業務に汗を流しながら週末は様々な舞台で落語を演じています。「海老の日®」祭りのステージイベントでは、来舞の海老落語が定番となっています。
不良雲は、仕事に子育てに八面六臂の活躍をしながら、「午後の小噺」と言う落語サークルを主宰し、兵庫県宝塚市をホームグランドとして定期的に自主公演を行っています。
今回は、「海と日本PROJECT」「海老の日®」祭りにちなんだ「海と海老と魚の落語」を老若男女多くの来場者様に聴いて頂きました。
出展社紹介~各企業独自の環境保全活動などの取組み~
【日時】
2022年9月14日(水)、15日(木)、16日(金)14:00~15:00
2022年9月17日(土)11:00~12:00
【登壇者】
株式会社ニチレイフレッシュ、株式会社カネカ、マルハニチロ株式会社
【内容】
株式会社ニチレイフレッシュは、自社で取り組む「生命の森プロジェクト」を紹介いただきました。また、株式会社カネカは、海水で生分解するバイオプラスチック製品のPRを実施しました。マルハニチロ株式会社は、エビの扱い量で国内No.1であることや、エビを使った冷凍食品の案内、水産物由来の機能性・美容・健康素材を活かした化粧品、健康食材、トクホ食品を紹介いただき、スキンケアアイテム「ビューティオイル」の商品サンプルや食品カタログ、注文書を来場者に配布いただきました。
女子高生ユニットBubblesのプレゼンテーション
【日時】
2022年9月18日(日)11:00~12:00
【登壇者】
Bubbles:大庭真優・米田琴音、日本財団:西井諒
【内容】
海と日本PROJECT「うみぽす」(https://umipos.com/)は、日本財団「海と日本PROJECTの一環で実施されている海洋連盟主催の全国海のPRコンテストです。2022年開催の「うみぽす甲子園」で活躍した大阪女学院高校の女子高校生ユニット”Bubbles”が登壇しました。”Bubbles”のプレゼンテーションでは、地元の海に人を集め、町おこし貢献のために、誰でも参加できる地方創生プロジェクトの発表を実施。老若男女、プロ・アマ問わず、自分たちの地元の海、好きな海のポスターやポストカードをつくって、それをみんなに見てもらい、日本の海を盛り上げていこうという活動です。今回は、「海老の日®」祭りエビフェス!が初の大阪開催ということで、準優勝・SNS賞を受賞したポスターの紹介をお願いしました。
お出汁の世界~専門店が語る本当のお出汁の取り方~
【日時】
2022年9月17日(土)15:00~16:00
【登壇者】
・一般社団法人日本昆布協会 副会長 吹田 勝良氏
・一般社団法人日本鰹節協会 稲葉 泰三氏
【内容】
昔から日本食を支えてきている出汁の定番”昆布”と”かつお節”。フードロスを防ぐための日本人の英知を専門家から学び、家庭でも簡単にできる裏技紹介しました。昆布のプロ、鰹節のプロにより、長年の経験から培った日本古来の出汁文化を分かりやすく解説いただき、海と日本の関りや、海に囲まれた日本で暮らす幸せと喜びを感じていただきました。
田口教授のトークセッション~バイオプラスチックで海とお魚を守ろう~
【日時】
2022年9月18日(日)15:00~16:00
【登壇者】
・神戸大学 特命教授(北海道大学名誉教授)田口 精一氏
・株式会社カネカ Green Planet研究グループリーダー 佐藤 俊輔氏
・金沢大学人間社会学域国際学類三年 チームはこころ、食育DJ 影山のぞみ氏
【内容】
2050年までに、魚よりプラスチック製品の方が多くなる!そんな海にしたくない!いつまでも美味しい海の恵みを守るためのトークセッションを実施。「地球環境=私たちの健康状態」と想像してみましょう、という子や孫の世代のための切なる思いに基づき、研究者のお二方から、「Cool Earth」と「Clean Earth」の国家プロジェクトである「バイオプラスチック」をご紹介。若者代表の大学生とのトークセッションで、楽しく前向きな海洋環境保護の在り方を学んでいただきました。
エクアドルバナメイエビの紹介と民族ダンス
【日時】
2022年9月17日(土)11:00~12:00
【登壇者】
・エクアドル共和国大使 セサル モンターニョH.氏
・エクアドル共和国大使館 商務部 アルベルト アギラル氏、近藤 恵美氏
【内容】
エビ養殖技術世界トップクラス、地球にやさしいエクアドルバナメイエビの紹介と民族ダンス。エクアドル大使からエクアドルについてご紹介いただき、エクアドル生まれ日本育ちの近藤姉妹がエクアドルの代表曲「Mi Lindo Ecuador」に合わせ、エクアドル海岸地域の民族舞踊を披露くださいました。
参加した子ども・保護者からの声 ※アンケート調査結果
今回、ご来場のお客様から沢山のお声をいただきました。総数100件を超える調査結果の中から、フェスを開催した日別に抜粋して感想をご紹介します。
9/14(水)
・海洋ごみ問題についてあらためて考えさせられました。海のことをよりよく知りたくなった。
・これからはより一層、海をきれいに使いたいと思います。知らなかったことが色々あり、勉強になりました。
・あまりにも海への関心・美しい水と生物が共存できる(サンゴを含め)ことを思う人が減っているので、また美しい海・命が育む海をとりもどしたいですね。
・エビの美味しさを再認識した。環境の大切さも学べた。
9/15(木)
・えびのカラまで食べることをこんなにすすめているとは知らなかったです。けっこう捨ててた気がしますが、考え直します!
・家庭での処理が面倒で刺身やからをむいたものを買ってしまうけれど、丸ごと食べられるようにしたい
・プラスチックがこなごなになったものが魚が食べてその後我々が食べる。その巡回だけは防ぎたい。
・海を守るために自分にできることは何だろうと考えるきっかけとなった。
9/16(金)
・マングローブを伐採してエビの養殖場を作っていることに抵抗があったが、マングローブを植樹していると知り、これからのフードロスの改善に期待したい。
・A.B.C-Zさんがきっかけで、きっかけで、2019年のエビフェスぶりに参加しました。新たなことに出会え、環境問題について考えさせられました。毎年の実施、楽しみにしてます。
・商品を買うことでエビのおいしさを知ることもできるし、環境問題への取り組みに参加できることを知りました。
・フードロスや海洋ごみについて、言葉では分かっているつもりでしたが、今回のイベントで新たな知識を得ることができ、勉強になりました。
9/17(土)
・屋内陸上養食が普及すると良いなと思います。
・乱漁する国のものを買わないようにしたい。国産のエビ産業の活性化に投資したい。
・海洋ごみを取り除くことによってエビの繁殖につながるのではないかと思いました。
・バイオプラスチックの使用を推進したいと思う。
9/18(日)
・土中・海水中で生分解されるカネカ生分解性バイオポリマーの事をもっと知りたい
・カネカさんの取り組、すばらしいと思いました。見かけたら使いたいし、宣伝したいと思います。高校生の話とプレゼンもとてもよかったです。勉強になりました。
・海洋ごみやフードロスについて少しは聞いていましたが、大変大きな問題になっていることが分かり勉強になりました。
・ごみは持ち帰り、海をよごさないようエビのカラも全部食べていこうと思います。
9/19(月)
・海洋ごみやフードロスについて、簡単でわかりやすくてよかったです。
・海や川にものを捨てたことはないし、フードロスも極力気をつけているが個人の力は微々たるもの。全地球的にとり組まねば。
・バイオプラスチック技術進んでいてすごいと思いました!
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:510,000人