高校生から海洋ごみ問題解決策を発信「薩長海ごみゼロ同盟 『拾い箱』設置」を開催しました!
「海ごみゼロ維新プロジェクト実行委員会」は、「若い世代から海洋ごみ問題の解決を!」をコンセプトに、11月12日(土)13日(日)に特別授業と拾い箱の設置イベントを開催いたしました。
2022.11.30
「海ごみゼロ維新プロジェクト実行委員会」は、「若い世代から海洋ごみ問題の解決を!」をコンセプトに、11月12日(土)13日(日)に特別授業と拾い箱の設置イベントを開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施しています。
概要
若い世代から海洋ごみ問題の解決策を発信してもらうために特別授業を実施。
クラスや自らの意見を発表するとともに、鹿児島県・与論島で清掃活動を行う池田龍介氏とトークセッションをすることでより学びを深めることを目的とし、プロジェクト2基目となる「拾い箱」を設置することで、山口の未来の海を守るムーブメントを広げる。
日程
2022年11月12日(土)9:20~11:30、13日(日)9:30~11:30
開催場所
山口市民会館/宇部市白土海水浴場
参加人数
約300人
協力
私立野田学園高校、宇部市、宇部市立西岐波中学校、山口県、ホットスタッフ宇部など
日本の海、世界の海を未来に残すべく、ムーブメントを起こす両県の活動
「拾い箱」とは、自ら出したごみを捨てるごみ箱ではなく、海の漂着ごみを「拾って入れる」ために設置される箱です。昨年、鹿児島県の「CHANGE FOR THE BLUE鹿児島実行委員会」と共に、初めて県内に拾い箱をスタートし、今年で2基目の設置となります。「薩長」の両県でムーブメントを広げることを目的としていて、拾い箱の普及に向け活動。
今回の試みでは、鹿児島県・与論島から拾い箱活動の発案者、池田龍介さんを招いて特別授業を開催しました。山口市民会館にて開催した授業には、私立野田学園高校の1年生、200人が参加。「薩長海ごみゼロ同盟 ごみ拾いの陣」は、幕末の近代化に手を組んだ薩摩と長州の「薩長同盟」から取ったものです。国の安泰に向けて突き進んだ薩摩と長州。時代は進み、環境問題、そして海洋ごみによる生態系への影響が叫ばれる中、今一度、鹿児島県と山口県が手を組み、両県から日本の海を、そして世界の海を未来に残すべく、ムーブメントを起こそうと活動を精力的に進めています。
高校生から未来の海を守る解決策発信!「拾い箱」発起人・池田龍介氏と考える未来の海!
授業に参加した生徒らは、事前学習の「探究の時間」で、世界の海洋ごみ・日本の海洋ごみ、そして山口の海洋ごみ問題について学習し、特別授業ではそれぞれのクラス・グループで考えた「解決策」を持ち寄りました。ファシリテーターは、鹿児島県与論島で清掃活動を続けている拾い箱の発案者、池田龍介さん。池田さんは講演で、拾い箱の取り組みや自信が大切にしている活動の信念などを生徒に伝えました。
発表では、1組から7組までの代表生徒が壇上に上がり、クラスで持ち寄った海を守るための策を提案していきます。解決策の中には、「レジ袋を100円など、大幅に高くしてマイバッグを持つ意識を高める」や、「自動運転でごみ箱が近くに来るアプリを開発する」など、若い世代ならではの発想が次々と飛び出ていました。生徒らの斬新なアイデアに池田さんは、より具体的なアドバイスを加えながらも、時折、驚かされる場面もありました。
山口のきれいな海を守りたい!生徒らのアクションに期待!
シンポジウムでは、解決策を発信するだけでなく自分たちが今後、海洋ごみ問題とどう向き合い、どう動いていくべきかも話し合われました。生徒からは「陸ごみを海に流出させないように縄を張る」や、「啓発のためにインフルエンサーを使った動画・ポスター作りを行う」など、様々なアイデアが飛び交い活発な意見交換が行われました。池田さんからは、「小さな1歩でも踏み出すことが大切!」「その輪が広がり100人が取り組めば大きなアクションになる」と人任せにしない姿勢を持って、続けることが大切と生徒らに伝えていました。生徒らは、海洋ごみをゼロにするためのこれからの行動目標を掲げ、最後は笑顔で記念撮影。地元の海を未来に残すにはどう行動すればいいのか、考えるきっかけとなったようです。
拾い箱を設置!生徒も参加し山口の未来の海を守る!
2日目は、前日の特別授業に参加した野田学園の生徒や地元の中学生、住民、企業のスタッフが参加し拾い箱のお披露目が行われました。この拾い箱を実際にどう活用していけばいいのか、池田さんの説明にも熱が入ります。池田さんは「設置してからがスタートなので、一緒にきれいな海を守りましょう。拾い箱を皆さんで育てていってほしい」と呼びかけました。拾い箱の役割を学んだ参加者らは、実際に海水浴場のごみ拾いを通して、拾い箱の使い方を実感したようです。お披露目会の最後は、笑顔で記念撮影。参加者にとっては、地元の海を未来に残すにはどう行動すればいいのか考えるきっかけになりました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:300人