島キャンプとワークショップで考える考える海 日比野克彦WS ミニこよみのよぶねワークショップを実施しました!
NPO法人太宰府アートのたねは、アートの社会貢献について提言を続ける日比野克彦氏のプロデュースで「ミニこよみのよぶねワークショップ」を実施。子どもたちとともに海の底と日常生活を考えるワークショップです。これに先駆け、島キャンプも行いました。
2023.02.08
NPO法人太宰府アートのたねは、アドバイザーとしてアートの社会貢献について提言を続ける日比野克彦氏がプロデュースするミニこよみのよぶねワークショップを実施しました。
世界の海の環境を考える「タラ号」にも乗船したことがある現代アーティスト日比野克彦氏をファシリテーターに迎え、太宰府にて子どもたちとともに海の底と日常生活を考えるワークショップを行いました。子どもたちは、日常的に海の環境を考える日比野さんのソコソコ想像所の研究員となります。これに先駆け、7月の島キャンプでは長崎県平戸市の美しい海を体験しました。内陸に住んでいると海を遠く感じ、さらにコロナ禍ということも重なりひさしぶりの海だとはしゃぐ子どもたちがほとんどでした。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
海と子どもとアーティスト 島キャンプとワークショップで考える海
日程・開催場所
2022年7月26日~27日 長崎県平戸市根獅子
2022年10月22日 福岡県太宰府市太宰府天満宮
参加人数
25名
協力団体
長崎県平戸市根獅子まちづくり協議会、太宰府天満宮、福岡県立太宰府高校、ヒビノスペシャル、牟田アトリエ
島キャンプ
太宰府は内陸であるため、海へ行った経験がない子どもたちも多くいます。水遊びにはプールが手軽で、海は遠く危険も感じ、砂が洗濯しても落ちなかったりと子どもたちを海へ連れていくことをためらう保護者も多いからです。
島キャンプでは、広々とした美しい海を楽しみ、日頃は感じられない清々しい気持ちになりました。地元のまちづくりを考える方々から自然と共存する里山についても学び、自然の大きな循環について子どもも大人も気づくことができ、海と里山の魅力を再発見できました。この気持ちを大切にするために、さらにワークショップを行います。
海は私たちの命の根源だと気づいて、大切にするためには、森や川や街とつながっていることを知ることが大切です。日比野さんと日常の暮らしと海について、アートを通じて考えてみます。
日比野克彦 ミニこよみのよぶねワークショップ
世界中の海を調査し、海の保護を発信するタラ号に乗船した日比野さんの経験を交えながら、自分の暮らしがどれほど海の環境につながっているかを話してくれました。海についてはまだわからないことが多く、宇宙のことのほうが解明されているそうで、海についてわかっていることを考えてみました。
世界の海の状況を自分事として考えられるように自分の思いを乗せた船を作り、太宰府天満宮の菖蒲池に浮かべました。流れていく船を見ながら、生物多様性や未来についてそれぞれが考えることができました。
日比野さんの思いは、アート活動によって一人一人の行動変革を起こし、社会的課題の解決に広げていくことだと語っていただきました。
参加した子ども・保護者からの声
・船を一枚の紙から作り上げるのは難しかったけど、灯りを付けて浮かんでいるのを見たときとてもうれしかった。キレイだなと思った。
・海のことが宇宙のことより分からないなんてびっくりした。
・海がなくなったらたいへんだと思った。
・命がいっぱいあることについて考えた。
・船はいいなぁと思った。
・生物多様性や海について活動している人が世界中にいることを知って感動したし、自分も毎日の生活を生活を見直したいと思った。
・プラスチックはまるでスープに入っている具のようだと聞いて、どきどきした。プラスチックは、海の生きものの敵なのかな。
聞き取りアンケートでは、参加者全員が参加してよかったし、日比野さんのアーティストとしての活動が社会や環境につながっていることに驚き感動したと言われました。
太宰府天満宮の全面協力で無事に、盛況に実施することができました。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:25人