高校生が次の世代に魚のさばき方と海の学びを伝える『日本さばける塾 in 新渡戸文化高等学校』を開催しました!
日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in 新渡戸文化高等学校」を2月18日(土)に開催し、7組14名の親子が参加しました。
2023.02.28
日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in 新渡戸文化高等学校」を2月18日(土)に開催し、7組14名の親子が参加しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして以下を実施しました。
① 講師(高校生)によるアジのさばき実演
② 参加児童がアジのさばきに挑戦。アジの蒲焼きを作り親子で試食
③ 講師(高校生)による「海についての学び」講義
④ まとめ、感想発表
日程
2023年2月18日(土)14:00~16:00
開催場所
新渡戸キッチン(東京都中野区本町6‐38‐1 新渡戸文化高等学校内)
参加人数
新渡戸文化小学校3~6年生の児童とその保護者7組14名
講師
海の学び講師 新渡戸文化高等学校 探求進学コース 生徒4名
魚さばき講師 新渡戸文化高等学校 フードデザインコース 生徒4名
主催
⽇本さばけるプロジェクト実⾏委員会
共催
⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
協力団体
新渡戸文化高等学校
手づくりの秘密道具も登場! 高校生がアジのさばき方を小学生に伝授
教育機関との初のコラボレーションとなった今回の「日本さばける塾」。「自分と社会の幸せを創り出すHappiness Creatorの育成」との教育目標を掲げる新渡戸文化高等学校の全面的な協力を得て、同校のフードデザインコースと探求進学コースの生徒有志8名が講師を務めました。
事前に当委員会からレクチャーを受けた高校生たちは、魚をさばく方法や手順をどうしたら参加児童にスムーズに伝えられるかを自分たちで考え、入念に準備をしてこの日に臨みました。
そんな高校生たちが用意した「秘密道具」は、パーツごとに分解できる木製のアジの模型。本物のアジをさばきながら、今どの部分をさばいたのかを模型で示すことで、アジの体の構造を理解してもらうように努めました。わかりやすい模型のおかげもあって、参加児童は真剣なまなざしでさばき実演を見守っていました。
続いて子どもたちがアジのさばきに挑戦。高校生のサポートを受けながら三枚におろし、丁寧に小骨を抜いて片栗粉をまぶすまでを体験しました。その後高校生たちが調理を引き継ぎ、アジの蒲焼きにして参加者一同で試食しました。
高校生が小学生に、そして小学生が自分の家族へ伝える「海についての学び」
試食の後は、高校生たちが考案した「海についての学び」の授業。自分たちで作成したスライドをスクリーンに映し出しながら、漁師さんの数が減っていることや、その背景に海の環境変化があることなどを分かりやすく説明しました。クイズ形式も交え、子どもたちが積極的に挙手して発言する場面も。
海を守るために自分ができることの例として、プラスチックごみを減らすことの大切さを話す場面では、子どもたちはもちろん、保護者の皆さんも真剣な面持ちでうなずいていました。
最後は、高校生から参加児童への「家に帰ってから、今日学んだことをきょうだいやお父さん・お母さんに伝えてくださいね」との呼びかけで締めくくりました。
参加した児童・保護者・高校生からの声(アンケートより)
●参加児童
⼩学4年⽣男⼦「家に帰ったらさばきたいと思った」
⼩学4年⽣男⼦「プラスチックごみを減らすため、できるだけリサイクルするのが大事なんだと思った」
●保護者
40代女性「海が身近にないので、考える時間ができて良かったです」
40代女性「リサイクルの大切さを学ぶのにとてもわかりやすくて良かったです」
40代男性「大人が伝えるより、高校生が教えてくれるスタイルは未来を感じやすい」
●高校生
高校1年生女子「伝えながら作業をするのが難しいことを実感しました。せっかく海が近くにあるのだから、行こうと思います」
高校1年生女子「海の生き物の種類が知りたくなりました。小学生でもお魚はさばける!」
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:14人