「ごみ地層」の謎を解き! 広げようあきたの海を守る活動の環 砂浜地層の発掘調査最終報告会を実施!
あきた海ごみゼロプロジェクト実行委員会は、秋田県の海岸に季節的に出現すると言われる全国的にも珍しい、砂浜の斜面にごみが埋まっている層「ごみ地層」に関しての調査を秋田の海岸沿いにある秋田県立大学・エコの環サークルの協力を得て行いました。
2023.10.17
あきた海ごみゼロプロジェクト実行委員会は、秋田県の海岸に季節的に出現すると言われる全国的にも珍しい、砂浜の斜面にごみが埋まっている層「ごみ地層」に関しての調査を秋田の海岸沿いにある秋田県立大学・エコの環サークルの協力を得て行いました。
調査では、ごみが多く「ごみ地層」があると見られる場所を絞り込み、掘削してごみの量や種類などを調べました。5月と7月に掘削した地層からは、国内外から漂着した大小様々なプラスチックごみや発泡スチロール、ペットボトル、空き缶、空き瓶が回収されました。報告会では、ごみ地層の由来、堆積した生活ごみやマイクロプラスチック量を調査するとともに地層生成の推測、最後は適切にごみ処理する大切さを訴えました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
公式サイト: https://www.akita-abs.co.jp/blog/umigomizero/
公式SNS: https://twitter.com/akita_umi
開催概要
「ごみ地層」の謎を解き!広げよう あきたの海を守る活動の環砂浜地層の発掘調査最終報告会
日程
2023年10月8日(日)
開催場所
秋田市にぎわい交流館3Fホール
参加・来場者数
約25人
協力団体
秋田県立大学、にぎわい交流館AU、ABS秋田放送 他
秋田沿岸にごみ地層が出現する理由!それは秋田ならではの風土にあった!
県立大学の調査報告では、ごみの層が秋田沿岸に出現する要因は、2つあると報告されました。
1つは、秋田沖、特に調査を実施した出戸浜付近の「特殊な海の流れ」が要因であり、日本海でわかれた対馬暖流が合流する海域であり、ごみが集まってしまうという事。2つ目は、秋田沖の平均風速は7メートルを超え、風力発電の導入量が全国トップクラスとなる、日本海側から吹きつける「強い風」が考えられると発表しました。海流の合流により集まった大量のごみは、大潮や満潮が重なるタイミングで、海から陸に向かって吹く「強い風」と、大きな波や砂とともに一気に海岸に運ばれ、それを繰り返すことで、砂とごみが堆積し「層」のようになったのではと報告しました。また、こうした海流によって出戸浜に運ばれたごみには中国や韓国など外国からのごみがどの程度紛れているかという調査では、ほぼ国内から出たごみであった事がわかりました。
ごみ地層をつくらない為に私たちにできることとは?
■ポイ捨てをしない、分別をすること【3R】
Reduce(リデュース)=ごみの発生を減らす、Reuse(リユース)=くり返し使う、Recycle(リサイクル)=資源として再生利用する
■ごみになるものは使用しない、可能な範囲で自然由来のものを使用すること
■モノの使用量を減らすこと(モノを大切に長く使う)
■ごみ意識の変化 ごみ問題を自分事として捉えること
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:25人