福島の子ども達を千葉の御宿町の海へ招待し、1泊2日のサーフイベント「AKEUMI kids 海と日本PROJECT 2023」を開催しました!
一般社団法人陽けたら海へは、「AKEUMI Kids 海と日本PROJECT 2023」開催し、福島の子どもたちと聴覚障がいを持つデフキッズが一緒に参加するサーフイベントを実施。海の楽しさを知り、挑戦を恐れないことを伝えるのが目的です。
2023.11.09
一般社団法人 陽けたら海へは、福島の子どもたちを御宿町に招待し地元御宿町の子どもたちと聴覚に障がいを持つデフキッズと一緒に、9月30日(土)・10月1日(日)の2日間で「海の楽しさ」や「無限の可能性を知り、希望を持つこと」「挑戦することを恐れないこと」を伝えることを目的にサーフイベントを実施しました。
震災後に海に入れなくなった福島の子どもたちを招待して始まった本イベントに、デフキッズを招待しました。ボランティアにも聴覚に障がいのあるスタッフが参加することで”聴覚障がいが個性の一つと受け止めることを目指す”「デフノーマライゼーションの実現」に向けて「AKEUMI Kids 海と日本PROJECT 2023」開催しました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
開催概要
福島の子ども達、御宿町の子ども達、聴覚に障がいのあるデフ(コーダ)キッズを招待する1泊2日のサーフイベント
日程
2023年9月30日(土)、10月1日(日)
開催場所
千葉県御宿中央海岸
参加人数
福島の子ども達18人、御宿町の子ども達10人、デフ(コーダ)キッズ8人の合計36名
協賛
一般社団法人 御宿町観光協会
それぞれの海の分野のプロフェッショナルから教わるスクールに参加
サーフィン・ボディボード・SUPの分野のそれぞれのプロ選手が先生となり海のスポーツの楽しさを伝えていきました。子ども達はそれぞれの分野を全て体験したことで自分が好きなものを見つけられたようでした。自分よりも大きい波にも果敢に立ち向かっていく姿がとても印象的でした。また、聴覚障がいのあるサポートスタッフと子ども達が一緒に関わっていくことで聞こえても聞こえなくても平等な海の世界の素晴らしさを知ることができました。
海に感謝の気持ちを込めてビーチクリーン
2日目の朝は、あいにくの雨でした。朝食の時間には雷もなるほどでした。海でのプログラムができるか不安もありましたが、子ども達には海で遊ぶ時の雷の怖さや自然の怖さについても伝えることができました。海へ向かう頃にはすっかり雨も雷も止みすっかり晴れ間が広がっていました。そんな中、子ども達と一緒に海へ感謝の気持ちを込めてビーチクリーンを実施しました。子ども達は「海のものは海へ」を合言葉にビーチの掃除をしました。前日、風が強かったせいもあり海のものではないプラスチックのゴミをたくさん拾うことができました。海のスポーツの楽しさだけでなく海を大切にすることや海の怖さを伝えることができました。そして、プロ選手やボランティアスタッフも海のエキスパートばかりなので、安全は確保され誰一人怪我なく2日間を過ごすことができました。
東日本大震災をきっかけにつながった出会い
2011年に起こった東日本大震災をきっかけに福島の子ども達は福島の海に入れない期間やそれ以降も風評被害もあり福島の海に抵抗のある子ども達も少なからずいると思います。そんな福島の子ども達に海の素晴らしさを伝えたいという思いからこのようなイベントを開催しました。福島の子ども達と御宿町の子ども達、そして聴覚に障がいのあるデフキッズが一緒にイベントを行うことでそれぞれが見ている世界の共有をしてお互いの世界の良いところを伝え、知ることができました。
参加した子どもの声
・聞こえない人と一緒に過ごし海の遊びをしていく上で、聞こえなくても手話を使って話をすることができてすごいなと思った。
・プロの選手から海のスポーツを教えてもらうことができて、また来年もやりたいと思った。
・それぞれの見ている世界を知ることができて、御宿町のことをもっと知りたいと思ったし、手話を覚えてもっと聞こえない人とお話がしたいと思った。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:36人