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超レア体験!現役バリバリの漁師が営業中の市場で教える鹿児島の海!「日本さばける塾 in 鹿児島」を開催しました!

一般社団法人 海のごちそう推進機構は、魚をさばくことを通して、食文化と海洋環境を学ぶ「日本さばける塾」を、2023年11月25日(土)に鹿児島県の海と食を支える鹿児島市中央卸売市場 魚類市場で開催いたしました。

2023.11.30

一般社団法人 海のごちそう推進機構(本部:北海道函館市、代表理事:若山豪)は、魚をさばくことを通して、食文化と海洋環境を学ぶ「日本さばける塾」を、2023年11月25日(土)に鹿児島県の海と食を支える鹿児島市中央卸売市場 魚類市場で開催し、8組16名の親子が参加しました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

「日本さばける塾 in 鹿児島」
開催場所

鹿児島市中央卸売市場 魚類市場(鹿児島県鹿児島市城南町37-2)
日時
11月25日(土)5:00~10:00
内容
競り、仲卸売りの見学
現役漁師から海についての学び講義
地元産カンパチの解体見学
地元産アジのさばき体験(1人1匹)
海洋ごみのクリーンアップ体験
参加者
小学4~6年生とその保護者 8組16名
講師
JF全国漁青連 会長理事 川畑 友和、一般社団法人 海のごちそう推進機構 國分晋吾
主催
一般社団法人 海のごちそう推進機構
共催
日本財団 海と日本プロジェクト
協力
鹿児島県漁協青年部連合会

早朝の鹿児島市中央卸売市場 魚類市場に集合

鹿児島県の食を支える「鹿児島市中央卸売市場 魚類市場」で開催された「日本さばける塾」。集合時間はなんと早朝の5時!まだまだ眠い様子の参加者もいる中のスタートとなりました。「日本さばける塾」のイントロダクションの後、普段は入れない営業中の市場に潜入します。「競り」では、ミナミマグロやキハダなど県を代表する魚や、九州ならではの色鮮やかな南方の魚が扱われる様子を見学。「鹿児島に住んでいるけれど、どんな魚が捕れているかあまり知らなかった。」と話す参加者もいました。

見学を終えた後は、地元の現役漁師でJF全国漁青連 会長理事の川畑 友和さんから鹿児島の海について説明がありました。鹿児島県は北端から南端の与論島まで、南北600キロメートルもの長さがあり、それゆえに、多種多様な魚種が捕れます。近年は海水温が上昇し、沖縄のグルクンなどこれまで捕れなかった魚が網にかかるようになったこと、また海藻・海草を食べるイスズミなどの食植生魚類が活発になり、海藻・海草が食べつくされてしまう「磯焼け」が進んでいることなどを話しました。自身も藻場を守るために海藻・海草の保全や藻場再生活動に取り組む川畑さんは「まずは魚をさばいて、興味を持つところから始めよう。」と子どもたちに呼びかけました。

鹿児島をめいっぱい感じる魚さばき

鹿児島の海について知った子どもたちは、続いて魚さばきに挑戦します。魚さばきのデモンストレーションとして地元で養殖されたブランド魚『「海の桜勘(おうかん)」垂水かんぱち』を川畑友和さんがさばきます。平均4kgという『「海の桜勘」垂水かんぱち』は、鹿児島県産のお茶を配合飼料に使うなど工夫を加え、身質を向上させた一品。子どもたちは興味津々といった様子でこれまで生きていた魚が食べ物に変わっていく様子を見守りました。

デモンストレーションが終わると次は子どもたちの番です。子どもたちは、全国的に手に入りやすく用途も広いことから魚さばきの基本と呼ばれる「アジのさばき」に挑戦します。今回はJF漁青連の理事の皆さんが全国から鹿児島に集まり、子供たちにさばきを教えてくれました。全国各地の現役漁師さんと魚をさばいいた参加者は「とっても優しく、アジのさばき方を教えてもらった。こうすれば美味しいよ、とコツも教えてくれて楽しかった」と話していました。

さばいたカンパチ、アジは海鮮丼にして朝食になりました。鹿児島県の海や食卓に届けてくれる漁師・仲卸の皆さんに感謝して「いただきます。」の合図で実食です。はじめて魚をさばいたという参加者は「思ったより難しかったけど、漁師さんとさばいたから思い出になりました。」と話してくれました。

流れ着いたごみから知る海のこと

海の恵みを頂いた後は、市場の岸辺に流れ着いたごみをタモですくう体験です。海のごみは海に投棄されたものではなく、多くが陸から海に流れてしまったものです。今回は、保護者の皆さんがタモで漁船の隙間に流れ着いたごみを回収。子どもたちがそのごみを分別しました。ごみの中には、陸から流れ着いたと思われるお菓子のごみやペットボトルが多く、陸からごみが海に流れてしまっている現状を身をもって体験しました。

一般社団法人 海のごちそう推進機構 國分晋吾は、「陸でポイ捨てされたごみなどがこうやって海に流れ、長い間、漂ってしまう。波の影響を受けて小さく・細かくなってしまったごみは簡単に回収することはできない。2050年にはごみの量は海にいる魚の15倍にもなる。一人ひとりが海のことを考えて行動することが大切。」と話しました。

参加した子ども・保護者からの声

⼩学4年⽣男子
「市場で初めてマグロを触った。とってもドキドキしたけど、楽しかった。」
⼩学6年⽣女子
「漁師さんがかっこよかった。これからは漁師さんのことを思い出してお魚を食べたい。」
⼩学5年⽣男子
「海のごみが街から出ていることを知らなかった。学校のみんなにも教えてあげたい。」
40代女性
「漁師さんのイメージが変わりました。すっごく優しく教えてくれました。子供が本当に楽しそうに魚をさばいていたので、家でもやらせてあげたいと思いました。」
40代男性
「鹿児島の海の変化を知ることができました。ごみも含めて、子供たちともこれから、食卓で話題にしていきたいと思いました。」

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:16人