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上陸用舟艇を活用し、離島の海岸漂着ごみを一掃「KANDOクリーン大作戦2023 in瀬戸内海」で海洋ごみ1トンを回収!

瀬戸内オーシャンズX推進協議会は、株式会社トリドールホールディングス、丸亀市などと連携し、香川県丸亀市にて「KANDOクリーン大作戦2023 in瀬戸内海」を開催。船でしか行けない海岸に散乱する大量の漂着ごみを効率的に回収しました。

2023.12.08

瀬戸内オーシャンズX推進協議会は、株式会社トリドールホールディングス(以下、トリドールHD)、丸亀市などと連携し、この度、船でしか行けない海岸に散乱する大量の漂着ごみを効率的に回収することを目的とした「KANDOクリーン大作戦2023 in瀬戸内海」を開催しました。

本事業は、主催者のトリドールHDが丸亀市との地域活性化包括連携協定の一環により行い、トリドールHDより当協議会へ海洋プラスチックごみ対策のための寄付をいただき実施しました。またこのイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として行うものです。

本事業の背景として、離島や半島の先端部など人の立ち入りが難しい海岸では、流れ着き散乱する漂着ごみが放置され、全国的な課題となっており、特に高齢化や人口減少が進む離島ではより活動が難しく、島外ボランティアの関与や活躍が求められています。そこで今回は、瀬戸内オーシャンズX推進協議会と企業が中心となり地域行政や地元の団体、島民、住民と連携した清掃活動モデルを作ることを目的として取り組みました。

日程
2023年11月5日(日)
開催場所
【開会式】丸亀港 臨時駐車場
【清掃活動】香川県丸亀市 広島の海岸
参加人数
約130名
主催
株式会社トリドールホールディングス
共催
丸亀市、瀬戸内オーシャンズX推進協議会
協力
四国アイランドリーグplus、CHANGE FOR THE BLUE inかがわ、一般社団法人みんなでびぜん

うどんを食べて、さぬき広島にさぁ出発!

当日は約130名が参加。地域住民や学生を中心に、トリドールHDや㈱丸亀製麺の山口社長をはじめとする社員やスタッフ、丸亀市の松永市長と職員、香川県職員、四国アイランドリーグplusの選手など様々なメンバーが集まりました。集合場所の丸亀港では、讃岐うどん専門店「丸亀製麺」のキッチンカーが登場!「ウェルカムうどん」がふるまわれ、そのおいしさに、みんなが笑顔で元気になりました。その後開会式を行い、山口社長や松永市長などからご挨拶をいただいた後、四国アイランドリーグplusに所属する選手のみなさまによる出発宣言で気合を入れて、船に乗り込みさぬき広島に出発です。

離島の海岸に散乱する大量のプラスチックごみ。回収量は1トン!

瀬戸内海の美しい島々や海の景色を眺めながら船に揺られること約40分。いよいよ清掃活動場所に到着!桟橋がない場所でも陸揚げできる上陸用舟艇を活用し、安全に砂浜に上陸しました。浜は一見きれいに見えましたが…浜の背後にある竹藪や草木の中にはプラスチックなどの漂着ごみが大量に散乱。みんなで一つずつ手で拾い、時間内に回収したごみはなんと約1トン!ほとんどがペットボトルや容器包装など生活系のプラスチックでした。 普段は見えない離島の海岸に漂着するごみを拾うことで、自分の暮らしの中で買ったり使ったりする製品や、ごみを捨てる際の分別などについて、考え直すきっかけにもなりました。

回収したごみはその日のうちに船に積み込み持ち帰り。

離島のごみを搬出するには船での運搬が必要です。そのため回収頻度が少なく、さらにボランティアごみなどが大量にある場合は特に、一定期間島内でごみを保管せざるを得なくなります。面積が限られる島内での一時保管場所の確保は難しく、臭いなど衛生面の住民への配慮、観光客に対しての景観保全などの面から、活動団体自ら本土へ持ち帰ることが望ましいです。しかし自ら持ち帰るには、船の手配や資金、人員が必要になり厳しい要件となります。そこで今回は丸亀市のご協力により、上陸用舟艇にパッカー車や粗大ごみを運ぶトラックを積載。回収したごみは参加者がバケツリレーで船に積み込み、当日中に持ち帰り、搬出することが可能となりました。

今回得られた知見をもとに、効率的かつ持続的な離島の海洋ごみ対策の仕組みづくりを目指します。

参加者からの声

・広島にあんなにごみが漂着しているのを目の当たりにしてとても悲しかった。少しでもごみ拾いのお手伝いができて嬉しかった。
・普段から陸地の方での清掃活動も行なっているが、海岸とではまた違ったごみが多くあると感じた。
・一人一人のごみを増やさないという心がけが大切。海に近くても遠くても関係なく、ごみを道路などに捨てない、マイボトルを持ち歩くなどやっていきたい。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:130人