海と日本公式サイトの最新ニュースをウィジェットで埋込み

<iframe class="uminohi-widget official-newest" src=" https://uminohi.jp/widget/newest/" width="100%" height="800" frameborder="no" scrolling="no" allowtransparency="true"><a href="https://uminohi.jp">海と日本PROJECT【日本財団】</a></iframe><script src=" https://uminohi.jp/widget/assets/js/widget.js"></script>

全3回の旅で地域の海が自分のアイデンティティになる!「海と旅モニターツアー in 駿河湾」第2回 水族館の“裏”お仕事体験を実施しました。

一般社団法人 海と食文化フォーラムは、首都圏の子どもたちが楽しい体験を通して地域の美しい海に触れ、海を自らのアイデンティティの一部として感じられる機会提供を目指す「海と旅モニターツアー in 駿河湾」の第2回を2023年12月17日(日)に静岡県沼津市にて開催しました。

2023.12.25

一般社団法人 海と食文化フォーラム

一般社団法人 海と食文化フォーラム(本部:北海道函館市、理事長:谷岡真由美)は、首都圏の子どもたちが楽しい体験を通して地域の美しい海に触れ、海を自らのアイデンティティの一部として感じられる機会提供を目指す「海と旅モニターツアー in 駿河湾」の第2回を2023年12月17日(日)に静岡県沼津市にて開催しました。同モニターツアーには、首都圏から12名が参加しました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

「海と旅モニターツアー in 駿河湾」
日時
2023年12月17日(日)10:30~13:30
会場

有限会社ブルーコーナー(静岡県沼津市江浦514 ヤマハマリーナ沼津1F)
内容
熱帯魚の移し替え体験
毒を持つクラゲの移し替え体験
深海生物タカアシガ二のパッキング体験
参加者
首都圏の小学生の子どもを持つ親子・家族、観光の有識者 計12名

水族館に関わるお仕事「海の手配師」とは

土曜日の春の陽気から一転、木枯らし吹きすさぶ冬の気候となった日曜日。駿河湾の奥に位置するヤマハマリーナ沼津にある有限会社ブルーコーナーのオフィスに12名の参加者が集まりました。

今回のツアーには、普段、海に行く機会があまりないという東京や千葉の小学生とその家族が参加。有限会社ブルーコーナーで、全世界の水族館や研究施設に水生生物を手配している「海の手配師」のお仕事を体験します。

まず「海の手配師」である石垣幸二さんより、「海の手配師」の仕事について説明がありました。「ブルーコーナーは、アメリカやフィリピン、インドネシアなどで魚や水生生物を送ったり、手配したりしています。世界各地の海にはそこにしかいない固有種がいます。固有の生物を多くの人に見てもらうためはもちろん、研究や養殖を目的とした守るための輸送もあります。」と話しました。

続いて、石垣さんは水槽の仕組みを説明しました。「水生生物にストレスを与えず、輸送するために水温や水の清浄さはもちろん、光、PH(酸度)、塩分濃度など細かなところまで管理します。輸送時には専用のパッキングケースに清浄な水と純粋な酸素をいれることで移動中も水に酸素が溶け込み、24~48時間移送することができます。」と話しました。

パッキングをやってみよう

水槽の仕組みや輸送の説明を受けた参加者はいよいよ魚を移送する体験をします。まずはじめに、熱帯魚の移送です。魚を傷つけないようにかごを使って追い込み、桶で慎重に捕まえます。普段は魚に触れないという参加者は、「一番、大きなお魚にチャレンジして面白かった。魚の動きをよく見ないといけないので、魚のことがよくわかった」と話しました。次に参加者は毒を持つクラゲのパッキングに挑戦しました。今回挑戦するクラゲの毒は水に溶け出すため、水槽の水に触れるだけで手が腫れてしまいます。「クラゲは絶えず水槽の下と上をゆっくり回遊している。慌てず上に来た時を狙えば安全に掬うことができる。クラゲは傷つくと溶けてしまうので、慎重にやってみてください。」と声をかける石垣さん。参加者はなんとかクラゲを掬い、パッキングケースに収容。自ら酸素を入れて輸送できる状態にするところまで挑戦しました。

超大物!タカアシガニをパッキング

続いて参加者は赤い光に照らされた部屋に向かいます。この部屋は、室温と光をコントロールして深海生物を飼育・管理するための部屋です。「深海生物は、赤い光をほとんど認識することができない。彼らにとっては真っ暗な環境と変わりません。」と話す石垣さん。ここで皆さんに挑戦してもらうのは…と水槽のフタを開けると大量の生きたタカアシガニが…!これには参加者・保護者から歓声がもれました。

参加者はタカアシガニを輸送できる状態にする作業に挑戦します。タカアシガニは、獰猛でサメを襲って食べてしまうことも。「足がとれてしまったり、ハサミでパッキングケースを傷つけてしまわないよう足にゴムをかけて縛ります。」と石垣さんがデモンストレーションを見せてくれます。いよいよ参加者の番となり、おっかなびっくりしながら足を縛る作業に挑戦しました。「カニの足が長くて絶えず動いているので、目や体に刺さりそうで怖かった。生き物を扱う難しさがわかった」と参加者は話していました。

参加者からの声

<参加者した小学生の声>
・深海生物のタカアシガニが地上に出られることに驚いた。なぜ出られるのか知りたい。静岡の海に潜ってみたい。
・海にはいろいろな生き物がいることがわかった。海に何種類の魚がいるか知りたい。

<参加した保護者の声>
・子どもたちが共同作業するときに自然と役割りを考えて行動していた姿に、貴重な体験をさせてもらえたことに感謝いたします。
・何気なく見ていた魚もいろいろな方の苦労があってのことと知りました。今後、水族館でまた違った見方ができそうです。
・このような体験ができる機会がもっと身近で誰でも参加できれば良いなと思いました。
・普段ゲームばかりしている息子が、前のめりになって取り組んでいることに驚きました。普段はなかなか体験をさせてあげられていないのですが、体験によって興味の範囲が広がったり好きなことが増えると実感しました。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:12人