海ノ民話のまち 三重県鳥羽市の海ノ民話アニメーション「海女のトモカヅキ」が完成!上映会・フィールドワークを開催しました
一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が取り組む「海ノ民話のまちプロジェクト」は、2024年2月4日(日)、三重県鳥羽市にて鳥羽市の菅島を舞台に制作したアニメ「海女のトモカヅキ」の上映会とフィールドワークを開催いたしました。
2024.02.08
一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が取り組む「海ノ民話のまちプロジェクト」は、2024年2月4日(日)、三重県鳥羽市にて鳥羽市の菅島を舞台に制作したアニメ「海女のトモカヅキ」の上映会とフィールドワークを開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施しています。
イベント概要
日時 |
海ノ民話アニメーション「海女のトモカヅキ」上映会・フィールドワーク |
主催 |
一般社団法人日本昔ばなし協会 |
共催 |
日本財団 海と日本プロジェクト |
後援 |
海と日本プロジェクトin三重県・鳥羽市・鳥羽市教育委員会 |
日時 |
2024年2月4日(日)10:00~12:00 |
会場 |
鳥羽市立海の博物館 |
実施概要 |
テレビ・新聞などでイベント告知を行い、申込のあった親子8組23人が参加 アニメ「海女のトモカヅキ」上映と海女の歴史・生活についてフィールドワーク ■講師 ■上映会 ■フィールドワーク |
海女に伝わる民話「海女のトモカヅキ」のアニメを鑑賞
冒頭で、海ノ民話のまちプロジェクトとはどういう取り組みをしているのか説明をした後、海の博物館の平賀大蔵館長が、日本でもっとも海女が多い三重県の鳥羽・志摩地区の海女の生活とその歴史について説明しました。そして、今回のアニメにもなった「トモカヅキ」という妖怪について、各地で残っている伝説を語りました。この後、参加者らは「海女のトモカヅキ」のアニメを鑑賞しました。大きなアワビを手に入れるために無理をしてしまった海女が海に引きずり込まれる様子に、子どもたちからは「怖かった」などの感想が聞かれました。アニメ上映後には、再び平賀館長から、「トモカヅキを見て生きのびた人もいるし、命を失う人もいる。命を大切に、無理をしないというこの戒めは、海女だけでなく、陸で仕事をする人たちにも共通する」と、この民話の持つ学びについて説きました。
海女の生活と歴史、そして装束にある模様などを学ぶ
フィールドワークでは平賀館長と今回の民話の舞台にもなった鳥羽市菅島で海女を営む小寺めぐみさんが講師となり、海の博物館にある「海女に関する展示」を見学しました。アニメの中では海女が漁に使う道具に描かれいた星型の模様についても展示があり、星型の模様が「セーマン」と呼ばれる魔除けで、海女は頭巾や道具などにこの模様を付けて潜ることで、身を守っていることについて説明を受けました。
また、海女は捕りすぎないことで未来に海の豊かな資源を残すために、漁に出る期間が短く設定されていること、大きさが一定以下のアワビは海にかえしていることなど、古くから伝わる持続可能な漁の手法について学びました。最後に参加した子どもたちは、今日の学んだことについて絵日記を書いて、理解を深めました。
参加者の声
「持ってきたアワビを取ったら引きずり込まれるところが怖かった」
「海女さんが一所懸命捕ってきてくれたものをありがたいと思って食べたい」
「怖かったけどすごく面白くて、イベントも楽しかった」
今回の作品(海ノ民話アニメーション)の視聴URL
タイトル「海女のトモカヅキ」
視聴URL https://uminominwa.jp/animation/57/
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています