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【親子で無人島キャンプ 第1回~第5回】を開催しました!

一般社団法人IKUHART企画は播磨灘の海と環境を考え体験する「親子で無人島キャンプ」を開催。兵庫県姫路市家島諸島の無人島・鞍掛島で、操船体験などのヨット体験、魚釣りなどの無人島体験、ビーチクリーン活動などの環境学習を行いました。

2024.02.22

一般社団法人IKUHART企画は、播磨灘の海と環境を考え体験する事業として、令和5年7月から8月にかけて5回、兵庫県姫路市家島諸島 無人島 鞍掛島で、<親子で無人島キャンプ>を開催いたしました。

このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。

開催概要
親子で無人島キャンプ
ヨット体験、帆をあげる、操船体験、船員体験見張りなど
無人島体験、海水浴、シュノーケリング、飛び込み
磯遊び、魚釣り、貝採り、タッチプール、生き物観察
食育学習、かまど作り、火起こし、食材調理、BBQ
流木、海浜植物観察、シーグラス集め、アクセサリー作り
環境学習  片付け、ビーチクリーン活動
など
日程
2023年
第1回 7月21日(金) あわじ森のようちえんまんまるに所属の家族
第2回 7月24日(月) こうべ森のようちえんゆげに所属の家族
第3回 7月25日(火) あわじ森の学校おのころに所属の家族
第4回 7月27日(木) こうべ森の学校ゆげに所属の家族
第5回 8月4日(金) あわじ東浦のらっこに所属の家族
開催場所
兵庫県姫路市家島諸島 無人島 鞍掛島
参加人数
140名
協力団体
淡路市富島漁協、帆船としま丸、あわじ自然海浜の環境推進協議会

第1回 7月21日 あわじ森のようちえんまんまるに所属の家族が参加した無人島キャンプ

淡路市上河合の山で園舎を持たずに晴れの日も雨の日も活動を続けている森のようちえんに所属のご家族が参加してくれました。日頃から森の中で活動しているので自然を大切にする心が育まれています。無人島に到着するとスタッフが声をかけるまでもなく先ず最初にビーチクリーン活動が始まりました。清掃活動の行われていない無人島はどこも漂着したごみだらけなんです。ごみはヨットの船尾に積んで持ち帰り、淡路市の処理場で処分しています。

その後、子どもたちは海水浴を始めました。6歳の女の子はシュノーケリングで魚採り用の網だけでたこを採ってきたことは驚かされました。また男の子4人グループで磯場に出かけて網にいっぱいのウニを採って戻ってきました。ある男の子は釣ってきた魚を鱗とりから内蔵の処理、そして三枚におろすところまでやり遂げて、塩焼きにして食べていました。たくましい子どもたちにスタッフも驚かされました。

第2回 7月24日 こうべ森のようちえんゆげに所属の家族が参加した無人島キャンプ

神戸市北区の弓削牧場で活動しているご家族の皆さまが参加してくれました。多くのメディアにサスティナブルな農業と畜産業を取り上げられている有名な牧場です。いのちの恵みを大切にされている方々ですので、スタッフも一緒に気持よく活動することができました。

往路でのヨット操船は参加した全員のこどもが親と一緒に体験することができました。こどもはキャプテン帽子をかぶってわくわく船長気分、親はスマホでたくさん写真を撮って喜ばれていました。港外にでると船員訓練として操舵することは法律で認められています。ヨットに他人を乗せることを嫌うオーナーばかりなかでこの大型ヨットは今年度より借り上げることができています。さらにJCI小型船舶機構も私たちの事業の趣旨を理解していただき24人乗りとして認めてくれました。多くの方のご協力のもと開催できていることに感謝しています。

午後から風が上がり白波が立つほどでしたが、そんな中でも子どもたちは元気に海水浴を続けていました。無人島キャンプで人気なプログラムのひとつはかまど作りと火起こしです。いまは焚き火する場所にも困る時代です。浜辺の大きな石を集めて、この日は南西の風が強いので風向きに合わせてかまどの開放部を作りました。火起こしは、マッチやライターを使わずに火打ち石のようなスターターキットと麻紐を使っています。毎回のことですが、誰が最初に火を起こせるのか競争となって盛り上がっています。

第3回 7月25日 あわじ森の学校おのころに所属の家族が参加した無人島キャンプ

淡路市山田の山中の空き地に園舎や広場など造成して、小中学校に行かない子どもたちと活動を続けている森の学校おのころに所属するご家族が参加してくれました。一般的なフリースクールとは違っていて、子どもたちを強く逞しく社会のリーダーとして育てるためにプログラムをもって運営している団体です。

森のようちえんまんまる出身のこどもが多く、海水浴では足りず、海に潜って貝を採り魚を突いて食材を集めてくれます。魚釣りも磯場の貝を割って餌にしてたくさんの魚を釣っていました。子どもは大人の手を借りずに創意工夫してそれぞれが無人島を楽しんでいます。大人も潜りに行き楽しんでいました。一番の驚きは森の学校おのころスタッフのお子さん4歳の女の子が自分で水中めがねをつけて海に入って顔をつけてウミウシを素手で捕まえてきたことです。

昼からのブームは船尾からの飛び込みでした。普段の生活ではどの場所でも飛び込みは禁止されているのですが、どの子どもたちも大人たちも本当に楽しそうに競い合って飛び込んでいました。活動後は私たちやスタッフが声をかけるまでもなく参加全員でビーチクリーン活動を始めてくれました。

第4回 7月27日 こうべ森の学校ゆげに所属の家族が参加した無人島キャンプ

神戸市北区の弓削牧場で活動している経営者ご家族の皆さまが参加してくれました。場長からしっかりと育てられたご家族なので、皆さんの一挙手一投足から私たちが学ばせてもらうことがたくさんあります。

当日は潮(満潮と干潮)が悪かったので、無人島に到着したときは干潮で桟橋の水深が1.2mしかなくて係留不可(ヨットの喫水は2.0m)でした。そこで、それぞれが自分に合わせて浮き輪や浮器やライフジャケットを使って、なんと大人も子どもも全員が泳いで上陸を果たしました。後日、出会ったときもこの夏の思い出として、泳いで上陸したことが子どもたちの自信にも繋がったとお話しされていました。

2時間後になんとか水深も確保できてヨットを桟橋に係留することができました。弓削さんのお仲間は毎年チームワークの良さに感心させられます。今回も参加者全員が桟橋に集まって、バケツリレーで荷物を運び、みなさんの協力で日よけテントや簡易トイレなどの設置も短時間で終えることができました。

弓削さんはいのちの恵みに感謝することを丁寧に教えられています。毎回、魚釣り、そしてタッチプールでの生き物観察は人気のプログラムです。 毎年、どんな小さな魚でもちゃんと下処理をしてすべて食べていかれます。今回も釣ったベラに、子どもたちが自ら竹串を刺して、BBQで塩焼きにして食べました。片付けの時も、大きな荷物を子どもたちがヨットまで運んでくれていた姿が印象に残っています。

第5回 8月4日 あわじ東浦のらっこに所属の家族が参加した無人島キャンプ

淡路市東浦でいのちの根をテーマに長年自然農を続けられている団体で活動しているご家族が参加してくれました。熱中症対策を実施し、今年度は大型ヨットでエアコンも装備しているため、1歳児と2歳児の参加者もいました。初めての海、初めての島、初めての船だったようです。

今回はSUPを持参された人がいたので、子どもたちや大人も取り合いで遊んでいました。今の瀬戸内海は貧栄養化そして磯焼けが進んでいて、夏場でも下画像のように透明度が高いです。こちら鞍掛島も20年前は海藻が生い茂り大きな魚もよく釣れました。5年前は磯焼けが進んでウニ(ガンガゼ)が海底にびっしりと生息していることにびっくりしました。この夏はそのウニもいなくなり、小魚は泳いでいますが、海藻類、魚介類がほぼ見られなくなっています。閉鎖的海域である瀬戸内海における海の課題でもあります。

スタッフのひとりに74歳になる男性がいます。大阪から淡路島へ移住して10年。地元では散髪屋、そしてヨットマンでもありカヤッカーでもあります。まったく年齢を感じさせないご活躍で、この夏も半数以上参加してくれました。今回は泳いで磯場に行き、大きな亀の手をたくさん採ってきてくれました。参加者の皆さんはこのような大きな亀の手を見たのも食べたのも初めてです。今年もスキルの高い素晴らしいスタッフに恵まれていることに感謝しています。

自然農で栽培したスイカを持参していたので、流木を拾って、浜辺でスイカ割をしました。どの時代もスイカ割りは盛り上がります。海で冷やした無人島で食べるスイカは最高でした。最後に、参加してくれた1歳児と2歳児は、母親と一緒に海に入って浜辺でお昼寝、たくさんご飯を食べて元気よく過ごしてくれました。すべての団体がビーチクリーン活動をしています。無人島の浜辺はどんどん綺麗になっています。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:140人