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「フクを通して海洋環境を学ぼう!」を開催しました!

Minatodeフォーラムは、今の海を感じて考え、100年後の下関の海に想いを繋ぐことを目的として、2024年2月9日(金)の「ふくの日」に、下関市立本村小学校にて、児童向けイベント「フクを通して海洋環境を学ぼう!」を開催いたしました。

2024.02.26

Minatodeフォーラムは、小学校の児童とその保護者の皆さんに下関を代表する魚「フグ」を題材に、下関の海で起こっている変化と現状を「知る」「触れる」「食べる」という感性を刺激しながら、今の海を感じて考え、100年後の下関の海に想いを繋ぐことを目的として、2024年2月9日(金)の「ふくの日」に、下関市立本村小学校(前田真奈美 校長)にて、児童向けイベント「フクを通して海洋環境を学ぼう!」を開催いたしました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

開催概要
下関市が毎年行う「ふくの日」の「ふく鍋給食」とコラボレーションし、知る、学ぶ、触る、作る、食べる、という感性の部分で子どもたちの記憶に残る「海の授業」を行いました。
下関ふく連盟元会長の「ふくおいちゃん」こと松村久さんを講師に迎え、ふくの生態や美味しさ、下関の食文化について触れ、VRで海の擬似体験をし、この日の学びをふくが登場する川柳にまとめました。
この日は下関市前田市長も来賓され、児童たちと一緒に授業や給食に参加。楽しみながらハッピーな魚・ふくと海について考えた1日となりました。
※下関ではふぐは、福を呼ぶ縁起の良い魚として「ふく」と呼ばれています。
日程
2024年2月9日(金)
開催場所
下関市立 本村小学校
参加人数
39名

ふくおいちゃんのふくと海の話(講師・松村久⽒)

「おはよう!」と元気な挨拶と共に6年1組の教室に現れた「ふくおいちゃん」こと、下関ふく連盟元会長の松村久さん。長期に渡り下関でふくの仲買人としても活躍してきた、ふくのプロフェッショナルです。

下関では語呂に合わせた2月9日の「ふくの日」にぴったりの講師です。笑いがいっぱいの自己紹介の後、スライドを使ってふくおいちゃんの授業が始まりました。

海水温の上昇により下関近郊の海にいたふくが北上し、南方から様々な種類のふくがやって来ていることを学び、ふくの特徴、水産、経済、下関の食文化、観光を担っているふくと下関の関わりについて考えました。
独特の語り口調で児童の心を鷲掴み、教室に笑顔が溢れます。ふくおいちゃんとの質疑応答など、児童のみなさんが活発に発表している姿が印象的でした。

ふくおいちゃん(絵と文・はと)

Minatodeフォーラムでは、ふくのことを教えてくれる「ふくおいちゃん」の本(表紙裏表紙を合わせて20ページ)を製作。6年1組の児童に配布しました。絵と文を制作したのは、広島県大竹市を拠点に絵画、イラスト、ぬいぐるみ、コマ撮りアニメーション、舞台美術などを幅広く制作している「はと」さん。

この本の制作にあたって、何度も下関を訪れ、ふくおいちゃんへの取材をはじめ、河豚食文化や歴史についてリサーチを行って仕上げていただきました。この本では、かわいらしくもカラフルで力強く描かれた絵に、ふくおいちゃんと小学生の会話形式でお話が書かれています。

この本は来年度、約400人の小中学生を対象に行う海の授業で配布していく予定です。

海感VR360°感性デザインワークショップ(講師・柳川舞)

周囲をぐるりと海に囲まれた、下関市の彦島という島に本村小学校はあります。海には慣れ親しんだ子ども達ですが、海の中を見る体験は容易ではありません。下関の海水や海砂を用いて触覚や嗅覚を刺激しながら、VRゴーグルを使って下関の北浦の海の様子をバーチャル体験。海の中の映像にはもちろんふくの姿も。

ダイバーとしてギネス記録をもち、水中生物とコミュニケーションを取りながら世界の海で水族表現家として活動する二木あいさんが魚と一緒に泳ぐシーンの映像が、前後左右360°VRでゴーグルを通して子どもたちの目の前に広がります。自分たちが知っていたふくと、実際に海の中にいるふくの違いや、海の課題を知って感じたことを、映像を通して想いを巡らせていました。

海を⼤切にするふくの川柳づくり

この日の海の授業のまとめとして、「ふく」を登場させた川柳を各々が書きました。普段から俳句や川柳、詩などに親しんでいる児童の皆さん、素敵な川柳をどんどん書き上げてくれました。後日、審査をして優秀賞を選定。賞品にふくを贈呈することが決まっています。

この日の川柳は、下関ふくレボリューションのホームページ(https://fuku-revolution.com/)にも掲載予定です。11名の力作を是非ご覧ください。

ふくクッキーの贈呈

川柳を書いてくれた参加賞として、下関近海の塩、下関で採れたアオサ、マフグの粉、下関の米粉を配合したオリジナルのクッキーを、川柳を制作してくれた児童に配りました。改良に改良を重ね、甘すぎず、素材の旨みが詰まった優しいお味のクッキーは、小麦や卵アレルギーのお子さんにも食べていただけるように意識して、一枚一枚、全て手作業で大切に作られています。こちらのクッキーも来年度の活動で引き続き登場する予定です。

ふくの日「ふく鍋」給食

毎年、下関市が2月9日の「ふくの日」に、市内の小中学校などで提供している「ふく給食」。給食のメインの献立のふく鍋には、松村さんが授業の中で「2番目に美味しい」と言っていたマフグが使われていました。たくさん身が入っており、ふくから出る旨みもしっかり感じとても美味しいふく汁でした。

下関市の前田市長や、この日関わったスタッフや来賓の方々も、児童と一緒に給食をいただき、楽しい時間を過ごすことができました。海やふくのことを知り、川柳を創作し、実際に給食でふくをいただくことで総合的な学びとなると同時に、児童のみなさんの記憶に残る授業になったのではないでしょうか。

なお、今年の「ふく給食」は市内の66の小中学校などで提供されました。

Minatodeフォーラムでは、これからも下関市の教育の現場と連携し、海の大切さを自分ごととして捉えていただけるように、海の恵みや現状・課題についてお伝えし、次のアクションにつながる活動を続けて参ります。

参加した児童・関係者からの声(アンケートより)

●児童の声
「海の問題で魚が日本から離れると知って海を汚さないよう頑張りたいと思いました。」
「この授業を通してふくは貝やエビを食べることがわかった。VRをやった時に海にごみが落ちてあることに気づいて、海にたくさんのごみが捨てあることにびっくりしました。海の環境や自然の環境をこれからも大切にしていきたいなと思いました。」
「海の仕組みやフグの知識について学ぶことができた。また、VR体験をして、海がどうなっているかを知れたり、フグの重さや長さ、どこにいてどのような種類がいるのかがわかった。」

●学校関係者の声
「下関で有名なふぐについて、実際市場で長く働いていた方から話を聞いて詳しく分かりました。VR体験から、海を守らないといけないということがよく分かったようです。」
「地域、学校、行政が協力して、地域を盛り上げていくべきであると、改めて感じた。」

 

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:39人