瀬戸内4県の海ごみプロボノが集結! 海岸漂着プラスチックごみの回収+海ごみミーティングを実施
瀬戸内オーシャンズX推進協議会は、瀬戸内海を挟む岡山県、広島県、香川県、愛媛県を主なフィールドとする海ごみ界のプロボノたちとともに、江田島の海岸に散乱するプラスチックごみの回収と海洋ごみ対策を語り合う海ごみミ―ティングを行いました。
2024.03.01
瀬戸内オーシャンズX推進協議会は、瀬戸内海を挟み向かい合う岡山県、広島県、香川県、愛媛県を主なフィールドとして活躍する海ごみ界のプロボノたち約50名とともに、江田島の海岸に散乱するプラスチックごみの回収と海洋ごみ対策について語り合う海ごみミ―ティングを実施いたしました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。
開催概要
海洋ごみは潮や風により移動し、管理責任も曖昧なことから広域での連携が求められています。そこで、日本財団と岡山、広島、香川、愛媛の4県が連携し、瀬戸内海の包括的海洋ごみ対策を行う「瀬戸内オーシャンズX」プロジェクトを進めています。今回はその広域連携事業として、4県で海洋ごみ対策を行う人材同士が集まる交流の場を設け、シナジーを生み出すことを目的として開催しました。
日程
2024年2月4日(日)10:30~15:20
開催場所
広島県江田島市
参加人数
約50名
協力団体
江田島市、一般社団法人 海と日本プロジェクト in 岡山、一般社団法人 瀬戸内プロジェクト in 広島、一般社団法人 海と日本プロジェクト in かがわ、一般社団法人 海と日本プロジェクト in えひめ
細かい発泡スチロール片が散乱する海岸を清掃!
まずは江田島市三高海岸に散乱するプラスチックごみの回収を行いました。ここでは細かく砕けた発泡スチロールが大量に散乱し砂と混じって積み重なっている状況で、人力での回収がとても難しい場所です。参加者たちは普段の自身の活動と比較して、砂浜の状態や落ちているごみの特徴、地域住民や漁業者の理解の必要性など、様々な違いを実感していました。また(一社)E.Cオーシャンズ(愛媛県)の岩田さんや、(一社)かがわガイド協会(香川県)の谷さんから、効率的な回収手法を実演いただき、情報も得ながらより効果的な活動ができないか考えました。当日は計約800㎏のごみを回収!回収物は江田島市にご協力いただき運搬・処分をしました。
プロの視点で深掘り!海ごみミーティング
その後は海洋ごみ対策について語り合う海ごみミ―ディングを実施。活動エリアはもちろん、業界や世代、性別、活動ポイントなど多様な面々でグループワークを行いました。熱心に活動するメンバーの集まりで意見交換は盛り上がり、後継者やスタッフの人材育成、資金やリソースの課題、活動の効率化と評価、参加者への啓発やPRなど、話題は多岐に渡りました。プロの視点で課題の本質を捉えた現実的な議論ができ、参加者たちも刺激や新たな気づきが得られました。また、苦労や悩みが多い立場の方も多く、他エリアの状況を知り、同じ志を持つメンバーと交流することで励みになったとの声もあり、こうした場の有益性を感じました。
参加者の声
・清掃活動では、他県の浜はどんな状況で、どうやって回収しているか。交流会では、人・物・金など取り組み維持や行政連携などの交流ができたのがよかった。ぜひまた実施したいです。
・効果的な情報発信の方法、無関心層を巻き込むような啓発の方法など、様々な立場の方のお話を聞き、やはり啓発による社会全体の環境保全意識向上は重要だと感じました。
・他県や他団体との交流で、日頃の思いを共感できたことは、活動の継続において励みとなりました。今後も県市町村レベルでの定期的な交流ができれば、共感し協力ができ、継続へと繋がるように思います。
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています
参加人数:50人