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魚を育て、学び、悩んで、海の恵みといのちの大切さを学ぶ 「陸養プロジェクト2023」​​大阪府堺市立東百舌鳥小学校「お別れの授業」を開催しました!

一般社団法人RIKUYOUは「陸養プロジェクト2023」をスタートさせ、今年度、全国の小学校5校の小学生たちが「ヒラメの養殖体験」にチャレンジ。大阪府堺市立東百舌鳥小学校にて、成育期間の終了に際しヒラメの最後について考える「お別れの授業」を行いました。

2024.03.08

一般社団法人RIKUYOUは、陸上養殖の体験を通して水産資源の貴重さや、自分たちが住む地域の海の問題、命の大切さを小学生に学んでもらう「陸養プロジェクト2023」をスタートさせ、今年度は、全国の小学校5校の小学生たちが、「ヒラメの養殖体験」にチャレンジしています。

今回、大阪府堺市立東百舌鳥小学校において、成育期間の終了に際しヒラメの最後について考える「お別れの授業」を行いました。「育てたヒラメは誰かの食糧となる」ことを前提として始まったこのプロジェクトですが、抱く気持ちは児童によって様々。みんなが納得する形でプロジェクトを終えるために、その気持ちを話し合い、共に考える授業です。保護者の方々にもご参加いただき、これまでの学びを振り返りながら、このプロジェクトをどう終わらせるのが良いかをみんなで話し合いました。

このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」“の一環です。

開催概要
お別れの授業
日時
2024年2月29日(木)10:45~12:25
開催場所
大阪府堺市立東百舌鳥小学校
参加人数
大阪府堺市立東百舌鳥小学校の5年生162名、保護者の方々約50名
協力団体
「巽 涼太朗」店主 巽涼太朗さん、「街のみなと まぐろパーク」

「養殖体験」の最後

地元の料理人、巽涼太朗さんをお迎えして全体での話し合いが始まりました。ヒラメを学校から出荷する際は巽さんのお店で活用いただくことになります。ヒラメの最後を迎えるにあたり、まずはそれぞれの正直な気持ちを共有します。事前に何度も各クラスで意見交換を重ねたうえで臨んだこの日、「美味しく食べてもらいたい」「ヒラメにありがとうと言いたい」という意見が多くあがった一方で、まだ迷いを感じている子も一定数いました。開始時から「育てたヒラメは誰かの食糧となる」ことを前提として始まったプロジェクトではあるものの、「放流したい」「誰かに預けたい」といった声も聞かれました。そんな中、「魚を美味しくいただくこと」について、巽さんや、地元の水産会社・大起水産が運営する「街のみなと まぐろパーク」の方々からのお話を聞きました。堺市の漁獲量が年々減る中、魚を調理する際は少しの無駄もなく活用する努力をされていること、調理をする際は常に感謝を忘れないこと、また、海に放しても生存する可能性は極めて低いこと。何かを感じた、気持ちに変化があった子にはどんどん発言してもらい、お父さん・お母さんに意見を聞きたい子は保護者の方と行き交いながら、全体で意見を交換します。

海の恵み、作ってくれる人、全てに感謝して送り出す

後半では保護者の方からの意見も全体へ向けてお話しいただきました。「普段食べているお魚が、多くの労力や想いの末に届けられていることが分かったと思う」というお話があり、多くの子ども達が納得した様子。これまでの半年間でお話を聞いてきた生産者の方々も、みんな同じ気持ちで出荷したり、調理したりしてくれていて、そこには「せっかく頂くなら、美味しく食べてもらいたい」という気持ちが込められていたことを改めて全体で確認しました。それらを踏まえ最終的には「感謝してヒラメを送り出す」ということで全体一致。みんなでヒラメにお別れをし、巽さんに実際にヒラメを締めてもらい出荷しました。希望する子はその様子を見学し、巽さんに「美味しく調理してあげてください」と伝えていました。海が恵んでくれるものの有り難さや、生産者の有り難さという点について深く考える場となり、まさにその場にいる自分たちのお父さん、お母さんたちも日々自分たちの食べるものを作ってくれている人として、感謝したいという声もあがりました。最後は担任の先生から「このプロジェクトで学んだことを忘れず、これからお魚を食べるときやお店で見かけたときには、今感じているこの気持ちを少しだけでも思い出してみてほしい」とお話しされ、授業は終了しました。子どもたち、及び参加された保護者の方々からは「普段は考えない、色々なことを考えるキッカケになった」「この体験をできてよかった」という声が聞かれました。

 

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています

参加人数:212人