平成28年度~海と日本~
海の京都未来っ子プロジェクト
2016.12.26
次世代を担う子供たちが、京都府中丹地域の海とそれを支える森・里・川に実際に触れ合い、様々な体験をすることで、海の大切さや自然とのつながりを学習するとともに、地域に対する愛着を深め、将来の中丹地域への移住・定住につなげる。
日程
平成28年7月~11月
開催場所
京都府中丹管内各地域
(福知山市夜久野町畑・舞鶴市布敷・綾部市山家)
主催
海の京都未来っ子プロジェクト実行委員会
協力
京都大学舞鶴水産実験所
参加人数
延べ446人
【海の生き物見学】
■日程:平成28年7月30日(土)8:00~13:00
■場所:京都大学舞鶴水産実験所(京都府舞鶴市長浜)
■内容
①京都大学舞鶴水産実験所 益田所長からの舞鶴湾の海の生き物についてのお話し
②舞鶴水産実験所で飼育する海の生き物の見学
■参加人数:121人(小中学生47人 同行家族74人)
事業に参加者する小学生・中学生を対象に、魚類心理学を専門にされている京都大学舞鶴水産実験所の益田所長(准教授)から、舞鶴湾の海の生き物や京都府の漁業について、写真を使いわかりやすく解説していただきました。
また、飼育棟を見学し、直に海の生き物に触れ合い、大学院生から研究内容について教えていただきました。
【地域体験プログラムA 夜久野町畑コース(福知山市)】
■第1回日程:8月27日(土)~28日(日)
■第1回内容:夏野菜(万願寺とうがらし・トマト)収穫体験、海藻おしば作り、バーベキュー、やくの高原まつり参加(夏野菜ピザ作り・販売)
■第2回日程:10月8日(土)~10月9日(日)
■第2回内容:額田のだしまつり見学(下ダシ・上ダシ)、黒豆収穫体験、富久貴の滝・水力発電見学
■受入団体 畑七つの里づくり協議会
■参加者 29人(小学生16人 中学生4人 高校生3人 大学生6人)
漆で有名な夜久野町の山間部に位置する畑地域は、丹波の山々に囲まれ、標高の高さを利用して、山の水を水力発電に利用する取組などを行っている地域です。
夏・秋ともに野菜を収穫したり、地域の祭りへ参加するなど、山奥の暮らしを体験しました。また、海藻を使ったおしば作りを行い、海藻について学習したり、名所となっている滝や水力発電装置を見学するなど、森と川から海へのつながりを知るための地域体験プログラムを実施しました。
【地域体験プログラムB布敷コース(舞鶴市)】
■第1回日程:8月5日(金)~6日(土)
■第1回内容:水辺の生き物観察会、夕食作り、万願寺甘とう収穫体験、太鼓練習
■第2回日程:10月15日(土)~16日(日)
■第2回内容:さつまいも収穫・焼き芋体験、太鼓練習、秋祭り参加
■受入団体:布敷地域ビジョン実行委員会
■参加者:26人(小学生21人 中学生3人 大学生2人)
京都府舞鶴市の西側に位置する布敷地域は、地域の名所「五郎の滝」が白い布のように流れていたことからその名がついたといわれ、滝と清流が自慢の地域です。
五郎の滝が流れる「池内川」に棲む生きものについて、京都舞鶴水産実験所の益田所長から解説していただくとともに、実際川に入り、生きものを捕まえる「水辺の生き物観察会」を行いました。また、地元特産の野菜の収穫や地元太鼓の練習、秋祭りへの参加など、川とともに生きる地域の暮らしを学びました。
【地域体験プログラムC 山家コース(綾部市)】
■第1回日程:8月22日(月)~23日(火)
■第1回内容:オオサンショウウオ探し、太鼓練習、グラウンドゴルフ体験、海藻おしばづくり
■第2回日程:9月10日(土)~11日(日)
■第2回内容:鮎まつりの手伝い、太鼓の発表、鮎の塩焼き、やな漁体験
■受入団体:山家観光協会
■参加者:27人(小学生22人 大学生5人)
京都府北部を流れる由良川の上流に位置する山家地域は、オオサンショウウオや蛍が生息する美しい清流があり、鮎漁の「やな」の復元を行うなど、川と密接に関わり合って暮らす地域です。
由良川の支流である乙味川に生息するオオサンショウウオを探したり、秋に開催された鮎まつりで川原の清掃、鮎の塩焼き体験、やな漁体験を行いました。また、海藻を使ったおしば作りを行い、海藻について学習を行った他、地域の太鼓やグラウンドゴルフで地域住民と交流しました。
【海の京都未来っ子会議】
■日程:11月13日(日)13:00~16:00
■場所:舞鶴赤れんがパーク4号棟1階ステージ
■参加者:170人
(小中大学生37人 同行家族55人 受入団体7人 一般聴講者71人)
■内容:各地域体験プログラムの発表、海の生きものなどの講演
開会宣言、主催者挨拶の後、京都大学舞鶴水産実験所の益田玲爾准教授により、「魚目線で考える海と川のつながり」をテーマに講演が行われました。身近な地元の舞鶴湾や池内川に生息する魚を取り上げながら、地域の森や川と海の関係について解説していただきました。
続いて、株式会社海遊館小畑洋ニフレル館長より、「若狭湾から北極まで~生きものとの出会いを楽しむ~」をテーマにした講演をしていただきました。小畑氏は、地元舞鶴市出身で、昨年11月に大阪万博公園に開業した“生きているミュージアム”「ニフレル」の館長。幼少期から海が好きで、海に潜ったり、海の生き物を飼育するなどした経験や、海遊館で勤務していた際に、ジンベエザメの輸送に関わったこと、北極で海に潜ったことなど、興味深いお話をしていただきました。
その後、地域体験プログラム発表・修了証書授与・記念写真撮影があり、講評、閉会・全体記念撮影を行いました。
※京都府中丹広域振興局主催「中丹“絆”フェスタ」と同時開催
その他
参加者の声
・海や山や川のことなんて考えたことがなかったので、これからは大切にしようとおもいました。
・ぼく達の身近な海の生き物について興味を持って聞くことが出来ました。沢山の種類の魚がいることが分かりました。海に行った時に、魚を探したり、よく観察したいです。
・いろんな魚や生きものがいっぱいいるんだなと思いました。もっと魚のべんきょうしたいなと思いました。
・海や川には魚いがいにもいろいろな動物がいることがわかりました。友達に教えたいです。
・山を大切にすることは海を大切にすること、海を大切にすることは山を大切にするということのつながりを知った。中丹の自然がとても豊かということを自覚し、大切にしていこうと思った。
メディア掲出
7月31日(日)京都新聞
「海の生き物 生態学ぶ」
8月23日(火)舞鶴市民新聞
「海の京都 未来っこプロジェクト『水辺の生き物観察会』」
8月26日(金)あやべ市民新聞
「海の京都未来っ子プロジェクト 山家で川遊び」
8月29日(月)両丹日日新聞
「夜久野では高原まつり 体験プロジェクト参加の子らピザ販売」
8月29日(月)16時24分配信YAHOO!ニュース
「子どもたちが夏野菜ピザを焼き高原まつりで販売」
9月12日(月)あやべ市民新聞
「市内外から来客ドッと 観光やなで『鮎まつり』」
11月11日(金)朝日新聞
「告知板 中丹“絆フェスタ”」
イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています