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次世代教育クルーズ 実施報告

2015.10.14

実施日】2015年8月4日(火)~8月6日(木)
【参加者】9名=高校生5名(善通寺第一HS 3名・英明HS2名)+留学生等スタッフ4名

1①高松港出発
参加した生徒は、ファーストステップ「イミグレーション」という設定で、次世代クルーズの船に乗り込み、2泊3日の行程をスタートさせた。参加者に話を聞くと、各高校へ配布を依頼した直後や新聞広告を入れた直後など、今回の次世代クルーズの実施を目にしてまもなく申し込みをしていただいた参加者ばかりで、「将来英語を使った仕事がしたい」「大学で英語を専攻したい」等、将来を見据えて英語に対して意欲を持った生徒が多かった。


2②高松港~高島へ
留学生リーダー主導のもと、移動する船内で「アイスブレイキング」と銘打ち、参加者同士の自己紹介や、3名の留学生の出身地を当てるクイズを実施。留学生はカメルーン、チュニジア、ハワイから東京圏の大学へ学びに来ている方であったが、特にカメルーンやチュニジア等は名前は聞いたことがあってもどんな国なのか知らない生徒も多く、各国の国旗の由来、国民食や生活環境の違いなどを紹介しながら、生徒たちに自分の住む国を商会した。生徒たちも英語で、自分の住む町や、部活の様子などを紹介し、他の参加者や留学生たちと相互理解を図った。

3③高島での活動
1つ目の活動場所である岡山県笠岡諸島にある高島に到着。昼食をはさんだ後に高島内にてフィールドワークを実施した。高島は面積約1㎢、周囲約6㎞、人口約80人の小さな島である。本州から約12㎞しか離れていないが、航路は一日往復10便しかなく、過疎化、高齢化の悩みを抱える島である。
生徒たちはまず高島歴史館を訪問。瀬戸内海の海の要所とされてきた高島の歴史や、神武天皇のゆかりの地であること、また発掘した土器等を見学した。
その後生徒たちは島内でデイサービスを行う施設を訪問。島内の唯一の高齢者が集える施設で、元気な利用者に高島の現状や島が抱える課題等をヒアリングした。
ご高齢ながら元気な方が多く、突然の訪問であったが歓迎をしていただき、話は大いに盛り上がった。



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④夕食、意見交換会
研修の中休みを兼ねて、宿泊施設のウッドデッキにて瀬戸内海のふんだんな海の幸をつかったバーベキューを実施。獲れたばかりの鯛やアサリ、タコなどをたくさんいただいた。
食べきれないほど多くの料理を用意していただき、留学生が用意した洋楽をBGMに大いに盛り上がった食事であった。
食事の途中から、高島に移住をされた2名の女性のかたが合流。1人は東京での生活を離れ、島でのスローライフを満喫するために移住をした方、もう1名は千葉に住んでいたが、東日本大震災の原発事故から遠ざかるため、移住を決めたかたである。都会からこの島に移住を決めた経緯や、この島での生活をどのように満喫しているかを聞いた。
この島はお金を使えるところも自販機くらいしかないような島だが、島民同士のコミュニティが非常に取れており、不便を感じているということは一切なく、島の生活に溶け込んでいるような方々ばかりであった。

⑤高島から小豆島へ
2日目の活動の舞台は香川県小豆島。香川県の高校生はみな、遠足等で一度は訪れたことのある島であったが、実施にフィールドワークの舞台として、魅力を発見するために違った視点で活動を実施した。
小豆島では昔から作られている素麺の箸分けを見学させていただいた後に、流しそうめんを体験。暑い中で見学の後の、清涼感あふれる流しそうめんは格別であった。
その後、各班に分かれて宿泊施設近隣の観光地等を訪問。特産であるオリーブの木や瀬戸内国際芸術祭の作品などを見て回った。またスモモも特産品として売り出しており、スモモソフトクリーム等も食べてみた。

⑥活動成果物作成~成果発表
2日目夕刻からは最終日の発表に向けてレポートを作成。5人を2つの班に分けてレポートを作成してもらった。瀬戸内海の魅力を世界に発信するという壮大なテーマであったが、そのなかでどのような形で発信すれば多くの人に見てもらえるのか、考えながらレポートの作成は夜遅くまで続いた。
最終日は班ごとのプレゼンテーション。各班趣向を凝らしながらプレゼンをした。情報を世界に発信するために、facebookやブログを使ったり、幅広い年齢層に見ていただくためにロゴマークを作ったりと工夫を凝らしたプレゼンテーションを行った。
各班とも、瀬戸内海の島でのフィールドワークを行った結果、課題は見つけつつも、今あるものをいかに生かして、島の良さをアピールしていくかが重要だという結論に達した。

11⑦修了式~帰路へ
2泊3日の研修の研修を終えて、高松までの船内スペースの一部を貸切にし、修了式と2泊3日の活動の様子を1本のショートムービーに編集したものを観賞した。
生徒たちは達成感に満ちた顔で3日間の活動を振り返った。英語を使って交流することの楽しさに触れたことはもちろんのこと、3日間の活動を通して、ますます英語を使うことに自信を持った生徒が多かったような印象を受けた。

★次年度以降 継続に向けての課題について
まず、集客については大きな課題が残った。前広なアプローチを各学校等にしていたとはいえ、パンフレット等が出来上がるのが6月下旬にずれ込み、学生たちの目にこのイベントが触れることが遅すぎたかと思う。実際にセールスをしていく中で、香川県下では夏休みに海外留学やホームステイを学校として実施している学校も多く、海外に行く前のステップとして取り入れたいという意見もあった。今年の実施実績を踏まえて、各学校や教育委員会等にアピールをしていき、ぜひ次年度以降継続して実施していけるようにしたいと思う。
また3日間の研修についてだが、「SETOUCHIの魅力を世界へ」という壮大なテーマであったために、レポートの終着点を見つけにくく、また十分な成果物ができたのかという反省点もある。3日間という限られな時間のなかで、楽しんで取り組んでもらうということは大切だが、達成度の高いプロジェクトにするためはもう少し活動内容の精査、もしくは事前課題等の実施等も必要であったかと思う。
今年度実施した後に、参加者の感想を聞くと、満足度は非常に高く、来年度も実施するのであればぜひ参加したいという意見も多数聞かれた。ぜひ今年度の反省を踏まえて、次年度以降継続して実施できる行事にしていきたいと思う。

参加人数:9人