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海の宝、海藻ファクトリー 海と日本プロジェクト

2016.12.12

北海道大学水産学部のバイオファーミング(海藻培養技術)や海藻の環境への働きなどをパネルとガゴメ、アカモクの幼胞子体の水槽展示で紹介し、産業への応用の可能性を示唆する。

日程
1.9月3~10日   7:00~20:00
2.10月24~28日  9:00~17:00
3.11月7~13日  9:00~18:00

開催場所
1.函館空港1階到着ロビー
2.函館市役所1階ロビー 
3.五稜郭タワーアトリウム

主催
北海道大学大学院水産科学研究院

協力
1.株式会社ノース技研、函館空港ビルデング株式会社
2.株式会社ノース技研
3.株式会社ノース技研

参加人数
総数17,035名(1:11,035名、2:1,000名、3:5,000名)

【開催のねらい】
函館市民が多く集まる函館市役所(10月)と、観光客が多く訪れる函館空港(9月)、五稜郭タワーアトリウム(11月)で、「海の宝、海藻ファクトリー 海と日本プロジェクト」と題した海藻展を開きました。
北海道大学水産学部がある函館周辺の海では、和食のダシとして最初に使われたと思われるマコンブ(真昆布)、健康効果が期待されているフコイダンを豊富に含むガゴメが採れ、このほかヒジキ、マツモ、フノリ、ウップルイノリ、ギンナンソウ、ワカメ、アカモク、ウガノモク、スジメ、ホソメコンブ、ミツイシコンブなど100種類以上の海藻が生育しています。
これほどに種類が多いのは、太平洋岸を南下する親潮(寒流)、日本海側を南下するリマン海流(寒流)、同じく日本海側を北上する対馬海流(暖流)が、函館市が面している津軽海峡に流れ込んでくるため。海藻は魚が卵を産みつける産卵場所にもなり、ふ化後は身を隠すのに最適な住みか。豊な海藻の森は命を育み、函館周辺の海ではカレイ、イカ、タコ、ウニ、ホタテ、ゴッコ、タラ、ホッケ、サバ、イワシなど数十種類の魚介類がとれ、海産グルメの街として、おおぜいの観光客を集めています。
観光都市として函館が潤うのも、海藻があってこそ。ところが、その生態となると、一般にはあまり知られていないのではないかとの想いから、この海藻展を開きました。


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【ガゴメとアカモクの展示】
海藻は円柱の水槽2台のそれぞれに、ガゴメとアカモクの幼葉(ようよう)が収められました。水槽の中には、白黒のしまもようが人目を引くイシダイもいっしょに。白身のこの魚はニオイも少なく、薄造り、カルパッチョ、煮つけ、唐揚げなど料理のバリエーションに富み、釣り人のあこがれの的。日本各地の磯場に生息していると魚図鑑などでは紹介されていますが、それは本州以南の話。北海道でも比較的海水温が高めの函館周辺でも見られなかった魚です。その珍魚が水槽にいるとあって、多くの来場者の興味をひいていました。「この水槽の主役は海藻なんですよ」と見物客に声をかけると、「そうなんですね!この小さな海藻の名前は?」という質問が、どの見物客からも判で押したように返ってきました。
「左の水槽がガゴメで、右がアカモク。どちらも海藻の赤ちゃんです」
「へぇ~~、初めて見るわ!!」
驚きと好奇心の入り混じった声が聞こえてくるのも、3か所の会場で共通していました。

とりわけ見物客の興味を引いたのは、「健康食品」としてイメージが定着しつつあるガゴメだったようで、大人の親指大のガゴメの幼葉が、わずか1年で長さ2m、幅30cmもの成長を遂げると知って、「すごい成長力!!」とコメントする人も。
「ガゴメを採っているんだけど、その赤ちゃんというのは初めて見た」という地元の漁師さんもいて、そこから先は、どなたも水槽脇の解説パネルの前で説明文を読みはじめ、イシダイを観察しつづけるのは子どもだけ。たしかに見物客が一様に驚くのも当然で、ガゴメをはじめコンブが生息するのは、水深15〜30m。ホンダワラ属のアカモクも水深2〜8mで、海面から確認するのはまず無理です。生態や増殖研究をおこなっている北大水産学部の研究室にいる赤ちゃんのお披露目となりました。

その他
メディア掲出
9月4日 函館新聞   朝刊
9月5日 北海道新聞 夕刊

<告知チラシ>
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イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています