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キッズサマースクール2019 マグロード調査隊~海と日本プロジェクト~

マグロは両県にとってどのような食べ物なのか、静岡県で水揚げされたマグロがどのようなルートを辿り、山梨県まで運ばれていたのかを学び、江戸時代から現代までの海に関わる環境の変化を学びました。

2020.04.10

2016年に発表された全国マグロ消費量ランキングで1位と2位になった静岡県と山梨県。なぜ内陸の山梨の消費量が全国2位なのか。実はこの2県を結ぶ海の道(マグロード)が江戸時代から存在していました。
マグロは両県にとってどのような食べ物なのか、静岡県で水揚げされたマグロがどのようなルートを辿り、山梨県まで運ばれていたのかを学び、江戸時代から現代までの海に関わる環境の変化を学びました。

日程
2019年8月22日(木曜日)~2019年8月23日(金曜日)

開催場所
静岡県静岡市、山梨県甲府市

参加人数
40人(山梨:小学5年生10人小学6年生10人 静岡:小学5年生9人小学6年生11人)

主催
海と日本プロジェクトinやまなし実行委員会、海と日本プロジェクトin静岡県実行委員会

協力
山梨県立博物館

マグロード調査隊によるワークショップ①

時期:2019年8月22日(木)
場所:静岡県
募集:参加者:40人(小学5年生19人小学6年生21人)
内容
・講義「マグロの生態について」
東海大学海洋科学博物館 元学芸員 舟尾隆氏によるマグロの生態に関わる講演をしていただきました。講義を通して本イベントの軸となるマグロへの導入的理解を促すものとしました。
・マイナス70度極寒の冷凍倉庫見学
八洲水産事業部部長 高道順三氏、経理部 八木澤教明氏による保存方法などについての解説の元、実際にマグロを冷凍保存しているマイナス70度の冷凍庫を見学しました。
・清水魚市場 河岸の市
静岡市の海の玄関口である清水魚市場の併設される商業施設河岸の市内の馬鹿貝にてマグロ丼を食べてもらいました。また、そのあと班ごとに河岸の市内を自由見学してもらい、普段あまり触れる機会の少ない静岡で水揚げされた生鮮食品の見学などを行いました。
・講義、見学「シーチキンの秘密にせまる!」
はごろもフーズ シーチキン・デザート・惣菜ユニット 係長 開発担当 馬淵 剛士氏の案内の元、マグロの加工品であるシーチキンの製造工程を映像で学習したほか、ツナ缶に使用するマグロの食べ比べやマグロの部位を当てるクイズなど体験型学習を実施しました。ここでは貴重な海の資源であるマグロを有効活用していることといった環境への配慮についても言及しました。

マグロード調査隊任命式
講義「マグロの生態について」
マイナス70度の極寒!冷凍倉庫見学
清水魚市場 河岸の市

マグロード調査隊によるワークショップ②

時期:2019年8月22日(木)
場所:静岡県静岡市(三保真崎海水浴場、三保内浜海水浴場)
参加者:40人(小学5年生19人、小学6年生21人)
内容:
・三保海岸にてごみ拾いをしてもらうことで実際に環境問題に触れてもらいました。また、アトラクションとしてSUP体験を東海大学ライフセービングクラブの安全指導の元行う事で安全に海を楽しむポイントを指導してもらいました。
・山梨県立博物館森原明廣氏の解説でマグロの保存方法、加工方法といった初日のまとめを幅広く行いました。また、山梨日日新聞社記者による記事作成のポイント解説などを行い、2日目の記事作成に向けたポイント整理を行いました。

SUP体験+ごみ拾い

マグロード調査隊によるワークショップ③

時期:2019年8月22日(木)
場所:静岡県静岡市(三保真崎海水浴場、三保内浜海水浴場)
参加者:40人(小学5年生19人、小学6年生21人)
内容:
・競り見学!
清水魚 常務の谷澤元昭氏の案内による競り見学を行いました。ここではこれまで見学、学習してきたマグロの流通についての学習を深めました。
・マグロード(中道往還)を辿ってみよう!
静岡県から山梨県に向かう道は江戸時代、マグロの流通のために使用されていたとされるマグロード(中道往還)を辿りました。道中の朝霧高原では山梨県立博物館森原明廣氏による朝霧高原を通った理由や富士山周辺ではバス車内にて当時のマグロの流通方法などの解説を子どもたちに向けて行うことで今回の旅の大目的であるマグロードに関する理解、興味を深めました。
・甲州握り食べ比べ!
馴染みの少ない甲州握り。甘ダレをつけて食べるルーツを店主の志村哲也氏、そして山梨県立博物館森原明廣氏に解説いただき、実際に現代(おしょうゆをつけて食べるマグロ握り)と昔の甲州寿司(甘ダレが塗ってあるものを食べるマグロ握り)の食べ比べをしてもらいました。

競り見学!

マグロード(中道往還)を辿ってみよう!
甲州握り食べ比べ

マグロード調査によるオリジナル新聞の作成

時期:2019年8月23日(金)
場所:山梨県笛吹市(山梨県立博物館)
参加者:40人(小学5年生19人、小学6年生21人)
内容:
山梨県立博物館内にて県内で発掘されたマグロの骨などマグロードに関わる展示を見学しました。こののち、別室にて森原明廣氏による静岡県側での学習のまとめ、山梨県側の学習のまとめをポイント解説していただき、それを山梨日日新聞社記者の指導の元、8班がテーマに従って記事作成を行いました。

マグロード調査隊による新聞記事の作成

マグロード調査隊コラボメニューの販売

時期:2019年10月5日(土)~12月29日(日)※土日祝日限定
場所:馬鹿貝(静岡県静岡市)
内容:
本オリジナルイベントにて甲府市の寿司店魚保にて子どもたちに提供されました甲州握りを同じくオリジナルイベント初日に伺った静岡県静岡市の馬鹿貝で『山梨・静岡友情握り』として特別提供しました。醤油の代わりに使われるタレは実際に魚保で使われているものを使用し、魚保で提供されている甲州寿司を静岡県にて再現することができました。また、オリジナルイベントにて子どもたちの学びの様子をメニューに挿し込み、甲州寿司誕生の経緯を説明することにより、学びのアウトプットとしました。

コラボメニューの販売

参加者の声
・海にごみがたくさんありビックリしました。
・マグロについていろいろ知れてよかったです・
・海についてもっと知りたくなりました。
・住んでるところにはないものがいっぱいで愕きました・
・マグロード、マグロの生態について知ることができ勉強になりました。
・どこもマグロのことを大切に扱い、私たちのことも考えてくれているんだな、と思いました。
・こんなに楽しいと思わなかったです。
・SUP体験では力いっぱいこいで回転したりでき面白かったです。
・シーチキンは何の種類のマグロからできるかを知れました。

配布資料
取材ノート40部

メディア掲出
山梨日日新聞 2019年8月23日朝刊
山梨日日新聞 2019年9月22日 採録紙面

<取材ノート40部>

イベントレポートは実施事業者からの報告に基づき掲載しています。

参加人数:40人